スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ヴェルムランド・ポルスカ続き/お知らせ-Boot

2007-01-18 16:52:07 | 授業 楽器
ここでお知らせするのは、すごく恥ずかしいんですけど。
Nordic Notesという北欧専門レーベル会社のページで、私が書いたBootというバンドのコンサートレポートが掲載されています。いやはや、照れますが、せっかく書いたので(11/11のフェスティバルの時のもの)。

ちなみに、1月26日にはこのBoot、うちの学校でコンサート。なので、レポートではないですがいつものようにここで書くつもりです。
写真は学校に貼っている宣伝。この写真の隅にうつっている花は何でしょう?
花びらが桜のよう。でも小指の爪くらい小さい。
.......................................................................
ヴェルムランド地方のkort etta(1拍目が短い)のリズム練習をウロフと再び。
膝を叩きながら足を踏みます。だいぶ慣れてきた頃、やっと「楽器を手にしてよい」と許可がおりて演奏。
それともう一つヴェルムランドを習った。こちらは8分の「3+3+2」。つまり1拍目と2拍目が同じ長さで、3拍目が短い。4部編成で演奏するため楽譜で渡される。

後半は、先日(1/9)紹介したWiikでの音楽交流の話。
ロックやポップスのエレキ楽器と合わせるため、選曲のコツなどを自分のCDを持ってきて例を挙げてくれた。
Like Cotton」というCD。見たことも聞いたこともない。買いたい人は言ってくれとウロフ。店頭ではあまり置いてないのかも。
聞かせてくれた3曲は無印のCDに入っているのと同じ曲、ほぼ同じアレンジだけど、楽器編成が違う。
ウロフのニッケルハルパ、誰だか忘れたピアノに加えて、ドラムやトランペット、コントラバスなども入っている。

結論から言うと、ポルスカならsextondelspolska(16分音符の曲)やtriolpolska(3連符の曲)が、トラッドを知らない他の楽器があわせやすいんだそう。
特に彼らはtriol(3連符)のリズムにとっても慣れているそう。
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最近の冬

2007-01-12 20:54:44 | 授業 楽器

たくさん降るときもあるらしいけど、もともと豪雪地方ではないので普段降る雪は少なめ。一昨日2センチほど積もり、昨夜も2センチほど積もったので4センチくらいは残ってるかな。それでも今年は記録的な暖冬らしいのでいつもはもっと降るのでしょう。

日照
12月が一番、日が短いのでだんだん明るくなってきた。
ちなみに冬休みヴェステルボッテンの実家に帰っていた友人は、日没は13時だったと言っていた。この辺りは15時だったから、いかに北かが分かる。

温度
新聞では最低温度マイナス2度とか書いてあるので、さほど寒くない。
でもジーンズの下にスパッツ無しで散歩にいくと太ももがヒリヒリします。
ほっぺも真っ赤になります。

今日はディッテの授業で、ダーラナ地方はレクサンド(Leksand)という町の曲を習う。
知っている曲だったけど、雰囲気が私の知っているヴァージョンよりもエレガントな感じ。
それからギリシャのロングダンスも習う。リズムが、「3+2+2」とかでそのリズムを「Annika Lasse Lasse」という語呂で覚えさせられた。これを発音するときのリズムと同じらしい。
でも、スウェーデン人に習うギリシャ音楽って一体…。
ディッテを疑うわけではないけど、例えばスウェーデンで食べるイタリアンパスタって、どこが?と思わせるものが多かったりするので。
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スケートで移動って!?/ヴェルムランド・ポルスカ

2007-01-11 20:47:01 | 授業 楽器
タイトルごとに記事を二つに分ければよかったのだけど、面倒くさがりですみません。

カナダでも川が凍るとスケートで通勤すると聞いたことあるけど、スウェーデンのような長距離移動も一般的なのかどうかは知らない。
今日はウロフにスケートの話を聞いた。
エンシャーピン(多分そう言ってたと思う)から朝4時にスケートでストックホルムまで行って電車に乗ろうと友人に誘われた話なんか聞いているとスケールが違う。
以前、追い風がきつい中スケートをしていて、スピードが出すぎるからブレーキきつめに滑ったそう。「うちからウプサラまで(約30km)40分もかかったよ!」と言っていた。
それって早いのか遅いのか。全然分からない。

川の氷は、厚いところと薄いところがあるので危険らしく、追い風でスピードが出るとさらに危い。風の強い日は特に、転んで割れた氷が刺さったりその氷で切ったりして、川の途中途中にあるいろんな町の病院に次々とケガ人が運ばれるらしい。北国の風景とでも言うのでしょうか。

今日は、ウッシャ(Orsa)という町の曲とヴェルムランド地方の曲を習う。
ウッシャはメロディも変わっているけどボーイング(弓運び)も変わっている。でもウロフによるとそのボーイングはメロディと合っているんだそう。その曲はビョーン・シュトービ(Björn Ståbiウッシャの有名プレーヤー)から習ったのだとか。
ビョーンはいつも目を閉じて弾く。ある日、ビョンがコンテストで緊張するからと、その時も目を閉じて弾いていて、終わったと思ってお辞儀をしたら壁に頭を打ちつけたという話を教えてくれた。審査員は皆、机につっぷして大笑いして顔が上げられなかったらしい。いかにもビョーンらしいエピソード。

それから今日はヴェルムランド地方の曲も習った。
この地方は”kort etta”と呼ばれる短い1拍目が大きな特徴。もちろん知っていたし、習ったことも弾いたこともあるけど、いつも感覚に頼っていた。でも、ウロフの教え方は違っていて、論理的。

写真にその時の解説が。
数字は1拍目、2拍目、3拍目という意味。HとVは、右(H)か左(V)かで、手で膝を叩いてリズムを取る練習をしたので、そのため。

各拍の頭にアクセントをつけ膝を叩きながら足で各拍をとってみる練習で、すごぉーく難しい。足と手がぐちゃぐちゃになってしまう。単純な3連符で、アクセントの位置が変わるだけなのに。
その後は、ヴェルムランドに限らずいろんな曲のリズム練習。
弾きながら歩く、オフビートで歩きながら弾く(超難関!)、立って足で色んなリズムを取りながら弾く。最後は、なぜかD-ドリスク・スケールでアドリブ演奏をみんなでしておしまい。(なぜ急にアドリブなのかは言葉が分からないので、未だ意図不明。)

今日は散歩の途中で牛と馬を発見。
道路右手の牛は、私たちをみてギョッと飛び上がって逃げてしまった。
(でも気になるらしく遠くからこちらの様子をうかがっている)

道路左手の馬は、人懐っこく「なでて!」と言わんばかり。みんなが言うには、茶色に白金髪の子がボスなんだって。行動を見ていると分かるらしい。こんな間近に馬を見るの初めて。にんじんと思って噛み付かれたらどうしようとビクビクしながら撫でた。そんな撫で方でも嬉しそうにしているのが分かる。
とっても優しい目をした馬だった。
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フォーク・ミュージック歴史の授業!?

2006-11-30 23:45:16 | 授業 楽器
夜、友人が「Poiするよ、見てみる?」と。ポイ?はぁ?何それ?
昔、一世を風靡した「ポアします」とはどうやら違うみたい。
私の辞書に載ってないんだけど、ここの人達はみんなPoiで通じるらしい。
ともかく数人で屋外に。
長い鎖の先に何かついていて、そこに油?らしき液体を染み込ませていく。そしてそれを二つ、鎖の先を両手でつかみロウソクの火を近づけると、ボウッと一気に燃え上がる。動かさずにじっと持っていると手まで炎が上がってくるので、さっそく鎖を振り回し始める。
まあ!まあ!鮮やかに軽やかに燃える火の玉を操ること!
手さばきもクネクネと滑らかに、振り回す火でチョウチョや風車の様子を描いていく。ベリーダンスのように地面に低く体を構え、地面と平行に円を描くその火は、まるでドラゴンが宙を自在に舞っているよう。でも、振り回してるのは鎖だからうっかりすると自分に当たって危なそう。
(注:ちゃんとセーフティーバッグを私たちに渡してから始めました)
中世キャンプとかいうものがあるらしく、蛇遣いならぬ「火遣い」が人気なんだそう。10本の指全部に燃えるモノをつけそれを扇子のようにして踊ったり、火の玉お手玉などなど。
火が燃え尽きるまで4分ほどのこのダンス、1年半かけて訓練したらしい。いやはや。あっぱれ。

さて、時間は今日の昼に戻ります。

いかにも履きふるしたサンダル(というのか草履というのか)がサインとともに教室の壁に飾ってある。今日やっと友人I に教えてもらった。見慣れてしまって、ついつい誰かに聞こうと思っていたのを忘れていたのだ。

実はこれ、ウロフの草履。
二十歳のときから今年まで履いていたそうで、今は何歳か知らないけど相当ボロボロ。哀れに思った06年卒業の生徒たちが新しいのをプレゼントしたらしい。そしてこの大事に履きふるした草履は壁の飾りに。
えーっと、ブログのためとはいえ、におってみる勇気は私にはありません。リクエストしても無駄です。

そうそう、今日はウロフの授業。先週に引き続き、ワルツ、Schedinの曲を再録音、ウッシャの曲など。
そして、楽器内部構造のお話。
ニッケル(鍵盤?)を、弾く時に押える横向きの力がに加わると、その後押した奥で上下運動となるため、カチャカチャ音になるらしい。もちろん、この隙間がせまい楽器ほどこの音は小さい。ウロフのはGのAだけカチカチいうので、いつか調整しないといけないと言っていた。中には、雑音を押えるためにフェルトを貼る人もいて、その場合は押した一番奥ではなく、奥の上下部分に貼るのだと。でも効果のほどは疑問だと言っていた。

午後からは4回目のフォークミュージックの歴史の授業で、今日が最終回。
英語解説無し、ボードに字も書いてくれないとなると何の話かさっぱり。残念。いつか理解できる日がくると信じて、授業はMD録音。

