群馬県桐生市相生町に、明治を思わせる建物がある。
門の右側には「群馬県衛生所」の看板、左側には「医学校」の看板が掲げられている。
実はそれ以外にも、「女学校」「師範学校」「相生村役場」としても利用されてきた建物で現在は「桐生明治館」として残っている。
中を見せてもらうには150円が必要だが、それ以上の価値有るものを見せてもらえるところ。
一歩足を踏み入れれば、古き良き時代の香りが漂う。
ゆっくり、じっくりと館内を歩く。
130年以上も前の建物とは、とても思えない。
建物自体を見て歩くだけでも、建築ファンには必見の建物であろう。
各部屋ごとに古き良き時代のものが展示されている。
これなどは、今はレコード屋さんでもお目にかかれない。
1世紀前の電話。
この時代には、一人一台づつ電話を持つ時代が来るなどという事は考えられなかったであろう。
明治から大正、昭和の写真機も展示されている。
今では、一人一台、しかも電話と写真機一台二役に。
オルガンも1世紀前のものとは思えない。
1世紀前の写真。
半世紀と少し前の写真。
残されているというだけでも、先人がどれほどの思いを寄せていた建物かが分かる。
(写真と文 by pokkunさん)