goo blog サービス終了のお知らせ 

入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

        里の春 (9)

2015年04月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    ケヤキの盆栽を掘り出し、土替えをした
    
  雨の日曜日、信州のこの辺りでも、桜の開花についてそろそろ話題に上るようになったが、今日の雨の影響はどうなのか。桜とくれば高遠が有名だが、あの喧騒の中に行って花を愛でるという気にはもうならない。花もいいが、あの城跡から眺めた残雪に照り輝く中央アルプスや背後の南アルプスの明るい山並みの方が記憶に強く残っている。最後に行ってから、何年ぐらいが経つのだろうか。
 高遠城の桜を遠目に、牧場に通う日がすぐそこまで来ている。季節を逆行するように、桜の花の開花は登っていくにしたがって遅くなるが、それは花ばかりでなく、落葉松の芽吹きも、コブシの花の咲くのも同じことが言える。まず古刹・弘妙寺(ぐみょうじ)が、豪勢な桜の花に埋もれてから山室川沿いの遅い花の季節が始まり、およそ14,5キロほどの山道の桜が次々に開花していく。それからさらに大ダオ(芝平峠)を過ぎ標高を上げるに従い、森の中に点在する山桜がその存在を主張し始める。毎年、一年振りだと声でもかけてやりたくなるような懐かしい気分になって、通り過ぎていく。
 牧場内にも相当数の山桜の木がある。眺めのよい丘陵地に太い山桜の老木があって、それが咲きだすころには山笑う季節の中で、まことに特権的な花見の宴を張る。眼前には中央アルプス、御嶽、乗鞍、北アルプスの雪を付けた山並みが、少し霞のかかった五月の空にゆったりと浮かぶように長いながい連なりを見せているという、夢のような景色を独り占めにして。


  白いボケの花が今日咲いた



  カタクリは葉ばかりで芽はまだ

 山桜だけでなく、これからレンゲツツジ、小梨、クリンソウと花の季節がやってくる。
 
 花の季節、入笠牧場へお越しください。山小屋「農協ハウス」の営業に関しましては、JA上伊那東部支所組合員課(直通:0265-94-2473)までお問い合わせください。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

         里の春 (8)

2015年04月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


上の写真は辰野町にある射場での、有害動物駆除の講習会の帰りに写した射撃風景。確かに若い人は少ないが、それでもまだまだ意欲的な人たちがたくさんいて、講習会は上伊那の猟友会々員を対象に地域ごとに分けて行う最初の日だったが、会場はほぼ満席のようだった。
 講習会において昨年度は、長野県内では事故もなくまずまずだったという話のあとで、他県の驚愕すべき事故例を聞かされた。この件は、昨年も語られた記憶があるが、こういう常識では考えられないトンデモナイ人間が、本当にいたらしい。
 一昨年の狩猟期間中のことのようだが、ある地元の猟師が犬を連れて森に猟に入ったときに、事件は起きた。しばらくして猟師は、付いてくるはずの犬の姿が見えないことに気付き、どうしたことかと案じていると、やがて遠くの方で声がする。行ってみると、犬はくくり罠に掛かってしまっていた。
 罠をはずしてやろうとしているとそこへ、罠を掛けた本人もやってきた。見れば狩猟用の罠の径は12センチであるはずなのにどうもそれよりも大分大きく、また罠を掛けた場合は近くの木の枝などの目に付く場所に、掛けた者の氏名や電場番号などを記した規定の表示板を、取り付けなければならない定めになっているが、それもなかった。
 で、口論になったのだろう。しかしことはそれでは済まず、罠掛けの不備を指摘された側の男は頭に血が上り、手に持っていた鎌を振り上げて襲ってこようとしたらしい。たまらず鉄砲を担いで逃げ出すと、なおも”鎌男”はそのあとを追いかけて来て、あろうことかその逃げる男の銃を奪いとり、ズドンと撃ったというのである。
 まさしくナントカに刃物であるが、鎌を振り上げられた場合、振り上げられた側は銃で応戦するということもありえた。法律的にはどうであれ、凶器を持つということはやはり人間を狂わせ、非日常的な事件にも繋げてしまうようだ。
 わが国では宗教法人の優遇課税にメスを入れるのは至難であるように(あまり関係ないか)、アメリカで全米ライフル協会とやらの反対を押し切って、銃の所持規制を強化することもこれまた同じように至難のようだ。しかし、鉄砲や刀を持てばなにもアメリカの話だけでなく、当然それを頼りにしたくなる場面というのは、平和な日本でも、ないとは言い切れないだろうと思う。持てば使う、ということで、銃刀法の規制の厳しいことも納得すべきだろう。

 コメントありがとう。そう、いろいろな山に登ったんだね。また、そんな山の話を聞かせてもらいたいから、ぜひいらっしゃい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする