とろろ昆布ではなくサルオガセ、小入笠の頭付近で
午前7時45分、ようやく雲間から日が射してきた。しかしすぐまた雲の中に隠れてしまった。
2年続く異常気象だという。そのせいで過去の事実や数値などが役に立たないということなのか、予報というより、予報とは少しばかり違ってしまった天気の結果に関する解説が多くなってきている、そんな気がする。
ただし、災害につながるような大雨や強風、竜巻などの予報を外してはいけないので、悪天候の予想は幾分か可能性の数値を高く見て、予報に使われる言葉も「命を守る行動」などとあまり科学的ではないような表現までが使われるようになったのでは、などと言えば、また誰かから叱責されるだろう。
牛たちが囲いへ帰ってきた。仲間を呼ぶその咆哮は苛立ち、また長雨で疲れたと言っているようにも聞こえてくる。
昨日小入笠の頭まで行けば、頂上付近の電気牧柵が支柱まで折られて、リボンワイヤーもアルミ線も切られ、久しぶりだがひどいことになっていた。近くには牛の落し物があり、彼女らの仕業の可能性もゼロではないが、それにしてはひどすぎた。最近は牛たちの行儀は向上している。
当然ながら鹿による被害も考えられたが、それよりかここでもイノシシの出没した跡が見られ、今年はいつになくその被害が牧場内のどの牧区でも目立つ。
修理を終えた後で電圧を計ってみれば6千ボルト以上あった。もしかすればこれだけの電圧に初めて触れたイノシシの群れが衝撃を受け、驚きのあまり暴れた結果とも想像できる。
ブタは賢い動物で、同類のイノシシも賢ければこれに懲りてもう同じことを繰り返さないはずと、淡い期待を抱きながら山から下りてきた。
それにしても、鹿、イノシシ、クマ、いろいろな動物にはただただ手を焼くだけで、有効な対策が打てない。今ではどこへ行っても牧場はほぼ鹿の天国になってしまっていて、大きな群れの中には複数の雄鹿が、ほぼ成長しきった見事な角を誇らしげに見せて繁殖に励んでいる。
これこそ異常で、牧場ばかりか、山林であればいたるところにその姿が見られ、最近では人や車から逃げようとしない鹿も多い。人も金もそれなりにかけているようだが、音頭を取る人たちがあまりに実態を知らな過ぎるのではないか。
こんなことをしていれば、鹿対策に次いでクマでも二の舞を踏むことになる、と心配している。
相変わらずPCの調子が良くない。そのせでいもあるまいが「指示」、「交易通報」には参った。訂正しておきました。
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本日はこの辺で。