9月写真。
ゴマナ(胡麻菜)。
本州の山地のやや湿った林縁や草原などに自生する、キク科の多年草。
8~10月ごろ、茎の先に小さな白花をたくさん咲かせる。
ノコンギクやユウガギクと同じく野菊のたぐいではあるが、草丈は1~1.5メートルと大型、花のつき方などの印象もノコンギク系の野菊とは異なる。
また林道脇の樹下など、ノコンギクなどに比べて暗めの場所に自生していることが多い。
問題はシロヨメナ(白嫁菜)との区別で、主な相違点は、
・シロヨメナの葉は3本の脈が目立ち、縁の鋸歯が粗く、ゴマナの葉の鋸歯は目立たない。
・ゴマナの花はシロヨメナに比べて総苞が短めで、総苞片が少ない。
とのことだが、いずれも決め手に欠け、同定に自信はない。
暖地では加えてイナカギク(田舎菊)との区別にも、頭を悩ませることになる。
若芽は食用となる。
「胡麻菜」は、葉が胡麻に似ていることから。
若葉を揉むと胡麻の香りがするともいうが、少なくとも開花時の葉では確認できず。
キク科 アスター(シオン)属
属名のAsterは、ギリシア語で星の意味で花の形から。