冬の花蕨

2009年10月24日 | その他植物





9月下旬写真、上の4枚目のみ10月。

フユノハナワラビ(冬の花蕨)。
別名・フユワラビ(冬蕨)、カンワラビ(寒蕨)、ハナワラビ(花蕨)。

本州の日当たりのいい草地に自生する、シダ植物。
秋に葉(栄養葉)と、カズノコめいた胞子葉を出し、栄養葉はそのまま冬を越して晩春に枯れる。
冬に生えて胞子葉が花のように見え、ワラビ(蕨)に似ていることから、「冬の花蕨」。

いくつか近似種があるようだが、栄養葉の先がとがってないのがフユノハナワラビらしい。

ワラビと違い食用とはしないが、観賞用に栽培されることもあるらしい。


 ハナヤスリ/ハナワラビ科 Botrychium/Sceptridium属
分類についてはよく分からない。
Botrychium(ハナワラビ)属で、さらにSceptridium(オオハナワラビ)亜属に細分されるということらしいが……?
Botrychiumは、ギリシア語のbotrys(ブドウの房)の縮小形(日本語でいえば「きれい」に対して「こぎれい」みたいなもの)で、胞子葉の様子から。
Sceptridiumは、ギリシア語のsceptron(王笏)が由来で、やはり胞子葉から。