前日の呟きにはこの写真を使いたかったが、間に合わなかった
昨日からまた山の暮らしに戻った。冬支度の合間にも今の季節の景色をつい、自らの年齢と重ねながら眺めていることに気付く。去っていく今、過ぎていく時間・・・。
何を、どれほど考えてみても、窮極は10の33乗年の永遠の前には詮無いが、それでもそれを受け入れようとして、雨に濡れた目の前の風景をしみじみとした思いで見ている。楽観はないが、さりとて悲観もない。
雨。久しぶりの晩秋の雨だ。初冬と言い換えてもいいが気温は8度、ストーブを点けるほどではない。
諦めかけていた囲い罠の中に、今朝は何頭かの鹿が入っている。大きな角を生やした仔牛ほどの雄鹿もいる。ずっと誘引に応じなかったのに、ふとした気紛れだったのか、取り返しのつかないことをしたと恐らく今は気付いて悔いているだろう。
それでも、先程からずっと捕らわれの鹿は逃げ口を探す努力を止めず、特に雄鹿は気紛れの張本人だったのか、そぼ降る雨に濡れながら今もフェンスの際に沿って脱出できそうな場所を探している。
それを見て、何も感じないわけではない。ただ、この呟きを聞いてくれている人たちに、あの鹿たちに対する複雑な気持ちを理解、納得できるように呟くことはできそうもない、無理だろう。
話しを急に変えるが、そういえば昨夜、冬合宿に利用したいという団体の問い合わせがあった夢を見た。現実の話ではない、夢。昨年もそういう山の団体がやってきたことがあったから、ついそんな夢を見たのだろう。
牧を閉めてからも含めて、冬の営業はまだ思案中だが、残念ながら誰でもいつでもお出掛けくださいというわけにはいかない。1月も半ばを過ぎれば車で来ることができず、例年歩いて上がってくるからで、とりあえずは、直接連絡を取り合える人たちを対象にしたいと思っている。
これだけの環境、設備がありながら眠らせておくのは勿体ないと思い、契約外の期間ながらこれまで通りお節介を焼くつもりでいる。
かんとさん、O澤さん、K納さん、通信多謝。かんとさんの予約は生きていますが、雪が心配です。まあ、雨ではないから大丈夫でしょう。
雨は止みそうにない。本日はこの辺で。