野紺菊

2009年10月18日 | その他植物





9月中旬写真。

ノコンギク(野紺菊)。
別名・ノギク(野菊)。

本州・四国・九州の山野に普通に見られる、キク科の多年草。
野菊の代名詞的な存在で、8~11月に、淡い青紫色の花を咲かせる。

ノコンギクの園芸品種で、濃青紫の花を咲かせるものは、コンギク(紺菊)という。


いわゆる「野菊」の類の区別は非常に困難だが、ノコンギクは、花後の痩果(種子をかたくて薄い果皮が覆いそれ自体が種に見える実。タンポポなど)に長い冠毛(綿毛)が生えていることで判別できる。
この綿毛は、開花中でも筒状花をかき分ければ確認できるので、ノコンギクかそうでないかだけは、簡単に分かる。
他の特徴としては、
・葉の縁には荒い鋸歯があり、葉を触るとざらざらしている。
・総苞の鱗片が反り気味。
ただノコンギクは変異が多いらしく、実の綿毛で判断するのが確実。

若芽は食用とし、香りがあって美味らしい。
他の野菊も同様に山菜として食べるらしいので、厳密に区別する必要はなし。

「野紺菊」は、野に咲く紺色の菊。


 キク科 アスター(シオン)属
属名のAsterは、ギリシア語で星の意味で花の形から。



これのみ10月上旬写真。