箱根外輪山の中腹に位置する和留沢は昭和20年12月に食料増産のために35戸が入植して農地や宅地を開拓して出来た集落。入植後から実に11年後の昭和32年の春にようやく電線が布設された。小田原市久野の和留沢地区は久野川の上流に位置しており標高は450mと小田原で一番高い場所にある集落。船原から和留沢までの約2.5kmほどの和留沢農道沿いには古い木製電柱が何本か現役で使われている。和留沢農道は道路両側が林の区間が多く木製電柱は風景に紛れてあまり目立たない。杉林の中にうっすらと苔色の木製電柱があるのを発見。木製電柱に取り付けられているプレートによると電力用に東京電力が設置したもの。設置年月は1957年9月で昭和32年ということになるので和留沢に電線が布設された当時に設置された電柱にほぼ間違いはない。和留沢地区の公園から小田原の市街地を撮影。海岸線が随分と遠くに見えるので小田原も箱根方面の山野を含めると面積は結構広い。戦後の資材不足の時代はこの場所まで電線を引いてくるのはさぞかし大変だったことだろう。
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富士フイルム駅を出て踏切を渡った先に1本、旧貝沢橋と大雄山線線路を結ぶ道の間、関本側の住宅敷地内に1本、もう1本はわかりにくいですが、西湘アパート南側の畑の端にあります。
…という超ローカルネタ。
そういえば県道74の旧道、竜福寺交差点の近くの路側帯と、フィルム駅から大仙川原橋を渡った先、5差路の一角には木製電柱を切り倒した跡があったような。
これはもうローカルネタというより無駄知識ですが(笑)
数えたことはありませんが、小田原~大雄山の間に30本くらいあるんじゃないでしょうか。