入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「秋」(47)

2023年10月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 弁天様の三叉路を入笠山の登山口の方へ向かって車を走らせていたら、1匹のネコが右手の第4牧区の牧柵をくぐって中へ入っていこうとしていた。この春、オオダオ(芝平峠)で見掛けた野良ネコに間違いないだろう。あの時は車を停めて呼んでみたが、近付こうともせずに藪の中に消えた。
 その後も、何度か見掛けたが、いつも前回よりか高い場所で、あれから半年、ついにこんな所まで来てしまったのかと驚いた。よく無事だったと感心する一方で、これから寒い季節を迎えるというのに、里へ下るのなら分かるが逆にこんな高い所まで来てしまって、一体冬はどうするつもりだろうと気になる。
 ヒョウとネコ、キリマンジャロと入笠、比較にもならないけれど、ふと、あの人の小説を連想したと言えば、きっと嗤われる。

 あれだけの数がいた鹿を、すっかり目にしなくなった。昨日の夕方、第3牧区へ行ってみたら、今までなら立派な角を生やした幾頭もの雄鹿と、それを取り巻く50頭近い雌の群れを必ず目にしたが、2,3頭しか見掛けなかった。
 昨日、一昨日と、特に気温が低かったというわけではなかった。にもかかわらず、入笠周辺の鹿がここまで減ってしまったのはなぜなのだろうか。
 一昨日も呟いたように、しばらく罠による捕獲は囲いでも、くくりでもできていない。それに昨日の夕暮れは、雄鹿の鳴き声も聞かなかったとは言わないが、その回数はすっかり減ってしまい、夜は耳にしなかった気がする。
 今朝は6時半の気温が3度とかなり低く、まさかそれを察知し一斉に山を下ったとは考えにくいが。

 きょうは余裕ができたから、御所平峠に行って少し草刈りでもしようかと思っている。下でも北原のお師匠の身内の人や、師匠亡き後「法華道を守る会」の会長を引き継いだ遠照寺の住職も、古道の状況を気に懸けていると聞いた。
 この古道、法華道はそれほど人に知られているかどうかは分からないが、訪れる人は稀で、多分この時季なら静かな散策を楽しみ、深い山気を味わうことができるだろう。芝平の諏訪神社口から歩いても3時間ほどで御所平峠に着く。
 他に赤坂口があり、残念なことに登り口にあった種平小屋は営業を止めたが、この登山路も途中で諏訪神社口から登ってきた径と合流し、やはり同じくらいの時間で峠まで来られる。
 今年も牧場で越年することになるだろうし、他にも雪の古道を一度や二度は上がることになるだろう。

 今週末は一組、3人の予約しか入っていない。
 本年度の営業案内については下線部をクリックしてご覧ください。
 小屋の電話が不通でご不便をおかけしてます。予約、問い合わせは何卒JA上伊那東部支所組合員課、電話0265-94-2473にお願いいたします。
 本日はこの辺で。



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