とりあえず、トピックくらいなら分かる。まずは、70-80年代のバンドのCDを聞く。
70年代の印象は、いろんな楽器やアレンジを試みている実験的なものが多い。
80年代は(90年代も含む?)、アッレ・メレルの「フィーラ・フォルケット」(と発音していた)というバンドや初期ヴェーセン(Väsen)、Hoven Drovenライブ盤、Groupaなどその他、多数を聞く。70年代のバンドと比べると、徐々にアレンジが洗練されていく様子が分かる。

ウロフの、自分のレコーディングの話やアッレ・メレル、Groupaとの話などしているようで興味深そうだったけど…。私のスウェーデン語力では理解は無理。時々みんな笑ってる。何がおかしいんだか、うらやましい…。
そうそう、70年代の録音で、ある歌を聞いていて、この歌はガルマルナ(Garmarna:トラッドをトランス系ロック風にアレンジし、ロック部門でチャートに入るほどの人気)も歌っていたよなぁと思い出した(♪uti rosen...って歌詞のやつ)。
すると、ウロフが「Garmarna ○×♪△#」としゃべりだす。何、なにー!何、話してるのー!?分からずジマイ。無念。
最後に現在の代表的なバンドの紹介、フィンランドのJPPやノルウェイのアンビョルグ(だったかな?)など北欧全般のミュージシャンについての紹介でおしまい。

トラッドファンは興味シンシンだろうと思って色々書きたかったけど…。
何だかよく分からない授業だったので、これ以上書けない。という訳でこれにて失礼!
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特別講師、マルクス・スベンソン

2006-11-24 23:46:24 | 授業 楽器
Markus Svensson。ニッケルハルパ・オーケストラ(N.H.O.;Nyckelharporkestern)のメンバー。
それと”much theater work these three years.”との発言。シアターワークが何を指しているのかは不明。
普段はゴットランド(Gotland)で音楽学校のバイオリンと民族音楽の先生をしているそうで、はるばる泊まりがけでやってきた。

最初は誰のことだろう?と思っていたけど、顔をみたらCDのジャケットがすぐに浮かんだ!この人ね。実物は10倍かっこいい。ひょっとして写真うつり悪い!?もったいないなぁ。
それにしても、この人、すうーっごいウマイ!ウロフもニクラスも先生達はみんなウマイけど、それぞれの演奏スタイルに個性がある。なので、こうやって「こいつぁ、ウマイ!」リストに新スタイルが増えるとウレシイ。
なんというか、まず音色の奥行きと豊かさで群を抜いている。楽器の良し悪しもあるとは思うけど、特にこだわりを感じます。

習ったのは、典型的なGotlandの曲やGドリアン・スケールで変わった響きのDalslandの曲など3曲。それ以外にセルフ・スタディ用にこの地方の曲を20曲ほど録音させてもらう。すごいね。CDだせる量じゃない?

合間に2時間ほど、マルクスなりの演奏理論の授業。なんと、英語をはさみながらではなく、オール・イングリッシュで授業してくれた。ありがとー!
弓の選び方、持ち方、弦の選択、ボーイング方法にはじまり、tonbildning(きれいな音を出す)を特に集中講義。写真はマルクスの書いたプレッシャーとスピードが反比例する表。この理屈は全ての弓で弾く楽器にあてはまる、と。

そして「練習」についてのアドバイス
一つの練習は5分。例えば1日5種類の練習をするなら25分。平均的に集中力の持続は20分程度だから。それ以上はしても意味がないそう。ただし、これは脳にすり込む作業だから100%の集中力で挑まないといけない。そして日課にしないといけない。
マルクスが自分の音大時代を振り返っても、何時間も練習していた友人と一日30分と決めて練習していた友人の二人では、伸び具合が全然違ったらしい。脳にどれだけインプットできたかが上達としてあらわれるので、集中力が持続できなければ何時間練習しても意味がない。
注:これは上達に関する練習法なので、曲(メロディ)を覚える練習や曲をみんなで弾いたりすることは別。宿題もちゃんとやるんだよ、と最後に慌てて付け足す。

それにしても、ニクラス→ウロフ→マルクスとこの3日間しんどかった。中身が濃くてうれしい反面、かなりの疲労。
昨日のholger、おそるべし。「パーっ」のせいで、首から左の手のひらにかけ一日中しびれが。週末でよかった。ちょっと休憩が必要。
あれ?そういえば、3人ともニッケルハルパ・オーケストラのメンバーだ。「笑っていいとも」方式で次々声をかけてたりしてね(!?)
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グリーン・ムーブメント以前の録音

2006-11-23 23:26:08 | 授業 楽器
ニクラスのハードな授業から一夜明けて、今日もハードなウロフの授業。
何がハードかというと、ウロフの場合、適当にごまかして弾いたりできないのだ。練習してきてと言われてしなかったらすぐにバレちゃう。手抜きは禁物。疲れている時にはちょっとしんどい。

