スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

楽器を飛行機で運ぶ

2006-11-01 13:08:06 | スウェーデン留学準備

これは100%保証する内容ではありません。参考程度にどうぞ。
人から見聞きした内容や経験上の話なので、誤りがある可能性があります。雑談としてお読みください。

***2018年に加筆修正しました***

バイオリンは国際線では機内持ち込みでうるさく言いません。国内線は色々と言われるようです。
問題はニッケルハルパ。最近の航空機の仕様で、ニッケルハルパのソフトケースが頭上の荷物入れに入らないことがあります。また、他の人が大きめの荷物を入れていたら入りません。

今回の一時帰国(2006年)、ストックホルム-ロンドンはSKで機材MD80。ロンドン-関西はJLで機材B777。
B777の-300かな?JLのB777はニッケルハルパのソフトケースが頭上にしまえない幅です。
MD80や90、B737は意外にゆったりしていて大丈夫。B767も記憶がさだかではないけど幅は大丈夫だった気が。
今回は、機内で「上に入りません」とC/Aに泣きつくと機内クローク預りにしてくれました。ホッ。

ライブで移動の多いミュージシャンに聞くと、飛行機で運ぶために特注のケースを持っているとか。複数台あるときは、一つは機内持ち込み、一つは特注ケースで貨物室という具合。それから座席を楽器用にもう一つ買うなんてのも聞いたことあるけど、楽器用に一席買うと高くつきます。

貨物室へ預かり荷物にする場合、問題となるのは
1、貨物室の温度/湿度。温度調整するもののかなり低いです(極めてマレだけど預けたペットが凍死したり)。木でできた楽器は、温度、湿度で膨らんだり縮んだりするので、後々の調整や破損の原因になることも。
2、貨物室の荷崩れや搬出作業。どのくらい丁寧に扱ってくれるかが心配。オーケストラのチェロやバイオリンでも、ハードケースごと壊されたという話はたまに聞きます。ソフトケースで楽器として預けて壊れたという話ももちろん聞いたことあります。

私のイギリス経由帰国時は、サイズを見て貨物預けするよう乗り換え時に言われましたが、中を開けてみせて「繊細な作りだからぜひ機内に持ち込みたい」とワガママを通しました。2006年の話なので今はもっと厳しいはず。

対策として

1.乗るエアラインの機内持ち込み規定を一応ネットで確認しておく(楽器は別サイズ、別規定になっていることが多い)。外国エアラインの時は当日厳しくチェックせず普通に持ちめたたという話を一番よく聞きます。機内持ち込みにしたいなら、自己責任ではありますがエアラインに言ったり事前連絡もしません(事前に言えば100%規定通りの回答が返ってきます)。エアラインに事前連絡して良かったというケースは、サイズが規定内で機内持ち込みが確実の時、ハードケースで貨物室預けと決めている時だと思います。

2.ハードケースを買って貨物室預けにする。ソフトケースがそのまま入るサイズのハードケースを使うのでかなり大きいです。マイク用のハードケース(スーツケースのようにコロコロのタイヤがある)がニッケルハルパが入るサイズがあるのでそれを買って、ソフトケースごと楽器を入れて隙間をウレタンでつめる話を聞きました。また、空気の層が多いと温度変化がゆるやかなので、ほんの気持ち程度の効果ですが、プチプチのエアクッションでソフトケースを巻くなどします。貨物室預けの時は、Musical Instrument(楽器)、Fragile(壊れ物)など、シールを貼ります(自分でワードでつくってテープで貼る)。預ける時に楽器だというと、そういうシールをエアラインも貼ってくれますが、↑↑↑This side up↑↑↑(こちらが上)は、自分で作るしかないです。

3.職人さんにハードケースを作ってもらう。これは、木箱に手で持つハンドルがついただけ。ずっしり重く、コロコロのタイヤもないので運搬に不便ですが、体格も良く、車移動が一般的なスウェーデンでは意外に使っている人がいます。ケースが違うだけで、他は上記2と同じです。

4.貨物での扱いが丁寧でも、ケースの中で揺れたら壊れます。食器の梱包と同じで揺れると割れるので、上下左右に振っても微動だにしないよう固定します。

2018年の加筆情報

貨物室預けのつもりで職人さんに木箱を作ってもらい、木箱のサイズはフィンエアだったのでフィンエアの「機内持ち込み」、「貨物室預け」、どちらも最大サイズの規定を伝えておきました。中で揺れないようしっかり固定もして、木箱をさらに発泡スチロールの箱でぴったり覆い密封(チェックイン時はX線で中を見るので大丈夫)。そして、自分が飛行機に乗ってから窓の外をみると、最後に積む特別扱いの荷物を入れているところが見え間ました。自分の楽器が山積みの一番上にありグラグラして…。そうです、滑り落ちてひっくり返りました!到着後、ケースはつぶれてませんでした。中もしっかり固定していたので無事でした。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« チューニング方法 | トップ | 本番の続き »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オーバー・ウエイト (やまだま*)
2006-11-04 22:23:54
あるニッケルハルパ奏者が日本から帰国するとき、かなりのオーバー・チャージを取られたようです。5万円近くだって。

ストックフォルムからの便では大目に見てもらえたようでしたが、関空では駄目だったそう。楽器を入れていたのはハード・ケースなので、結構重くなってしまったのかも。
何か対策を!
返信する
な、なんと!? (管理人)
2006-11-05 01:39:26
恐るべし追加料金!
ハードケース、確かに重いし、サイズもちょっと大きくなりますよね。
でも、その方はそのケースをあずけたのでしょうか。
機内持込だったら重量をはかられることって、そんなにないような…。
関空からってことで、私も帰りが心配。
返信する
やはり (やまだま*)
2006-11-12 14:20:02
michikoさんも楽器のことで帰りに苦労されたようですね。ヨハンもストックフォルムで預けたときはオーバーしてたけど、大目に見てもらえたようですが、関空ではそうは行かなかったようです。楽器といっても大きさがいろいろですが、ハードケースに入れたハルパは子どものお棺くらいの大きさがあるので、持込は無理。
返信する

コメントを投稿

スウェーデン留学準備」カテゴリの最新記事