
きょうは完全にこちらの手違いで一度消えた。
6月がきょうで終わる。この月はいつもより短く感じたこと、1年の半分が終わったことなどの感慨を呟いた。しかしそれでも、この6か月の中にネパールへの旅や4月早々の撮影があったことなどを思い返すと、それらのことは最早もっともっと遠い日々の出来事であったようで、時間の経過について混乱したとも独り言ちた。
法華道の草刈りはついに御所が池と、さらに芝平へ下る分岐まで進んだこと、途中、北原のお師匠が刈ったとしか思えない古い落葉松の根っこを見付け、師の古道への熱い思いを、閉村となった故郷芝平への愛着を、今さらながらに感じたことも伝えようとした。
手を休めていたら、日曜日であったからか、黒い犬を連れた夫婦と出会い、少し立ち話をした。この人たちは赤坂口から登り、少し遠回りをして再び元の道へ戻るつもりのようだった。
種平小屋の夫婦が整備した道が一部分かりにくかったと聞き、小屋主が体調を崩し小屋の営業を断念せざるを得ず、二人で汗を流した山道の管理、維持は難しいことを、また、彼の静養中であることにも配慮して、古道を再訪するなら芝平の諏訪神社口の方を、と言っておいた。
以前から気になっていたことながら、山椒小屋跡を過ぎ、尾根道を終えて複雑厄介な古道を登り切ると、今は使われなくなった古い林道に出る。ここからは牧場近くの「オタマジャクシの池」少し手前までは、古道と林道は重なる。
しかし、もしかすれば今も、落葉松の人工林のどこかに、本来の古道が人知れずに長い眠りを貪ぼっているかも知れないと考えることもよくあった。
それが偶々昨日、作業を終えての帰り道、ひょっとしたら古道の跡かも知れないと疑いたくなるような場所の一部を見付けた。断言はできない、そうではない可能性もある
いけない。まさに、ヤマイコウコウニイルではないが、気を付けなければ山を下りることができなくなる。
法華道に関心のある方はカテゴリー別「法華道と北原師」及び「入笠の歴史」をご覧ください。少しは参考になるかも知れません。
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本日はこの辺で。