今日の内容
、Oktobervalsen(ワルツ)のスウィング・ボーイング。
前にも書いたように「ブンチャッチャッ」ではなく「ぶん、ぶん、ぶん」。重たくドライブをきかせて。
、Polska efter Schedin(無印のCDに入ってるやつ)
少人数で3パートに分かれて弾く練習の続きで、今日は自分たちの演奏を録音して聞く。音のバランス、リズム、ダイナミクスなど一つずつ確認し、数人で弾く場合に一人ずつがどう機能すべきかという一種の耳の練習。録音を確認して話し合った後、再び録音し再確認。
録音機器は、日本製品を信頼してか、ウロフは私のMDウォークマンを選んだ。でも録音を聞いてみてウロフがこれじゃダメだって。録音がオートで調整されてしまって平坦に聞こえる、と。「聞いて分かる?」と言われても、なんの、こっちゃ!これしか使ってない私には分からない。
ともかく、ダメだしを受けて日本製品すごすごと撤退。で、別のクラスメートのMDウォークマンでテイク・ツー。こっちを聞いてみると、私の弾くベース音がさっきより大きく聞こえる。ははぁん。これのことか。聞き比べて納得。
私はオクターブハルパでベースをしていて、3割増しのサイズなので左手の指をパーッと開いて弾かないといけない。そして、ウロフに、後半で16部音符が続いた後の2拍目が遅れていると指摘される。
うーん…。ううむ…。こんな風にパーッとやって、指をパタパタするとね、関節はずれそうになるんだってば。
、ダーラナ地方のウッシャ(orsa/みんなは”ウッシャ”、ウロフは”オッサ”と発音してた)の曲を4曲、ベルムランド地方はEdaのポルスカを2曲、次回の宿題として録音。まるでミニコンサートのよう。しばし聞き入る…。
、歴史の授業
歴史といっても、今日はCDを聞くのが中心。
グリーン・ムーブメントといって1970年頃にはすっかり廃れていたスウェーデンの伝統音楽を見直そうというリバイバル運動があり、その後、現在の様に人気に。(人気といっても他のジャンルからすると超マイナー)
1908年や1920年といった、そのグリーン・ムーブメント以前に録音された純生・伝統音楽を聞いて、特徴やどの地方かなどみんなで話し合う。
ともかく、ウロフが持っているCDコレクションにまず感心!さすが、見たこともない古い録音の各地方のCDがずらずらと。ICAというスーパーのビニール袋に全部つっこんで持ってきてたのが笑える。

ウッシャの古い録音を聞くと、録音状態が悪いせいで音程がめちゃめちゃなのかと思ってしまう。けど、これはkvartston(俗称:ブルーノート/blå ton)という半音の半分、つまり1オクターブ24等分のマイクロ・インターバルを使っているのだ。ウロフも「音程が悪いんじゃないよ」とコメント。
さてさて、最後に聞いたcapriceが出しているCD。とってもおもしろかった!
70年代のフォーク・リバイバル運動時に、ジャズミュージシャンが興味を持って沢山取り入れたらしく、そのうちの1曲。ピアノ、ドラム、ベースなどで渋めのジャズを弾いていてその中にイェムトランド地方のおじいちゃんが歌っている古い録音を使用。まるでジャズにあわせて、じーちゃんがスキャットしてるよう。この組み合わせ、おもしろいなー!
次回はリバイバル運動以降にバンドで活躍しているミュージシャンについて、だそう。それって、きっとヴェーセンやラーナリムも含むよね。どんな解説をするのか楽しみ。

今日の話題とは関係のない写真を二つ。
今夜は、恒例、Toboorsdagのイベントの日。よそからスペルマンスラーグがやってきてミニコンサートとダンス&セッション。写真左はその様子。近所のおじちゃん、おばちゃんも楽器やダンスシューズ片手に沢山やってきます。
写真右は、熊がニッケルハルパを弾いている絵のTシャツ。かわいくない?
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スピカート? スタッカート!

2006-11-17 23:20:25 | 授業 楽器
初めて、スピカート(spiccato)というものを知った!以前、私がピアノを随分長いこと弾いていたと書いたせいで、よほどのベテラン!?と誤解を招いたかも。けど、そんなんじゃあないです。弾いた年月分慣れているというだけのこと。もちろんスピカートなんて聞いたこともない。

なぜこの話になったかというと、今日はジャズの”イン・ザ・ムード”(In the mood)を使ってスタッカート(staccato)の練習。
その説明の中で、ピアノでスタッカートは「ポーン」と鍵盤を弾く(はじく?叩く?)ことだけど、弓で弾く弦楽器でそれをやるとスピカートになるよ、という話。
スピカートは弓が軽くジャンプするらしい。へー!それ、教えてくれなかったら、確かにはじくように弾いてしまいそう。
では、弓で弾くスタッカートはどうするかというと、
弓を弦から浮かさずべたっと、そしてすばやく、固く弾く。
でも、弓を持つ指は柔らかくね、というのがポイント。

その柔軟性の例で、知り合いのバイオリン弾きの話をしてくれた。速い曲を弾くと、それに合わせて腰がピッピッと動くんだって。で、その動きを分析した結果(!?)弓を持つ手や腕が固すぎて、その反動で腰が揺れるのだと。ほほう!
真似しみてくれたディッテの姿がドナルドダックみたいで笑ってしまった。
という訳で、柔軟に、柔らかーくね。腰に注意。
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ウロフ、ブリッジの講義

