宮代NOW(GOOな情報)

埼玉県宮代町及び周辺のGOOな情報。

山崎遺跡

2008年01月25日 06時39分11秒 | 宮代の遊歩道(農のみち)
前回は少々感情的なレポートで失礼しました。
深呼吸して、散歩を続けましょう。

農のみちを歩いてきて、田圃から畑地に変わるあたり、地図で言うとここ



こんなものがあります。



前項のふれあいロードでも紹介しましたが、「宮代町の水道は、県水と呼ばれる水(埼玉県庄和浄水場から送られてくる江戸川の水を浄化した水)と町内に9か所ある井戸(深井戸)からくみ上げ滅菌・ろ過して安心して使える水を配水池に貯えています。これらの綺麗な水を配水池からポンプの力によって、網の目のような配管網を通じて町内へ配水しています」(小学校社会科見学資料より)
町内に9か所ある井戸の一つで、第三水源です。この散歩道付近には多くの水源がありますので、また紹介することもあると思います。今回は、この水源がポイントではなく、この隣に立っているこれ



写真では読みづらいと思いますので概要を転載します。

「山崎遺跡(埼玉県選定重要遺跡)
山崎遺跡は、先土器時代の終り頃から縄文時代早期~後期、また古墳時代(4世紀~6世紀頃)の遺跡である。
大宮台地慈恩寺支台の一部、南東から北西に張り出した台地上に位置し、かつては北側に笠原沼耕地が広がっていた。台地の標高は8~10mを測り、北に向かって緩やかに傾斜している。
遺跡の南西側に入り込む谷の対岸には、縄文時代後期を中心とする山崎南遺跡、西側には埼玉県最古の鍛冶工房跡が発見された山崎山遺跡がある。
これまでに5回の発掘調査が行われ、先土器時代の石器をはじめ、縄文時代では早期(約7000年前)の住居跡3軒、後期(約3500年前)の住居跡2軒のほか、貯蔵穴や炉穴などが発掘されている。ことに早期の炉穴が台地の西側縁辺部に沿って作られている。また、縄文時代の石器の剥片も多数見つかっており、石器製作跡の可能性も高い。このほか、古墳時代後期(6世紀頃)の住居跡4軒が発見されている。
昭和51年10月、埼玉県の重要遺跡に選定されている」

遺跡をうかがわせるようなものは、付近には全くありません。しかし、農のみちに沿った、逆井、山崎、前原は、宮代町の石器時代から古墳時代にかけての遺跡が多く、古い時代の海岸線あるいは沼や川との境界線とも重なります。この様子は、農のみちの終着点付近にある郷土資料館に詳しいので、そのときに紹介できればと思います。

ただ、ついでですから、いにしえびとの生活に思いを馳せながら、山崎山遺跡に足を伸ばしてみましょう。
と、言っても、遺跡らしいものは何もありません。

目印はここ



「工場じゃないか」といわれそうですが、先の看板にもありましたが、ここには興味深い遺跡があるのです。
と、言っても、遺跡らしいものは何もありません。と、リピートするしかありません。

ですから、郷土資料館のHPを見てみましょう。次のように書かれています。
「平成2年、山崎山遺跡(トクホン工場)から、古墳時代前期の鍛冶工房が発見されました。この鍛冶工房は当時東日本最古といわれていましたが、現在はそれより古い鍛冶工房が各地で発見されています。しかし、現在でも埼玉県最古の鍛冶工房です。鍛冶炉を用いて、鉄を溶かし、錐などの製品を作っていました。」

なお、トクホン(本社:東京都港区芝2-28-8、鈴木國之・代表取締役社長)は明治34年創業の家庭薬メーカー、メイン製品は外用消炎鎮痛剤で、昭和47年(1972)に生産拠点を草加から宮代工場に移した。社名・製品名の「トクホン」は室町後期から江戸初期にかけて活躍した「医聖」永田徳本に由来している(同社HPを参照)。

(以下 次回)

新しい村3

2008年01月24日 16時38分56秒 | 宮代の遊歩道(農のみち)
新しい村の中の農のみちは、左側に東武動物公園の歓声を聞きながら



右側に雑木林を楽しみながら歩く形になります。



里山、田圃、昔懐かしい風景です。
東京から電車で1時間弱。宮代町は豊かな自然の残る「高級住宅地」なのです。

ただ、こうした自然も少しずつ変化してきています。



切り拓かれた雑木林や



電波塔が立ったり。

少しでも散歩をする人に楽しんでもらいたいとの思いでしょうか



秋になるとヒガンバナが咲き競います。

ちょっと疲れたら



何でもありの世界。
生活圏が近く、すべての人が楽しめる場所ということで公園風になってしまうのは致し方ないのでしょうが、どこか里山の風情が変質していっているように思うのは私だけでしょうか。

