スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

エケビホルム城でのサマーコース初日

2008-06-22 23:29:30 | 2008年夏
今日からEkebyholmでニッケルハルパのコースに行ってきます!

Rimbo北部のEkebyholmに1600年代に建てられたお城(Ekebyholmslott:写真左上)があり、
そこで故Eric Sahlstromが始めた20年以上続く伝統ともいえるニッケルハルパコースが開催される。
(Rimboはウプサラの南東へ車で1時間弱いったところ)

バスで行くつもりにしていたら、エスビョンから電話が前日かかってきて送ってくれることになった。
カイサからも「ディッテ(ESI留学時の先生)に頼んで車にのせてくれるってよ」と電話がきた。みんな、ありがとう!
日本から来たというだけで、とても親切される。ありがたい。

10時すぎにエスビョンがベンツでむかえにきてくれた。
ベンツといっても、かなり乗りまわした感じで高級車の雰囲気は全くない。

さて、いつもながらスウェーデンの田舎のスバラシイ景色をみながら、色々と積もる話や、
Ekebyholmコースの概要を教えてくれたりしながら行った。
なぜかカーナビにEkebyholmslottがなく、結局私が地図をみながら隣で「そこで77号線!そこ、そこ!」と
あやしいナビ役をつとめ、11時に滑り込みセーフで到着。

さて、このEkebyholmコースについてちょっとだけ説明を。

毎年、夏至祭明けの日曜から5日間開催される。
参加者はニッケルハルパがメインで、バイオリンもOK。

費用:2008年は4150クローネ(宿泊、3食とfikaも3回込み)。部屋は誰かとシェアする。
※fikaは、コーヒーブレイクとも訳される。スウェーデンでは学校・職場など問わず午前・午後、夜にfikaがある。

定員:ベッド数の上限のため70~80人。3月頃に申し込みがスタートし、スタートと同時に1~2日で定員オーバーになる。
私は数年前にも参加しようとして、メールが届いた3日後に返信したので、「残念でした。もう一杯です」
と言われた涙をのんだことがある。

レッスン:毎日個人レッスン30分とグループレッスン1時間または2時間。
(暇かと心配してたけど、それ以外にもプログラムが盛りだくさんで決して暇にはならない)
レベルによって初心者~慣れた人まで約15グループに分けられる。

必須:シーツ・布団・枕カバー 持参が必須です!

言葉:コーディネートしてくれるLarsは英語語が分からないので、メールのやりとりはスウェーデン語になる。
レッスンもスウェーデン語。
私の場合、メールはなんとか読めて、返信は英語、でもその返信はスウェーデン語で来る、という感じでした。
1.スウェーデン語が話せる 2.フォークのコースに参加慣れしている
どちらかがないと、厳しいという印象を持ちました。

さて!概要はそんなところで、先生たちを紹介します!
今年の講師も超デラックス!
Cajsa Ekstav Vendel出身で有名な故Viksta Lasseの親戚でもあります。めちゃウマ。エリカ&セシリアのエリカの先生でもありました。
Ditte Andersson ESIの常勤講師。王立音楽院でも時折指導しています。演奏も指導もかなりの実力派。
Edward Adersson エドヴァルドもウップランドを代表するプレーヤで、彼が古い本から見つけた曲はたちまし流行ります。
Erik Rydvall ESI卒業生で王立音楽院卒業。若手トップとして油ものりきってます。
Esbjörn Hogmark 楽器製作の第一人者。故エリックサルストレムの伝統を製作も演奏も受け継いでいます。
Henrik Eriksson ニッケルハルパオーケストラのメンバー。2004年にはチャンピョンにも。
Leif Ålund マルチにどんな楽器でも弾きこなす。本当はメインはピアノでジャズなのだそう。エヴァのバンドメンバーとして活躍。
Magnus Holström ESI卒業生でエリック同様、王立音楽院卒。ニッケルハルパで大学院まで進んだのは初。
Peder Källman ヨハン・ヘディンのテノールハルパを作っていて製作者としてもトップクラス。バイオリンとニッケルハルパのプレヤーでもあります。
Sigurd Sahlström この世界では神様のように言われるサルストレム・ファミリーです。
Sven-Olf Sundell ウップランドの顔。地元のスペルマンスラーグをまとめたり丁寧な指導など昔から活躍しています。
Torbjörn Näsbom 去年日本でニッケルハルパでバロック演奏をした。元はオーケストラのバイオリニストで実力派。
Eva Tjörnebo(歌)歌の演奏や指導の活動を何十年もやってきて、彼女もウップランドの顔のような存在。

