
雨が降っている。気温はそれほど低いと思わないが、ボケの花は一輪咲いただけで後が続かず、春雨に濡れている。すでに1週間以上が経つ。調べてみたら、この花一輪だけが異常に早く、例年の開花は3月の下旬くらいで、昨年は3月21日とあった。それでいて、この時は例年よりか1週間も早いと記している。
このごろ、頓珍漢なことばかり呟き、惚けが始まったかと心配してくれる人もいるやに聞くほどだから、このあたりのことは慎重に呟かないといけない。それにしても一輪だけが、こんなに早いとは。確認と念押しの意味で撮った1枚が、きょうここに写っているその花の姿。前回と変化なし。

その折に、毎冬、雪の間から小さな花を咲かす名も知らぬ花のことも同じように気になっていたから、ボケの花を見に行ったついでによく見たら、蕾が開きかけていた。今年はもう咲かないかと思っていたらそうでなくて良かった。縁の切れたと思っていた人から、思いがけない沙汰があったようなもので喜んだ。「春咲く雪の下」と教えられ、そのままここでもその名で紹介したら、笑い殺されかけたことがあったが、あれはいつの春のことだったか。クク。その後、この花のことではないかとささやいてくれた親切な人もいたが、その花の開花した様子も、近々にここで紹介できると思う。
そんなことを呟いていたら、友人のEから釣ったばかりのイカが届いた。今年になってこれで2度目になる、有難い。刺身、一夜干し、天婦羅、食べ方はいろいろとあるが、刺身が一番簡単で美味い。釣師兼作家、食道楽だったあの人は、腹わたに塩を振り冷蔵し、後日水分の抜けたそれを輪切りにして食べると絶品だと何かで言っていた。真似したこともある。今回は前回よりか時間的な余裕があるから、それもしてみようかと思っている。
これだけ自由な時間がありながら、来る日もくるひも変わり映えのしない日々、この日常にもう少し変化がほしいと、そんな話を友人のKにしたら、元気であることをもって有難いと思わなければいけないなどと諭されてしまった。そう言う本人もやもめにして無聊をかこつ身、連日パズルゲームに血道をあげる以外には何もすることはないはずだが、改めて昨夜はそんなことを考えながら有難く夜の道を歩いた。
本日はこの辺で。