2006-11-16 23:20:00 | 授業 楽器
いつものストレッチの後、学校も始まって2ヶ月少したったということで再び弓の持ち方をチェック。
弓を持つ親指と中指が卵型になっているときれい。

それから、一通り弓を使った指のストレッチをした後、以前(/)にも紹介したボーイングの練習。
すると、クラスメイトが一人、皆で弾いている最中に泣き出して部屋を出て行ってしまった。ウロフはちょっと驚いた風だけどキリのいいところまで弾き続けワルツを練習するように言い残して、探しに出て行ってしまった。
ボーイングが上手くできなくてはがゆい思いをしていたところに何度も注意を受けたのがショックだったみたい。
とっても繊細なんだと思う。後からでも声をかけたいけど、デリケートな話題を外国人(私)と英語でするのはもっと苦痛だろうとな思うし、こういう時って何をしてあげたらいいでしょう?

結局、見つけられなかったようで、おそらく自分の部屋に戻ったのだろう。あきらめてレッスンを続けることに。
ともかく、その子はFikaのティーブレイクの頃には平静を取り戻したようで戻ってきてくれたので良かった、良かった

今日はウロフ作曲のBisonという曲を中心に練習。とってもかっこいい曲。
午後からは、無印のCDにも入っている(もちろんウロフの演奏で。8/25紹介のCD)Polska efter Schedinというキレイな曲を3パートで。
今日は私はHolger(オクターブハルパ)でベースにトライ。
チェロ弦とコントラバス弦もある楽器なので、もっと強くそして弓の動きはもっとゆっくり弾くようアドバイスを受ける。
うーん、この低音の響き、いいねー。くせになりそう。

さらにその後は歴史の授業へと続き、今日は1700年以前の話とニッケルハルパの種類について。相変わらず長身のウロフは字が小っちゃくて、皆で「Vad? Vad? (=What? 何?)」を連発。まぁ、おっきく書いてくれたところでどうせ私は読めないんだけどね!
そして、歴史や種類についての本を何冊か授業中に紹介してくれたので、どれがおススメか聞くたら「全部」だって言われてしまった。はぁー、何年かかるかな。

そう、以前から度々話題にしている(11/11、10/23)私の楽器のC弦のGの問題の音。ウッレに調整してもらって良くなったけど劇的な変化ではなく、他に何が考えられるかもう一度相談。
ウロフ曰く
「C弦をBrun Primという固めの弦にしてみて、それでも変化がなければ、ブリッジの話をウッレとしよう」
とのこと。そこで、耳がダンボのクラスメートも交えて、ブリッジ(左右のf字孔の真ん中で弦を支えて立っている木)の講義が始まった。
オールドタイプのブリッジとウロフが色々試してベストだと思ったバイオリン風デザインのブリッジ、それの材質と木目の使い方について。
私のは、ウロフの言うほうのデザインに似ていはいるけどオールドタイプの要素が強い。オールドタイプは面積もしっかりあって見るからに頑丈な作り。

ウロフは自分で何台か楽器を作ってブリッジも色々と試したんだって。ヨハン(最近、来日ライブした)も楽器作るし。民族楽器ってアバウトな作りだから、よほどいじれるようにならないと最終的なレベルには到達しないのかな…と、ちょっと思ってしまった。

今日はすっかり疲れてしまった。ご飯のあとはクリスマスコンサートの打ち合わせが2時間も続き、さらにその後、明日の宿題でアドリブ演奏のグループワークをやってから今これを書いてるとこ。
いつも一日の終わりに書くせいか、話題が取り留めのない話にばかりなってしまう…。でも、今夜は特に疲れた!
おやすみなさい。
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第2回ニクラス、アレンジレッスン

2006-11-10 23:54:16 | 授業 楽器
第1回目は泣きそうになった(10/20)ので数日前からかなりブルー。
でも、結果から先に言うと、今回は大丈夫だった!

言葉でも文化でもそうだけど、初めての時は”ファースト”ショック(と、私が勝手に呼んでいる)があり、そのショックを一度でも感じた後は免疫?というのか、何がそんなにショックだったんだろう?とまで思えてきてしまう。(あんまり「泣きそう」と言うと誤解を招くかもしれないけど、ニクラス先生はとっても優しくて、いい人)

ディッテによるアドリブの授業やステージトレーニングで人前で感情表現する練習などした後だったから余計に、アレンジ(一種の表現)に対する抵抗が少なくなったこともあると思う。

今日の授業は、宿題になっていた、「モダルミュージックでマイナー調の曲を選び、コードとriffを付け譜面におこす」というもの。
―午前中は、一人ずつ用意してきたものを演奏し、「何のkey(調)の曲か、何のコードを使っているか、別のコードの可能性」についてみんなで話しあう。
―午後からはハーモニスク(和声)の授業。
こちらはとっても入門編(トニック、サブドミナント、ドミナント)のお話。
―休憩を挟んでそれぞれCDを持参するように言われる(みんな学校に住んでるからすぐにとってこれる)。色んな曲のアレンジをみんなでしばし聞く。
―最後に、二人一組になりもう一曲、コードをつける。でも今度はいたってシンプル。
トニック、サブドミナント、ドミナントの3つのコードのみ使うというルール。