これが、新しい村のメイン部分になるともっと公園風になります。







ガーデニング、ハーブブーム時に作られたハーブ園。
里山の風景とのあまりにも大きなギャップに、この道を散歩していると意識を切り替えるのにいつも戸惑う自分がいます。

そして、昨年は、ついに恐れていたことを、まのあたりにしてしまいました。
このハーブ園から飛び出したと思われる植物が、用水路を隔てた対岸で、花を咲かせていたのです。こうして、在来の植物との競合が起こったり、遺伝子のかく乱が進んでいくことでしょう。ハーブ園が悪いのではありません。希少生物のいるこの地域に、外来種を持ち込んだそのセンス、無責任さが未だに納得できない私がいます。
それは、みんなが楽しむ施設として避けて通れないことでしょうか。悲しい現実であります。

ですから、このコナーは、見たくないとの思いから、どうしても足早になったり、ちょっと回り道をしてしまいます。

例えば、市民が野菜作りを楽しんでいる市民農園を通ったり、



学校菜園を見たり・・・。



あるいは、ちょっと裏手に回って・・。



有機栽培の農地を眺めたり・・・。

(以下 次回)

新しい村2

2008年01月22日 08時47分51秒 | 宮代の遊歩道(農のみち)
新しい村の中の道はすべて遊歩道と言っても良いので、どのルートをとってもいいのですが、今回は、農のみちのルートに沿ってみましょう。

現在地はここです。

前方を見るとこんな情景です。



少し進んで傍らを見ると



こんな案内標識がありますので、これで現在地を確認しながら進みましょう。

進む道は



舗装されていません。
冬の朝には霜柱を踏みながら、雨の日は長靴を履きたくなるような、そんなノスタルジックな気持ちにさせてくれるのが農のみちの素晴らしさの一つです。

傍らをもう一本舗装された道が通っています。



私個人的には不要。少なくとも、舗装せず昔のままの農道のままであって欲しいと思いますが、農耕用車両が通るためなのでしょうか、舗装されています。
ただ、普通の舗装道路とはちょっと違っています。



道路の中央が土のままです。
「轍(わだち)のある農道」と名付けられています。未舗装の道では車輪が通る部分がへこんでしまい、へこまない部分には草が生えている、そんな田んぼ道を再現しようと言うものです。
つまり、舗装していない部分には草が生え、緑のベルトが出現する。
気持ちは分かるのですが、形だけを追い求める設計者のアイデアなのでしょう。現在は全く機能せず、ご覧の通り。基本的には、この道を通るのは新しい村関係者が中心で、この道の意図は分かっているはずなのですが、意図を無視した車の走行が多いということでしょうか。それとも、どこか設計に無理があったのでしょう。過ちを改めのが、進歩だと思うのですが、いっこうに改善する様子はありません。
緑の農道を作りたかったら、舗装を取り去れば良いですし、車もスペードを出せずに散歩者の安全も確保できると思うのですが・・・。

それはさておき、散歩を続けましょう。
いや、轍のある農道に降りたところで、こんな標識が立っている田圃がありますので、見てください。



写真では分かりづらいかも知れませんが
「新しい村管理生産圃場」と書かれています。
まさに、農のあるまち宮代のこれからを支える発展が期待される農事業形態です。

で、その説明をしたいのですが・・・。

「新しい村」の公式HPを見ても・・・、
「宮代町」の公式HPを見ても・・・

分かりやすく説明というよりこの活動についてのまとまった記述が見つからないのです。探し方が悪くてごめんなさい。
若干誤りがあるかも知れませんが、基本的には

新しい村による農業サービス(農作業受委託、農産物・各種苗生産)事業の対象圃場ということになります。
つまり、農家の高齢化や農業離れ対策として、農作業の受委託及び稲苗を中心とした野菜、花苗等の生産及び遊休農地を活用して農産物を自主生産し、学校給食への提供、森の市場への出荷をとおして地域営農の活性化を図るほか、育苗関連施設、各種農業機械の集中的な維持管理をすることによって、農家の投資および作業量を軽減するというものです。
前回紹介した、ビニールハウスや農業用機械施設はこのためのものです。

