スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

エリック・サルストレムのビデオ

2008-06-25 23:21:06 | 2008年夏
昨日は3時過ぎに寝たので、またダルイダルイ体を引きずって8:45からのヘンリクの個人レッスンに向かった。

「昨日のByss-Calleの2曲、練習した?」とヘンリク。
「えーっと・・・」言葉につまる私。

ヘンリクは「一体ここに何しにきたの!?」と冗談まじりにいう。
Ekebyholmに参加する人のほとんどが毎日アレやらコレやらで、練習なんてできないものなのだ。
ヘンリクはそれを知っててからかってくる。

「じゃあ、今日は君にぴったりの曲をやろう!Polska mot trötthet!」
疲れた時にその疲れに逆らって弾くって曲なんだって。
故ヴィクスタ・ラッセが、疲れた時にこの曲を弾いて「よっしゃ!」みたい感じになってたんだって。
まさにぴったりです。

ちょっと頭も回ってきてその後は、再びエスビョンのところへ。
昨夜「早く弾きすぎる!」って注意されてた子も、私が予約しているレッスンなのに部屋に入ってきた。
ま、いっけど。
そして一緒にエリック・サルストレムのビデオを見た。
とぉっても不思議な感じ。CDなど録音には演奏だけでなく声も入っているから話す感じは知っている。
写真も若い頃から晩年まで沢山みたから知っている顔だ。
動画を見ると、知っている人のような、でも初めてみるような・・・不思議。
80何年かの撮影と言っていたから、亡くなる数年前のはずだ。
Visarkivetの収録でエスビョンが撮影したんだって。
リストをみせてもらうと膨大な曲数弾いているようだ。全曲収録のいきおいで撮ったのだろう。
テレビを指差し「撮っていい?」と聞くと「どーぞ!」というのでデジカメの動画で数曲撮影させてもらった。
他にも、古い古い白黒画像の昔のフィドラーたちの映像も見せてくれた。

不思議体験に一度頭がさえたんだけど、やっぱり午後は厳しかった。
今日の午後は、Sigurdのレッスン。
イェストリクランドの曲などを教えてくれた。教え方も演奏もすごっくウマイ!
なのに・・・あろうことか人生初、演奏のレッスン中に寝てしまったのだ。
それも右手の弓はきーこきーこ動かしたまま。
寝てても動くんだ。我ながら少々驚きをかくせない。
いや、それにしてもめちゃ失礼なことしてしまった。寝てるの気付いてなかったらいいんだけど。

今日のコンサートはちょっと趣向が違う。
まず、明日は教会でイベントやって終わるので、皆でそのリハ。
講師やコース参加者の中から、コーディネーターのBarbroから依頼をされた人が1曲ずつ披露する。
日本からきたKさんに白羽の矢があたる。
「ソーラン節歌うの」とKさん。
ステージでも腹からしっかりとした声で、全身で踊り、とっても楽しそうに歌ってくれました。

それからfikaをはさんでサロンに戻ると、Edward主導でみんなでセッションをしていた。
一人二人踊っている人がいる。
Edwardは、踊りに合わせろ、踊っている人をちゃんとみろ、リーダーを見て、とレッスンでもないのに皆に指導をしていた。
皆で弾くときは、リーダー役(初めと終わり、テンポ、ダイナミクスなどを決める)がいて、そのリーダーについていかないといけない。
その練習をEdwardが皆にさせてるというわけ。

私は今日は弾くより踊りたい気分。
でも、こういう時はシャイなジャパニーズになってしまって、自分から踊ろうよって人に誘えない。
そして現地人もアジア人の私が踊れるかどうかが分からないため、普通はなかなか声をかけてもらえない。
どうしよっかなぁと椅子に座って様子を伺っていると
「Vill du dansa?」踊りたい?っておじちゃんが誘ってくれた。
「Ja!」踊りたい!
ダンスレッスンで一緒だった人だ。だから気軽に声をかけてくれたみたい。
レッスン行っといてよかった!
何人かと、ポルスカ、ハンボ、ポルケット、ワルツと踊る。
(ちなみに、こういう所では、普通、2回ずつやる。
ポルスカを一度弾くと次もポルスカ。ワルツを弾けば、次ももう一回ワルツ。
そしてルールなのかは知らないけど、2回踊ると、軽く会釈をして違う相手と踊る場合が多い)

今日は昨日と違って、みんなガンガン弾くモード。
2階の階段踊り場で双子とIが弾いていたので早速楽器をもって飛び込みます。
コースのコーディネーターのラーシュや同期のL、日本びいきのLSや、フィンランドの子など一人また一人と増えてきて
踊り場は満員状態。
すると3階で恒例の歌が始まったらしく、注意されてしまった。
楽器の音に声がかきけされて歌えないって。
なのでラーシュの部屋へみんなで移動。
本格的にセッション開始!
向かいの部屋からはマグヌスたちの熱いセッションが聞こえてくる。
いえいえ、こっちだって負けてられません!とばかりに盛り上る。
音につられて、楽器を持たずに聞きにだけ来る人もちらほら。
エドヴァルドも部屋に入ってきて、一人でスレングポルスカを踊り始めた。

3時をまわって窓の外はもう明るい。
そうなのです。
北欧の夏は、日が沈むの遅いということばかり言われ、夜明けについては忘れられがちだけど夜明けだって早いのです。

ああ、朝一のレッスン行けるかな・・・ヘンリク、ごめんね。

写真左:Ekebyholmslott 
写真右:羊を発見!羊は一斉に私に気付きその1秒後、みーんな猛ダッシュでドドドっとすごい音をたてて逃げていった。
あっぱれ、集団行動!
コメント
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