ありがたいことに、授業後30分、私ともう一人アメリカ人のために英語で軽くレヴューもしてくれる。その時に私の不安もぶつけてみた。

私はピアノ歴が一番長く、「弾く」ことはお風呂に入るくらいの感覚で、実家を出る日まで毎日の日課だった。だからピアノだったら考えなくても、理屈抜きで指が勝手にコードを弾いてくれる。こんな響きが欲しいな、と思ったらその和音を考えずに指が押えてくれる。でも、バイオリンやニッケルハルパになると、とたんに必死に音楽理論のルールを頭で考えて考えて考えて、コードを探すのにかなりの苦労。

私がよほどトロいのだろうと思ったけど、ニクラスによるとそういう問題は往々にしてあるらしい。半分、親切心でそう言っているんだろうけど。
「一番慣れ親しんだ楽器の音色を体や指が覚えているから、音色や弾き方が異なると頭の変換作業にとまどう」ということ。「この授業が進んでいくうちに問題じゃなくなるから。そのためのレッスンなんだから心配しなくていいよ」とニクラス先生。

そして、ピアノからニッケルハルパにもちかえたプレーヤー対象の授業も先でやる、と。一体どういうことなのかピンとこないけど。まあ、いいや。先で分かるのなら今は深く追求すまい。(←これ、私の最近のやり方。言葉や文化が違う日々の生活では、流れに身をまかせたほうが何かとストレスをやりすごせる)

いずれにしても、この頭で考えて苦労するのが、はじめに書いた”ファースト”ショックの長いバージョンだったらいいな。
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アドリブの練習

2006-11-09 16:39:05 | 授業 楽器
昨夜戻ると、こちらはなんと雪が積もっていた!
牧草一帯が雪に覆われてる!
クラスメートが雪と氷の中、駅まで迎えに来てくれた。ありがたい。

一夜明けて、今日はディッテの授業。
私は授業を二日休んでのバックだけど、みんなはすでに落ち着いている感じ。
私は日本の生活とこちらの生活があまりに違いすぎていて、その二つの世界を行き来するのってすっごく変な感じ。

ともかく、授業もレベルアップしてる。
指の練習とかいって、やたら難しい曲を一曲習う。

そして、今日のメインはアドリブ(即興演奏)です。
英語ではimprovisation。スウェーデン語でもスペルは同じで、発音は”インプロヴィサふーン”。(「ふ」が平仮名なのは、特殊な発音のため)
使った曲は、Bjornlåten från Ore。有名な曲で、とっても古くてシンプルで美しい。
(譜面を週末までにはHPにアップする予定)
D-ドリアンという調(#やb無しで、レミファソラシドレという音階)の曲。この調を使うと古い感じに聞こえる。そして、アドリブの練習を始めるのに最適な調、と、ディッテ先生。

Improvisationの練習
1、皆で「ラレレ」と弾く中、それに合わせて一人ずつ即興。長さは適当。
2、ディッテが「質問」のような即興を。それに合わせて一人ずつ「答え」のような即興を。
3、即興を8小節と、長さを決める。(長さが決まっていると、頭の中でアドリブの形、終わらせ方を考える必要がある)
4、3-4人のグループごとに、全員のアドリブパートを交え、イントロやエンディングも適当につけたBjornlåtenを自由に演奏。

多分、一番難しいのは3。アドリブで好き放題というより、何小節と決まっているほうが多いからね。やってみると、案の上、たった8小節なのにコントロールできずはみ出してしまった!アウト!
こういうの、とっても苦手。みんなの前でっていうのが。
ステージ準備の授業で感情表現の練習をさせられた時(10/25)、ニクラスのアレンジクラスでアドリブ伴奏をさせられた時(10/20)も同じ。自由表現って自分を人前でさらけ出すし、「照れ」や「自信」など自分の弱い面がとっても問題。克服しないとなぁ。できるかなぁ。
授業始まって初日というのにすでにプチ落ち込みモード。
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ウロフ先生、チェック入ります

2006-10-26 22:22:14 | 授業 楽器
初霜、急に寒くなりました。
(そういえば昨夜初めてキツネを見た!キツネって寒いのが好き?)
最近は、調理師が病欠でずっといないので、寮に朝食を持ってきて自分たちで用意してます。

朝、寮のラウンジのソファでパンをかじりながらみんな落ち着かない様子。
そう、今日はウロフの授業。宿題がたくさんでているのに誰もしてません。
というのも明日は私たちのコンサートなので、それどころではなかったから。

一人「ウロフ、私たちが宿題してないから怒るかなぁ」と。
みんな、うつむいて沈黙。
「ところで宿題って何があったんだっけ?」と、アホな質問は私。
別の一人「今日、普通に授業するのかなぁ。リハさせてくれるかなぁ。」

