昨日、また大型の囲い罠に鹿が入っていた。たった4頭とはいえ、この時季は妊娠していることが多いから、もしかすれば罠の中の頭数は増えるかもしれない。タンクに水を入れてやらねば。
毎日上ってくる間に、その日の仕事の内容を決めておくことが多い。きょうもそうして来た。ところが時にはその仕事に対して気が進まないこともあるわけで、それをだましだまし始める場合もある。きょうは小入笠の頂上までの電牧の立ち上げをやるつもりでいたが、今一つ気が乗らない。疲労感が抜けないせいだと思う。
第1牧区の電牧は鹿対策用だから、近年その効果のほどは甚だ疑わしいが、ともかくもその立ち上げは最優先に行う。他方、第4牧区の電牧は、同牧区をAとBに区画するために張るのだから、牛の入牧が近付くまではやらないことにしている。それを早まると、鹿に断線されるばかりで、見回りと保守のために余計な仕事を増やすだけになるからだ。
あの電牧は、前任者の時代のことだが、業者に依頼して小入笠の頭から仏平までを電牧で張り巡らすということを試み、結果、当然ながらその保守に手が回らず放置されたままになっていた。それを数年前に全て撤収して、現在の場所に張り直した。
今電牧は放牧地と森の境界に沿うように張ってあるが、冬季は雪の移動で、急な斜面の支柱は折られてしまう。そのため、冬の間は撤去することにしているが、秋に支柱を抜く時も、春になって打ち込む時も、どちらも結構な仕事になる。第3牧区にも牛を出すとなれば、さらに同じような仕事が待っている。安易に電気牧柵に頼り過ぎた結果である。
きょうは、電牧の立ち上げの前に、とりあえずそれらの支柱だけでも設置しておけば、後の作業が楽になると考えて始めることにした。距離的には、登山口から入笠山の山頂へ登るくらいだが、上り下りを繰り返さなければならないから、倍くらいになると思う。ただし、こちらの方が登っていく間の眺めは余程良い。管理人だけの特権であると言え、諏訪湖まで見えることを知る人は少ないだろう。
今年は生憎、期待していた山桜は待っていてくれなかったが、それでも、その背後のまだかなりの雪を付けた空木岳の姿は変わらず気高く、鳥の声、就中郭公のよく通る鳴き声がずっと聞こえていた。小入笠の頭に登ったのも、今年は初のことだった。
海老名出丸さま、誠に有難く落手いたしました。本当にすいません。非常事態宣言が解除されれば、キャンプ場や小屋の営業を始めることになります。出鼻を挫かれた格好になり、さらに問題は解決したわけではないので決して気は抜けません。
本日はこの辺で。
毎日上ってくる間に、その日の仕事の内容を決めておくことが多い。きょうもそうして来た。ところが時にはその仕事に対して気が進まないこともあるわけで、それをだましだまし始める場合もある。きょうは小入笠の頂上までの電牧の立ち上げをやるつもりでいたが、今一つ気が乗らない。疲労感が抜けないせいだと思う。
第1牧区の電牧は鹿対策用だから、近年その効果のほどは甚だ疑わしいが、ともかくもその立ち上げは最優先に行う。他方、第4牧区の電牧は、同牧区をAとBに区画するために張るのだから、牛の入牧が近付くまではやらないことにしている。それを早まると、鹿に断線されるばかりで、見回りと保守のために余計な仕事を増やすだけになるからだ。
あの電牧は、前任者の時代のことだが、業者に依頼して小入笠の頭から仏平までを電牧で張り巡らすということを試み、結果、当然ながらその保守に手が回らず放置されたままになっていた。それを数年前に全て撤収して、現在の場所に張り直した。
今電牧は放牧地と森の境界に沿うように張ってあるが、冬季は雪の移動で、急な斜面の支柱は折られてしまう。そのため、冬の間は撤去することにしているが、秋に支柱を抜く時も、春になって打ち込む時も、どちらも結構な仕事になる。第3牧区にも牛を出すとなれば、さらに同じような仕事が待っている。安易に電気牧柵に頼り過ぎた結果である。
きょうは、電牧の立ち上げの前に、とりあえずそれらの支柱だけでも設置しておけば、後の作業が楽になると考えて始めることにした。距離的には、登山口から入笠山の山頂へ登るくらいだが、上り下りを繰り返さなければならないから、倍くらいになると思う。ただし、こちらの方が登っていく間の眺めは余程良い。管理人だけの特権であると言え、諏訪湖まで見えることを知る人は少ないだろう。
今年は生憎、期待していた山桜は待っていてくれなかったが、それでも、その背後のまだかなりの雪を付けた空木岳の姿は変わらず気高く、鳥の声、就中郭公のよく通る鳴き声がずっと聞こえていた。小入笠の頭に登ったのも、今年は初のことだった。
海老名出丸さま、誠に有難く落手いたしました。本当にすいません。非常事態宣言が解除されれば、キャンプ場や小屋の営業を始めることになります。出鼻を挫かれた格好になり、さらに問題は解決したわけではないので決して気は抜けません。
本日はこの辺で。