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カスリーン台風の碑(埼玉県加須市・旧大利根町)

2010年07月28日 07時14分00秒 | gooな場所
海から134.5Kmの利根川右岸は、埼玉県加須市(旧大利根町)で上流には埼玉大橋が見える。



下流側には東武日光線の鉄橋が見える。
画面左が日光方面、右が栗橋・浅草方面。



ここは昭和22年のカスリーン台風での利根川右岸の堤防決壊の地。
右岸堤防上に「決潰口跡」の碑が建てられている。



関東地方に多くの被害を出したカスリーン台風。
小学校の社会科の時間に、16ミリ映画でその被害状況と復旧模様を見た記憶がある。
その頃は「カスリーン台風」ではなく、「キャサリン台風」と言っていたと記憶している。(ネットで調べると、当初は「キャサリン」、その後「カスリーン」と表記を変えたとのこと)



状況図によれば、ここ利根川だけでなく渡良瀬川など数箇所で決壊していた事が分かる。



「決潰口跡」の碑の隣に「カスリーン台風の碑」がある。



昭和22年の被害から数えて50年後の平成9年に建てられたもの。
ここには、当時の模様が石に残されている。



上流部の被害の様子。



古河市で利根川に合流する渡良瀬川の上流部、足利市での様子。



そして、これが決壊時の現在地の様子。
いま私が立っているこの土手が、340mにわたって決壊し水が溢れ出した場所。(東村は、加須市と合併前の大利根町のこと)



久喜市での浸水の様子。
久喜市や幸手市には、現在でも3.5mほどのところに黄色い線や赤い線のある電柱がある。
それが、この時の水位の目印になっている。



東京都葛飾区亀有での浸水の様子。



決壊した堤防の復旧の様子。
蒸気機関車で土を運んで堤防を復旧している様子。
こうして復旧した堤防も、これからスーパー堤防へと移り変わりつつある。




(写真と文 by pokkunさん)