秋の鰻掴

2009年10月10日 | その他植物





新着写真。

アキノウナギツカミ(秋の鰻掴)。

水辺や湿地に自生する、タデ科の一年草。
茎や葉の中脈に逆刺があり、これを他の植物に引っかけながら伸びていく。
秋に、先端が紅色がかった小さな花を咲かせる。
花びらのように見えるのは萼片で、花弁はもたない。

ママコノシリヌグイミゾソバなどの仲間で、いずれも同じような花を咲かせるが、アキノウナギツカミは葉の基部が茎を抱くかたちになることで区別がつく。(下部の葉は、葉柄が長く茎から離れていることもある)
同じく葉の基部が茎を抱くウナギツカミは、春に咲き、また珍しい種類のようである。
ナガバノウナギツカミ、ホソバノウナギツカミは、基部が茎を抱かない。
この仲間はけったいな名前が多い。

「秋の鰻掴」は、秋に咲くウナギツカミで、刺があり鰻をつかめるほどということから。


 タデ科 ポリゴナム(タデ)属
ペルシカリア(イヌタデ)属にわける場合もある。
属名のPolygonumは、ギリシア語のpolys(多い)とgonu(節)からなり、茎の節がふくらんでいることから。
Persicariaは、ラテン語のpersica(モモ)からで、この仲間の葉がモモのそれに似ていることから。