さて11時に到着すると、早速サロンでコーディネーターのLarsとBarbroから概要説明。
早速、私はスウェーデン語が分からない人、オンリーワンのようで、なぜか私の紹介までされてしまった。
少しくらい分かるようになったもんね!

そして講師の紹介と講師全員によるウェルカム演奏、数曲(写真右上)。
ニッケルハルパオーケストラ(NHO)に匹敵する超豪華メンバーによる演奏。
もう言葉が出ません。すばらしすぎます。
コーディネーターのBarbroが講師達が演奏する輪の中に入って嬉しそうに座って聞いている。

実はこのコース、日本から来たKさんも参加。同じ部屋です♪
Kさんに会うのは3回目。いつもちょっとだけの立ち話程度くらいしかお話したこと
がなかったので今回はゆっくり語れそう。
写真左下:3階のRoom No7の部屋でした。エスビョンには「オー、かわいそうに」と言われ、その理由は後から知ることに。

ESI同期のLなどなど、何人か知っている人にも再会。
来ると知っていて久しぶりに再会した人もいれば、来ると知らずに数年ぶりにあって驚いた人とかもいた。

早速グループ分けが発表された。
見ると私はインターナショナルグループ(外国人ばかり)になっていた。
言葉の面などで気をつかってくれたのだろう。
でも、ESI卒業生は一つのグループになっている。
知らない外国人に混ざるより、知った顔も共通の知った曲もあるESIグループに入りたいと思って
変えてもらうことにした。
ディッテもやってきて私に「Tobo youngstersグループに変えてもらいなさいよ」と言ってくれた。
でも、私、そんなヤングじゃないんですけど。ま、いっか。
(ESIグループはハタチ前後が多い)

さて、この日は盛りだくさんで書ききれない!
ランチの後は15時より、早速レッスンスタート。
まずはマグヌスだ。16時にはトルビョン。

17時には夕食。日も沈まず明るい外でご飯!日差しとひんやりした空気が気持ちいい!
トルビョンが一緒のテーブルにいて、日本で会ったとはいえ友人という訳でもないから自分からはいわなかった。
かなりしばらくして「ひょっとして日本で会った?」
「うん」というと、「Oh」と言い、改めて挨拶された。
「ホテルまで行ってレッスン受けたよ」と私。
「うーん、どこのホテルだっけ。そんなことあったような・・・」
やっぱり、おぼえてないんだ!フン!

19時には、Evaとその仲間達による歌のコンサート。
Evaは、ものすごくエネルギッシュで、全身でそれはとっても楽しそうに歌う。
声がソフトなのでCDを聞いても雰囲気が伝わらないと思う。
スウェーデン版シャンソンとでもいう感じ!
20時すぎのfikaを終えたら、私たちの番です。
コンサートという意味ではなく、あちこちで自分の楽器をとりだし好きに弾きはじめる。
早速ESIメンバーを見つけて一緒に弾き始めた。

そして22:00~1:30まで、歌がはじまる。(写真右下
なんと私とKさんの部屋の目の前で。1:30までは寝れないってことです。
これはレッスンではなく、エバ主導で、皆でお話しながら歌う集い。
0時頃まで演奏して、部屋に戻ろうとするとものすごい集団がいて部屋のドアに近づけなかった。
これか!エスビョンが可哀想にと言っていたのは。
でも、なんだかいい雰囲気だったので私も空いた椅子に座った。
すると早速、カイサが私に気づき、日本の歌を歌えという。
歌詞しらないんだよねー。とTralaで「さくら」と「ふるさと」を歌った。
1:30まで続きました。
オヤスミ。
コメント
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