結局、宿題をしていないのでせめて遅刻せずに行こうということでチーズやバターをさっさとしまい学校へ。
何をそのくらいで心配しているのだろう?スウェーデン人の国民性とは関係ないよねぇ?と不思議に思いつつ。

ともかく、ウロフ先生は怒りませんでした。
逆にコンサートのことすっかり忘れて宿題だしてゴメンね、と言いリハのチェックをしてくれることに。
コメントをくれながら、一通り終わると問題の曲をさらに重点的にアドバイス。

前にも書いたけど、みんなで弾く曲は数曲で、後は小グループ。
私の小グループは、ワルツ、「さくらさくら」、歌(の伴奏)、アイリッシュ、ルネッサンス音楽。

どれも一応OKがでたけど、ワルツがちょっと問題。
私たちが、ブン、チャッチャのチャチャで軽く跳ねすぎるとの指摘。もっと、ぐるんぐるんと車輪が回っているように弾くよう言われる。ウロフによると、ブンチャチャではなく、”ワンワンワン”(腕を円を描くように振り回しながら)だそう。なるほど、確かにいい感じになる。(どうリズムを取るかはどのワルツかにもよる)

さてさて、明日はコンサートだというのに、今日はTobotorsdag(トボの木曜日?)。トボはこの村の名前。このトボトシュダグというのは、月に一回木曜日にいろんな音楽イベントあり、今夜がその日。
私たちは、夕方からコーヒーを作ったり、お客さんを迎え入れたりしないといけない。今日のコンサートは、ここの先生でもあるソニアとサルストレムファミリーによるコンサート。
明日は私たちの本番で忙しいし、今夜の話しは明日書けるかな?
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ウロフ先生、ありがとう

2006-10-23 18:41:13 | 授業 楽器
今日は、ウロフの個人レッスン。

スウェディッシュ・フォークは日本でマイナー。なのに、ウロフのヴェーセン(Väsen)というバンドはものすごく人気で日本にも年に2、3回ペースで来日コンサートをしている。全員190cm以上という見ごたえも聞きごたえもあるバンド。普通にCDショップのワールドコーナーで売ってます。バンドはオリジナル曲中心。本人は、純粋に伝統音楽も同じウェイトでやっている

さてさてレッスンの話。
C線のGがすっごく変な音がするという問題を抱えていて、前回のソニアの個人レッスンの時にも尋ねたけど理由がはっきりしなかった。(前、解決かもと書いたのは別のこと。)
なので、再び質問。ウロフは、木を削ったり自分で楽器のメンテもするせいか、問題の箇所みつけた!

バイオリンでも一台ずつ音が違うようにニッケルハルパもそれぞれ癖がある。むしろ、バイオリンよりももっと癖がある。職人さんはスウェーデンで10人いるかいないか(趣味程度で売っている人は除く)。バイオリンのように店頭では売っていないので、買うときは直接作り手、本人から。悪く言えば規格の厳密性がバイオリンより劣り、よく言えば個性的だと思う。

ともかく、それぞれにその楽器の癖なり特徴がある。自分の楽器の癖や特徴を知り尽くした上でton bildning(音色を作る)の練習をしないといけないのだ。
例えば、ウロフのニッケルハルパはオープンGが響きすぎる。なので、(な、なんと!)ガムテープを本体に貼って響きを消している。もちろん貼る場所も慎重にテストした上で選んでいる。ウロフがある音にある一定のプレッシャをかけて弾いていても、私のハルパでも同じプレッシャーかというと違う。ウロフが自分の楽器のある音に一定のプレッシャーで弾いていても、同じ自分の楽器の別の音には異なるプレッシャーをかけて弾いている、といった具合。

なので、これを読んで練習している方がいたら、自分の楽器の特徴を知りそれぞれ一音ずつに最適なプレッシャーを見つけてください。この学校で誰もが言うのは「録音して自分の耳で確認すること」です。

話がそれてしまった。個人レッスンの話に戻ると、私のC線のGはとっても繊細らしい。100%完璧に弾かないと、へそを曲げてしまう。
ものすごく集中力のいるGなのだ!困ったやつだ!
つまり「このGをクリアすれば、他の音がもっと楽に弾けるよ」とウロフ先生。
でも、1%のスキも許さない繊細さのため、ボーイングテクニックの自由度がなくなってしまう。将来的には考え物だなぁ…。

そして、その繊細さはもちろん楽器の特徴からきているので、スポンっとlövを引き抜いてじっと見つめるウロフ。私もよく分からないけど、じっと見つめる。
しばし眺めてから「Ummm…Ah-ha!」と言いぺろっとなめる。(なんで??)
そして、またグリグリさしこんで戻し、「固くしめたから少しマシになったはず。試してみて」。確かに、不安定度が前と違う。

そして、魂柱(本体の中にある支柱)がもう少しブリッジに近いほうがいいとの意見。「自信持って言っている訳ではないので、この楽器を作ったウッレ・プランと一度話してみるといい」とのこと。近いうちに、おっちゃんと話さないとなぁ。でも、近くに住んでいないから持って行くの大変。

