入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’24年「秋」(33)

2024年09月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
  

 気になる「焼け合わせ」のツタウルシの紅葉を見に行こうとしたら、その途中で目にした「八株沢」、「座頭沢」の落葉松の葉の色は一段と茶系の色が目立つようになってきた。
 里では一昨日34.6度の暑い日だったらしいが、そんなこととも知らず、山では第4と第5牧区の間にある防火帯の整備をしていて、暑さはそれほど気にならなかった。
 防火帯と言うのは山火事が起きた際、延焼を防ぐために設けた帯状の空地のことで、ここでは第4牧区の隣、国有林と接する境界線上にある。

 昨日呟くことを断念したクマのことだが、近年は里にもよく出没する。ヒグマと違い、ツキノワグマは子連れの時以外は人を襲わないと言われたが、最近はそうでもない。被害も増えている。
 鹿にも言えることだが、野生動物でも人と接触する回数が増えれば、次第に人を恐れなくなる。悪い意味での学習効果で、クマにとっても良いことではない。駆除という対策がより強化されるからだ。
 
 そういうクマをやむなく射殺すると、決まって「可哀そうだ」と言う人が出てくる。報道は面白がって、そんな何も知らない無責任な人の発言を伝えて喜ぶ。
 そうすると、環境省の役人はクマとの接触の不安のない部屋で、まさか相槌でもうっているとは思えないが、煮え切らない現行の方針を変えようとしないだろう。

 無責任と呟いたが、「可哀そうだ」と言った人は牛や豚の肉も、卵も食べない人なのだろうか。20年くらいの寿命を持つ肉牛はその10分の1、乳牛なら5分の1しか生きられず、ブタはもっと酷しく寿命が10年から15年ありながら、生後半年で出荷されてしまう。繁殖用の母ブタでさえ3年程度だという。
 皮肉にもクジラやイルカを守ろうと、日本の捕鯨を妨害する彼らの国の主要産業は牧畜である。それと同じだと気付かない。(つづく)

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 本日はこの辺で。





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