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セイタカアワダチソウ(背高泡立草)。
別名・セイタカアキノキリンソウ(背高秋の麒麟草)。
北アメリカ原産の、キク科の多年草。
明治時代に観賞用として持ち込まれたものが帰化して、各地に広まったとされる。
根から種子の発芽を抑制する物質を分泌し、群生を形成するが、この物質は自身の発芽も抑制してしまうらしい。
他の植物が枯れた晩秋に、最大で3メートルほどにもなる茎をのばして、鮮やかな黄花を房状に咲かせるため目立つが、いうほどの勢力はないように思える。
他に花がみられない時期に咲く花は、越冬前の虫たちにとって貴重な蜜源で、様々な虫が群がっているのが見られる。
虫媒花であるため、花粉症の原因という悪評は、当然濡れ衣。
同じく北アメリカ原産の帰化植物のオオアワダチソウ(大泡立草)によく似るが、夏咲きのオオアワダチソウに対して、セイタカアワダチソウは晩秋から初冬に咲くため、判断に迷うことはない。
まれに、今の時期にオオアワダチソウが咲いていることもあるが、それは例外。
またセイタカアワダチソウの茎葉には短毛が生え、触るとざらざらしているのに対し、オオアワダチソウはつるつるしている(葉裏は少しざらつく)。
名前は、背の高い泡立草(秋の麒麟草)。
「泡立草」は、花を、酒を醸造するときにたつ泡に見立てて。
あるいは草木染めに利用するため煮立てると、泡が立つことから。
キク科 ソリダゴ(アキノキリンソウ)属
属名のSolidagoは、ラテン語のSolidus(完全な)とago(導く)からなり、傷を治す効用があるとされたことから。