とはいえ、全てが楽器のせいではありません。100%完璧に弾けばGはへそを曲げないのです。
そこで、プレッシャーと速度と音量のグラフを描き始めるウロフ先生。とっても理系というか職人的かつ緻密な性格を感じます(普段はおおらかで優しい)。
グラフとは、一定の音量を出すには一弓で弾く間にどう圧力と速度が変わっていって、弓を返す時はその関係がどう変化するかというグラフ。前にも教えてくれたけど、今日は特に丁寧な説明。そして、再びGを弾いてみる。随分音がマシに!
「イェーイ!」とウロフもガッツポーズ。イェーイ!
他の全ての音に対しても、同じだけの注意を払って最適な音を見つけるようにとのアドバイスで締めくくり。後はton bidningを意識しながら一緒にポルスカを弾いてレッスンはおしまい。

このGを気をつけて弾くの、全神経を集中させるのですごーく疲れます。同じだけの注意を全ての音で試すって、神経すり減りそう。でも、やらないと進歩がないしね。
ウロフ先生いわく「自転車の練習」です。バランス感覚を体が覚えた後は意識せずできます。
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スモーランドは拍子がない!?

2006-10-17 22:09:14 | 授業 楽器
今日習ったのはダーラナ地方のボーダ(Boda)という村(町?)のポルスカ。
Skålbergslåten
弓の練習として最適な曲。

Bパートの出だし部分、弓を持つ手を動かすのではなく指を柔らかく使って弾きます。有名な曲なので知っている人は試してみてください。
(欲しいという言う人がいれば楽譜にしますが、ボーダの曲は楽譜と実際がかけ離れているので特徴を知らないと難しいかも)

今日の音楽理論の授業の最初に、10曲ほど聞いて何拍子か考えるという時間があって、おもしろいのは、「何拍子か足や手でビートをとるように」と言われるとヴァルス(ワルツ)やポルスカで1拍目と3拍目をみんな取るとこ。
音楽理論の授業だからもちろんこんなビートのとり方はしません。先生も「いやいや、そうじゃなくて…」という反応(多分)。でも、みんなスウェディッシュフォークが体に染み付いてるって、さすがだね。

ところで理論の授業中、うそか本当かおもしろい話が。
スモーランド(Småland)地方のスレングポルスカは、3拍子とか何拍子とかなくって、延々と均等なアクセントとリズムのメロディの曲が多いって。スモーランドの人は何拍子とか、考えられなかったんでしょうって冗談っぽく言っていた。
全部じゃないとは思うけど、ホントかな
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16分音符のポルスカ、ボーイング練習法

2006-10-12 23:33:15 | 授業 楽器
今日は、久々にアメリカツアーから帰ってきたウロフの授業。
やはり、内容の濃いことを要求してくる。
「ここはもっとこうやって」などと言われて上手くできないと、どうしてこんな大事なこと練習しなかったのだろう?って気がしてくる。

-体のストレッチに始まり、指のストレッチ。
-それからtonbildningの練習。
(きれいな音を出すこと。最初に弓にプレッシャーをかけてパッーンって一気に筋肉の緊張をとく。バイオリンとはちょっと違う)
-続いてリズムの練習。先月から続いているショティシュのリズム、オフビートのアクセント。ゆったりしたダイナミックなリズムのボンドポルスカのボーイングetcと基礎練習が2時間ほど続く…。

それから久々ということもあってか、ウロフには珍しく今日は3曲習う。
そしてもう3曲録音して次回までの宿題。
それ以外にも、今日教えたあれとこれとそれも練習するようにとどんどん課題が増えていく!

写真は今日やった曲の1つ、16分音符のポルスカの基本的なボーイング練習法について。
色んなところにアクセントを持ってくる例が、おっきな数字や大文字で表しています。
曲自体は難しくないので弾いてみてください。
Flodensdöd polska(Flod女性の名前でdödは「死」とうい意味)
譜面をアップしています。
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アンダシュのニッケルハルパ

2006-10-05 23:12:34 | 授業 楽器
今日も特別講師によるレッスン。
ディッテのおじさんにあたるアンダシュがニッケルハルパとバイオリンの両方を持って来てくれました。
写真はアンダシュのニッケルハルパ。キーの部分がペイントではなく上から何か(素材は不明)を貼り付けています。
ハッセ同様、高齢ながら、ウップランド地方の曲をたくさん受け継いできているおじいちゃん。
数曲習ったうちの一曲はノルウェーのブライダルマーチ。A-majorの曲がいかにもっていう雰囲気。

授業の後は、再びコンサートの打ち合わせ。
私は日本の曲を1曲弾くことに。何がいいでしょう?
スウェーデン人も知っている「もみじ」や、その類の「ふるさと」や「おぼろ月」などきれいだけど比較的新しい曲。それか「さくら」のような古い曲にするか。でも、さくら系は暗いよなぁ。
それか沖縄の曲は、スウェーデンフォークのように日常の中で活きていて、しかも音階がおもしろいかも。
珍しがらせたいか、きれいな曲を選ぶか。難しい。
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