入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’16年「春」 (36)

2016年04月12日 | 牧場その日その時


 「水ぬるむ」と書きたいところだが、昨日、きょうあたりは、気温がこの季節らしからぬ低温で、萌え出した草木も一服といったところか。それにしてもいまさらながら、高遠という山里の町には桜の花がよく目立つ。今が満開。

 一昨日はタカボッチへ、そして昨日は急に思い立ってまた入笠へ行ってきた。
 伊那よりもわずか30キロくらい北へ行っただけだというのに、タカボッチから見たあたりの眺めはまだまだ春の息吹というにはほど遠く、広大な草原に立てば、一面に萱(かや)やその他の枯草が緩やかな地平線となって鉢伏に遮られるまで続き、残寒の風に揺れていた。
 眼下には諏訪湖が、そしてその背後に霧ヶ峰や蓼科山が見えていた。八ヶ岳や南アルプス、そして目の前に展開するはずの北アルプスの峰々は生憎の薄雲や霞の中にあって、山容をあれこれと想像してみるしかなかった。
 わずか1週間ばかりの間に陣馬形、入笠、タカボッチ、そしてまた入笠と、まるで高所中毒者のように出掛けては爛漫の里を行き、早春の高原を渡ってきた。今週末も入笠へ行くし、19,20日は常念岳の麓の温泉に行く(20日早朝帰宅、同日入笠へ)。もうすぐ仕事が始まれば、入笠に縛られる。そういう思いがどこかでしているせいだろう。
 初めて訪れたタカボッチのは印象は、乾いた山という気がした。しかし、一度ぐらいで勝手なことを言うのは早計だろう。ここの草競馬は有名で、さすが観光牧場としての工夫や努力が、好感を持って伝わってきた。
 行き止まりで車を降りたら、中川与一の歌碑が目の前の草むらにあった。彼の代表作「天の夕顔」は19歳の夏読んだ。たまたま京都で知り合い、別れ際に京都駅でその本を渡してくれた人の短い記憶が、そこで終わっている。そのことを久しぶりに思い出した。
 
  天にちかき 国のたかはら 霧ふりて 神話の如し 君としゆけば  

 純平君、ちゃんとコメント届いていますよ。Nさん、活動範囲と行動力に感心。巣鴨さん、土曜は入笠泊にしてください、連絡します。

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