具体的な活動状況は新しい村のHPの「村の新聞」に「当社農業サービス課でも田植えで忙しい時期になりました。 当社では今年度は20ヘクタールを超える田んぼを管理します。今後ますます当社が管理する田んぼは広がっていきます。 ゴールデンウィーク明けは町中が緑で溢れます。」
「9月1日(土)巨峰市開催時に森の市場結では今年とれたての新米あきたこまちを早くも販売いたしました。
今年は自前のライスセンターも完成し、稲の苗から乾燥調製、精米までの一貫生産で純宮代産100%の新米です。その名も村育ち・まごごろ米です。当社農業サービス課がまごごろこめて作った新米をぜひご賞味ください。」
などの記載で紹介されています。

農のみち、あるいは宮代町を散歩していると、あちこちにこの標識がみられ、かなり広範囲な事業となっていることが分かります。

(以下 次回)

新しい村1

2008年01月16日 08時53分27秒 | 宮代の遊歩道(農のみち)
遊歩道「農のみち」は、その半分程度は、新しい村の中を歩く。

で、新しい村の地図を探したのであるが・・・。どうも、探し方がまずかったのか、ピッタリするものに出会えなかった。
トラストの案内板の裏に描かれているものが一番実状に近いようなので紹介する。



このように新しい村は、「農のまち」宮代を代表する施設であるだけに、さまざまな機能を持っている。

「新しい村」の概要は
●所在地:埼玉県南埼玉郡宮代町字山崎777-1 (一部施設:宮代町笠原1-923-1)
●敷地面積:約13ha(個人所有地、耕作地含む)
●主な施 設:
 森の市場・結(農産物直売所)=279㎡
 森のカフェ (喫茶・軽食)
 森の工房(パン・ジャム・味噌加工所)=107㎡
 結の里(市民農園・体験農園)=8,200㎡
 農の家(農園交流・生涯学習)=158㎡
 育苗施設(農作業受託、農産物・各種苗生産)=484㎡
 農業用機械施設(農作業受託、農産物・各種苗生産)=123㎡
 スキップ広場=927㎡の内約550㎡
 ハーブ園、芝生広場、ほっつけ水田 等
●埼玉県緑のトラスト第5号地を併設


散歩道をスタートして、すぐの情景も・・。





苗施設と見られるビニールハウスが目に入る。



田が広がり、農業用機械施設が見えてくる。

その奥に、東武動物公園の人気のコースター「レジーナ」がある。

新しい村は、全体が素晴らしい環境の中にあるので、どの道をとっても楽しめる。
ゆっくりとぶらついてみてはいかがだろうか。
ただ、村全体、農業用車両が通行できるようになっているので、間違った車両などが迷い込んできたり、市民菜園に車で通ってくる人もいるので、散歩の祭には車の通行には、十分に注意していただきたい。

(以下 次回)

農に光あれ!

2008年01月11日 21時41分35秒 | 宮代の遊歩道(農のみち)
宮代の遊歩道シリーズ(いつシリーズになったのかとの突っ込みは入れないでください)の第二弾は『農のみち』。前回のふれあいロード同様不定期掲載です。



この遊歩道(写真の赤い線)は、新しい村からふれ愛センターまでの約2km。宮代町の原風景、農ある町を具現化している地域でもあり、四季折々、さまざまな顔を見せてくれる地域でもあります。
先を急ぐというよりも、草花や田園風景など自然と触れ合う散歩をお勧めします。

スタート地点は、新しい村の東のはずれ。
ここからです

この付近には特に目印となる建造物はありませんが「何故こんなところに・・」と思ってしまうような、造形物があります。



ここが農のみちの出発点です。



造形物は銅造形作家の赤川政由氏の作品。
「2001 春 ー農に光あれ!-」

造形物の台座には「県営ほ場整備事業 下野田逆井地区 竣工記念碑」とある。

ほ場整備、つまり「農地の区画整理を進めながら、農業用水路、農道などの基盤改良・整備を一体的に行う事業」。



改めて付近の田を見ると、綺麗に整備されていることが分かる。
近くの田を見て歩いていると、こんな看板があった。

画像

大規模な整備であったことがわかる。

さて、この造形物を起点として、散歩にでよう。

(以下 次回)