スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

再びスウェーデン。夏。夏!?

2008-06-13 23:33:22 | 2008年夏
再びスウェーデンです。今回は夏の約1ヶ月間滞在予定。

KLMでアーランダ空港についたのが20時頃。
荷物を受け取ったら、1時間に一本のUpptåget(ウップランド地方のローカル電車)に乗り遅れないように猛ダッシュ。

意外なことに、1年ぶりだとか、なつかしいとか、しみじみした感慨がない。
出発前の数週間は結構殺人的な忙しさだった。そのせいか、準備中から行くぞー!っていう感じもなかった。

とりあえず、20:57発の電車にのりこむ。(空港~Tobo 150kr)
あー、やっぱり変な感じ。見慣れた電車の内装をみると、
「以前」乗っていたっていう感じがなく、前からずーっと今もスウェーデンにいてこの電車を利用しているような、変な感じ。

さてさて、変だ、変だと頭をブンブンふりながらToboについた。
駅についたのは22時頃。この時間でこの明るさです。
写真は、Toboの駅とUpptågetの赤い電車。そして学校への道の途中の見慣れた風景。

今日と明日の二日間だけ学校に泊めてもらうことにしたのだ。
夜到着なのにどうやって鍵をもらおう(学校に駐在スタッフはいない)・・・と思ったら、ちょうど去年の帰国の頃、
職人向けセミナーがあったように、今回もちょうどそのセミナーの最中で人がたくさん泊まっているとのこと。
「ドアをドンドンって叩いたらいいよ。誰か気づくでしょ」と先生ソニア。
日本から来たKさんも今日はここに泊まっている。
前回会ったのもスウェーデンだったから1年半ぶりくらいなので楽しみ。

スウェーデンはもうすぐ夏至祭というくらいだから夏だろう!と思って薄着で着たらかなり寒い。
この寒さでドアを叩いて誰も気づかなかったら結構ヤバイ!
早速、学校につくなり、ガラスのドアの向こうに楽器を持った人達が見えた。
よかったー!これですぐ中に入れる!と思ったら大間違い。
開けて~!と「ドン、ドン」って何回叩いても楽器を弾いて気づいてくれない!
ええ!?しまった。職人セミナーに参加する人ってご年配の方が多いんでした。
耳が遠いかも!?
キッチン側にもガラスのドアがあったことを思い出して早速移動。
今度は老眼でも、ど近眼でも私が見えるだろう、と思った私が大間違い。
やっぱり何回叩いても気づいてくれない。そしたら、あらら、鍵がかかってなくて押したら開いた。
すると、目の前にOlle Plan。
「何やってんの、早く入って。弾こうよ」って。
やっぱりここでも「感動の再会」がない!ずっとここに居る人みたいじゃない!?と思いつつ、
「弾くのはいいけど私の部屋はどこ?誰か知らない?」という声はおっちゃん達の中でかきけされてしまった。
ま、いっか。ここは流れに身をまかせよう。

さすがは職人の集まり。取り出した私の新しいニッケルハルパに視線集中。
ぱっと見てEsbjornの作品と分かるのにデザインがちょっと違うから余計に目をひく。

すると、近くに住んでいる学校スタッフのアンナがやってきた!
Hej Anna!と私が駆け寄ると、突然「キャー!!!」と泥棒にでも遭遇したかのような大声で叫んで、ギュッとされた。
そうよ、これ、これ!
やっと久しぶりって感覚がしてきた。

その後は・・・、つもる話なんてしません。
一緒に弾けば、久々の再会でも簡単。
という訳で、アンナも楽器持参で私達に参加。

演奏合戦も落ち着いた頃、Hasse Zetterbergという初めて知り合った職人さんと、Pumaの楽器を作っていたことで有名なSören Åhkerが
どっちの楽器がいいかと熱く議論を始めた。
そして私に試奏して感想を言ってくれ、と言うのだ。
今日のセミナーで楽器を採点が行われたらしく、明日が結果発表。
「俺のが一番だ!」「いーや俺のだ!」って盛り上っているみたい。
まずはSörenの新作から。
LimaのLångdansを弾いてみた。これは高音がきれいに響くときれいな曲。
響かない楽器だと何を弾いてるの?ってくらいの感じがする曲。

「ふんふん♪相変わらずきれいに響く楽器ねー」と私。
するとHasseに「はい、じゃあこっち」と渡された。
「ふんふん♪あら!めっちゃ、きれーい!」と私。
するとSörenが「NO!はい、もう一回こっち」と渡され、それからさらに数回。
Sörenの新作はきれいで繊細な音だった。
Hasseの楽器もよく響く楽器だけど今まで聞いたことがない音色だ。スウィートっていう表現がぴったりくる。甘い音色。
このLåndansに限っていえばHasseのほうがピッタリくる気がする。
明日の結果が楽しみ。

・・・というか、私、さっき日本から着いたとこなんですけど・・・。
「まあまあ、ワインでも飲んで」とOlleにワインをつがれた。
(紙パックに蛇口?がついたやつ。これが意外にまろやかでおいしい)
ま、いっか。初日だし!
コメント
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