入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「冬」 (35)

2018年12月14日 | 入笠牧場からの星空




プレアデス星団(上)とウイルタネン彗星 Photo by かんと氏

 上の2枚は一昨日の夜、まだ雪雲の出てこないうちの撮影である。ペルセウス座の撮影時には後半薄い雲が出たらしく、その影響が出たとはかんと氏の説明。そして昨夜から今朝にかけて、今回かんとさんが狙ったのは「ふたご座流星群」、気温マイナス20度近い極寒の夜空を、何百という閃光が次々と闇を切り裂くように流れたそうだ。撮影条件は文句なしで「朝の5時まで」続いたのだとか。後日、その映像はここに掲載させてもらうので、お楽しみに。

 一昨夜は上に泊まり、観測の難しいウイルタネン彗星はかんとさんに助けられ、双眼鏡でやっと確認できた。もちろん、プレアデスも寒さに震えながら、幾つもの神秘な光の集団を崇めるように眺めた。で、昨夜、軟弱者は食料も尽きたので里に下り、一人鍋を作り、それを食しつつ小酌し、代わり映えのしない夜に眠った。
 そしてきょう、また戸締りやなんやかんやで上に行った。ちょうどF枝さんが新調したばかりの登山靴の調子を見がてら入笠山経由で牧場まで足を伸ばし、待っていてくれた。山梨に山荘を設け夫婦で暮らすようになって、野菜作りに励んだことは聞いていたが今回は、干し柿を作ったからと持って来てくれた。柔らかく、程よい加減に粉(こ)が吹いていた。柔らかいのは、毎朝丹念に揉んだからだそうだ。
 それまで履いていたという彼女の冬用の二重靴は、以前に愛用していた二重靴と工房が偶々同じであり、それを知って彼女の山のことが少しは分かった。小柄な体躯にいっぱい、強い力と意志が詰まっているのだろう。

 沢入りに下るというF枝さんを入笠湿原まで送り、帰り腹が減ったのでマナスル山荘に立ち寄った。ここはいつものように盛況だった。

 O里さん、写真は東部支所経由で確かに落手しました。いい写真ですね。つい、懐かしいスプルースの森を連想してしまいました。どこに飾るか思案中です。希望があれば、教えてください。
 越年の営業、間違いなくやります。新年を迎えるわけですから、それらしものを気持ちばかりは振る舞うつもりでいます。現在予約者2名。それでも不足なし、文句なし!

 「冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。




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     ’18年「冬」 (34)

2018年12月14日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 山の夜は長い。特にここで過ごす夜はいつもよりかつい酒が入るせいもあり、持ってきた本を読む気にもなれず、ただ呆けている。
 
 テレビもラジオも普及してなかった時代、人はどのようにして暗い夜を過ごしたのだろうか。囲炉裏端で「縄なう父」にすれば、毎夜まいよ「過ぎし昔の思い出」ばかりを語ってもいられなかっただろうし、夜なべの母さんも、薄暗い灯りの下では手袋網は目が疲れて大変だっただろう。
 それでも、この歌から連想される家族の風景は幸福そうに思える。この幸福は「興奮と落ち着きの適度な組み合わせ」などとは違うし、かといって「湧き起こるそばから消えていく」ようなものでもない。もちろん、薬物などで代替できる「快楽」とは、とても一緒にしたくはない。
 ここ牧場には「落ち着き」に近いものはどこにでも、いくらでもあるが、興奮なぞはない。退屈はあっても、それは不幸ではないし、恐らく里に帰れば、今の時間を幸福の範疇にいれたくなるだろう。(12月13日)
 昨夜は混乱と、酩酊で終わって、呟いた大半のアレコレは、寒さで携帯の電源がなくなってしまったのか、PCから消えてしまっていた。

 夜中に雪が舞ったようだ。かんと氏も撮影を途中で諦めたらしい。それでもすでに2点、映像をPCに送ってもらってある。乞う、ご期待。
 来週はまた3連休。冬の森の中で神聖にも近い静けさを味わいながらあの人は、教会に通う「folks」の気持ちを理解したと書いていた。そんなわけで、一人でも、二人でも予約を受け付けています。

冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。



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