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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’25年「春」(4)

2025年03月14日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 ネパールには、およそ観光以外に産業に値するものがないようで、日本でも多くの若者が大都市に出ようとするが、彼らも日本や海外で働くことを夢見ている。5日間専属の運転手になってくれたプロッカス君も、以前にはサウジアラビアとインドへ働きに行っていたらしい。
 鉄道はないから、輸送はもっぱらトラックや車が担い、市中の交通は日本では考えられないほど混雑して大気も汚染されている。とてもわれわれの感覚ではあの四方から集まり、出ていく車の大渋滞の中に入っていく勇気はないが、それでも、怒鳴り合う者の姿を一度も目にしたことがない。規制の代わりに人々の寛大さがあの混乱を治め、維持しているのだろうか。

 人々は概ね親日的であると言っていい。日本で働いている人も結構いるようで、プロッカス君の身内にもそういう人がいた。
 ポカラの街を歩いていたら日本語で呼びかけられ、招かれるまま旅行業の看板を出している事務所を訪ねたら、中にいた2人もかなりしっかりとした日本語を話した。
 最近は以前と比べ日本人客が減ったとこぼし、経済のせいだと解説してくれた。経済もそうかも知れないが、人々、特に若い人たちの関心が変わってきているせいもあると思ったが、それは言わずにおいた。

 カトマンドゥもポカラも、また主要道路の沿線の街でも、一体誰が利用するのだろうかと思うほど各種多数の店があり、需要よりか供給の方が明らかに大きいと見た。土産物屋と思しき店があるかと思えば、軒先に肉の塊をそのまま並べ、その下で犬が寝そべっているなんていう光景も目にした。
 犬は放し飼いで、数はかなり多い。カトマンドゥでもポカラでも、その泣き声と、ニワトリの声で目を覚ます朝が多かった。
 登山用品を売っている店には、日本でもよく知られたブランドの衣類が多数ぶら下がっていたが、果たしてそれらが本物かどうかは買う気もないから値段も見ておらず、何とも言えない。

 各地の名所旧跡は、よく整備されていた。行った場所は宗教施設が多いから、信仰心がそうさせているのかも知れず、誰かに言われてやっているようには見えなかった。
 トイレに関しても、どこかの国で体験したような不快感を感じることなく、この国の印象を良くした一因でもあった。
 宗教は仏教、ヒンドゥ、及び少数のイスラム教やアニミズムだとか。紀元前からこの山国に暮らしていた人々がいたという。驚いた。
 北海道の2倍かそこらの国土に、あの図体をした巨峰が幾つも聳え、人口は間もなく3千万に達するとか。人柄は穏やかな人々が多く、親しみを新たにして帰ってきた。
 本日はこの辺で。

 
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