スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

フォークミュージックフェスティバルとステンマ

2007-06-07 23:48:29 | ニッケルハルパ
今日は、フォークミュージック・フェスティバル(Folkmusik festival)とステンマ(Stämma)についてちょっとだけ紹介。

何それ?
フォークミュージック(folkmusik、伝統音楽または民族音楽ともいう)のフェスティバルで、
半日規模から夜通し数日までいろいろ。
ステージや会場がいくつもあり、同時にいろんなイベントがあります。
(イベントとは、誰もが参加できるダンスや、有名・無名を問わず各種コンサート)
1~2時間の楽器やダンスのコースがいくつもあります。
プロ・アマ問わず、あちこちで好きに弾きます(セッション)。

時期
夏(6-8月)が本場!スウェーデン全土でかなりの数あります。
小・中規模なものは1年中あります。

違いは?
フォークミュージック・フェスティバルは、ステージものにお金をかけている。弾かない見るだけの人も結構多い。
ステンマは、参加タイプイベントが多い。言ってみれば弾きたがりが多く来ます。
とはいえ、どちらも同じもの。

交通
夏の場合、交通の不便な田舎(草原や森の広がるエリア、キャンプ場など)であることが多いです。
特別直行バスがでることもあります。

宿泊する場合
ロッジがある場合すぐに一杯。事前の計画が必要。
普通は、車でのりつけ車中泊。または、テントと寝袋持参。
都会である場合は、近くの学校を借りて床に寝袋、または近くのユースホステルを利用、などもよく聞きます。

交通・宿泊は、イベントごとに状況が異なるのであくまで参考です!

都会暮らしの旅行者には不便に聞こえるかもしれませんが、こういうイベントを楽しむ人たちは自然が大好き。
朝まで弾きとおすのも、寝袋でねるのも大好き。
私が聞いた人は「湖で体を洗ったりして楽しい」と言っていました。
(とはいえ簡易トイレや簡易シャワーくらいある)
日帰りプランのだと、サンドイッチなど持参してピクニックしている人をよくみます。
でも、最低でも軽食くらい売っています。

セッションって!?
みんなで弾くこと。レベル?関係ないです。条件は、楽しむこと!
アドリブや伴奏なんてする必要はありません(もちろんすれば喜ばれる)。
メロディを弾くだけで十分。
こういうイベントでは、あっちでもこっちでも人の輪ができて弾いています。
「あ、この曲知ってる!」と思ったら、輪に入って勝手に(?)一緒に弾きます。
その時にアイコンタクトで周囲ににっこり微笑みかければバッチリ。
言葉を交わさなくても、弾くことでコミュニケーションできて新鮮。
友人と数人で行く人は、試しに自分達で弾いてみてください。
人が勝手に輪に入ってきて次第に増えてきます。
さらにしばらくすると減ったり増えたりし、勝手が分かるでしょう。
次の曲になって、「この曲しらなーい」とか「あっちのグループものぞきたいな」と思ったら、
にっこり笑顔で立ち去ったり「ヘイドー(サヨナラ)」とか一声かけたり。
要は出入り自由ということ。

地方ごとのレパートリー
これはスウェーデン独特ではないかと思います。
スウェーデンでは地方ごとで曲調も違い、つまりレパートリーが違います。
大規模になればなるほど色んな人がいて関係ないですが、小規模になればなるほど、
その地方の代表的な曲を知っておいたほうが楽しめます。

アルスペル(Allspel)、アルスペル・ロータル(Allspel låtar)
みんなで弾く、みんなで弾く曲(共通の持ち曲)。
ステンマなどでは、プログラムの最初が「アルスペル」となっていることが多いです。
これはみんなで(参加したい人は誰でも)列になり、マーチを弾きながら入場、その後、ステージなど会場に到着すると
そのまま数曲弾きます。
「今回のイベントでのアルスペル・ロータル」と主催者が気を利かせて用意している場合が多いです。
(ネットで無料配布など)

これからあるフォークミュージック・フェスティバルのほんの一例
Korrö(スモーランド地方) 2007年7月26~29日

ステンマのほんの一例
Ransäter(ヴェルムランド地方) 2007年6月8~10日
nyckelharpasstämman(ウップランド地方) 6月16-17日
Bingsjö(ダーラナ地方) 2007年7月4日
コメント
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