入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「冬」(27)

2022年12月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 変わり映えのしない無聊な日々が過ぎていく。ただ、一日に限ればそんなふうでも、山を下りてから早くも1ヶ月近くが過ぎたわけで、先送りしてきた諸々のことが今月になっても何もできずに、本年最後の月も半ば近くまで来てしまった。一日いちにちは長くても、そんな毎日を積み重ねてみれば、逆に空疎な日々は実に呆気なく、また容赦なく過ぎていくものだと改めて思う。
 そんな中、入浴と本を読むこと、それと夜の散歩は数少ない楽しみで、それと比べて、仕事における達成感という肴のない晩酌は、うま味も酔いも乏しく、インスタントコーヒーでも飲むようなものだ。もっとも、だからと言って酒を止める気もないし、里の暮らし方を変えるつもりもないのだが。

 最近視力が明らかに落ち、何かを読み始めても目が疲れて長く続かない。年齢を考えても、身体の不調はある程度やむを得ないが、以前に身体検査の際に緑内障の疑いをかけられ、これは別の眼科で心配なしとの診断を下してもらい安心したが、あれから数年が経つ。
 この身体検査を受けた病院では、この他に全く身に覚えのない誤診までされ、それで再検を願い、さらにはその病院外の検査まで受けて事なきを得るという経験をした。また、レントゲンを撮ってもその映像に写った黒い部分が外傷なのか臓器の異常なのかも担当の女医は判断できず、「大丈夫、大丈夫、CTを撮ればすぐに分かるから」といったような軽い診断をされ、がん検診では胃カメラを飲む際に麻酔が効かないうちにカメラを飲まされかけて検査を断念するなど、こんな医療機関があるのかとすっかり不信感を募らせ、以後は健康診断を受けることすら止めてしまった。
 そんなふうだったから、別の評判の良かった眼科医の診断を信用はしているが、もしかすれば、目に新たな異常が発生したかも知れないという懸念は少しだがある。

 風呂の中で本を読むというのは長い習慣で、ただボケッと湯船に浸かっているだけでは何か足りず、時間を持て余す。充分に温まった気がせず、入浴の快さも半減する。
 本はどんな内容でも構わないが、しかし、まず面白くなくては駄目だ。また小説、特に若い人のものは、敬遠して読まない。今さら何かを学ぼうという気はないし、読後感は旅の記憶の端に残る景色のようなものでいいと思っている。

 日課ではないが昨夜も、散歩に出た。天竜川の土手からは雲の切れ間から歪んだ月やオリオン座の一部と、牡牛座のアルデバランの近くには赤い火星が見えていた。
 本日はこの辺で。

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