マフラー交換したキャビーナ、果たして日常の道具たり得る存在となったんでしょうか？ 走ってみました。
昨日もまた所用が済んだ時間で午後３時頃からのスタートだったんですが、風が強過ぎてインプレッションには向かない。取り敢えず遠慮無くスロットルを捻ってマフラーが加熱してもパワーダウンしないという状況は確認しました。色々やって右往左往しましたが、不動の原因はピンポイントでマフラーの詰まりだったみたいです。
強風というライディングには不向きな天候でしたが、これはこれで知っておきたい状況でもあります。一般に屋根付きスクーターですから強風は苦手と推察すると思いますが、実際走ってみると横風に対してはそうでもないです。重量があって重心も低いことが貢献してるんだと思うんですが、それは「強風ならどんなバイクだって苦手」という前置きが自分の中にあるからですね。でもまあ他と比べても特別劣るという感じはしませんでした。
ただ、正面からの風にはモロ影響受けますね。フロントスクリーンはエアロフォルムなんだからそれなりに受け流すだろうと思ってたんですが、完全に抵抗となって前に進まないんです。上り坂に向かい風なんて重なるとエンジン自体に信頼が置けない程で果たしてちゃんと直ったのか不安になりました。
このテスト走行では『交換したマフラーがエンジン本来の性能を引き出しているか？ 足枷になってはいないか？』という事が大問題でしたから別の要因が加わったならテストにならない。一応『もう走行不能になる事がなくなった』のを確認して引き上げました。
そして今朝からリベンジ、色々走ってみての雑感です。ゼロ発進から50km/hまではフラットな特性で加速していきます。鋭いダッシュというのは望めませんが、トルク型で速度を押し上げてくれる印象なので遅いとは感じません。重量級で高さもある車体ですから加速でバタバタしないのは合った特性だと思います。速度の常用域がほぼ全域で谷間がないですし。
実は、乗り始めた当初は純正に比べて抜けが悪いという印象が強かったんです。『回転が早く上がっていかない』という感じを受けて。まあそれは事実だとしても、50km/h位までフラットに加速していく様は充分だと思う。ただ、そこから上の加速には時間が掛かりまして、ここにマフラーの違いを覚えるかなぁ。まあ純正の新品状態を知らないので偉そうには言えませんが、止まっちゃう程詰まった純正と比してもこれだけ違いを覚えるくらいですから排気の重要性といのはかなりのものなんですね。
平地では必要にして十分なパワーと及第点を上げられるキャビーナですが、上り坂は全くダメですね。勾配率が上がるにつれて苦しそうなのは尤もですが、僅かな上り坂でも加速が鈍くなります。やっぱり重量が響いてるんですかね。こりゃあ確かに『アーバン・コミューター』だ。ただ、かなり急になっても30km/hとか最低限のパワーは発揮してくれてそうです。だからといって交通の流れとは一線を画す意識は忘れちゃ危ないと思いますけど。まあ90ccでも坂は苦手と聞きますからね。
余談ですけど、規制後のアドレスV100に乗ってて速度に不満を覚えたことはないんですが、リードは90ccでも軒並み同等の最高速を出すそうですし、R357を車で走ってたらおそらく90km/h以上のスピードで抜かされてさすがホンダのエンジンと思ったもんです。
乗り心地が良くてスピードを出しても安定感があるのはフレーム剛性の高さでしょう。コンパクトなG'でさえその辺、車体設計の優良さ故かスピードを出しても怖くありませんでしたもんね。二輪という乗り物の奥深さを覚える所です。これに乗らなければフレームを同じにするリードの人気や良さが解らなかった。それだけでも良い経験をしました。中学生の時『リードＳＳ』に目を奪われた記憶があるのですが、あの大きさにも見てくれだけじゃない意味がきっとあったんでしょう そう信じたい。そんな事を思うと、今の国産メーカーの原付ラインナップはやっぱり寂しいもんじゃあないのかなぁ？
まあ兎に角、漸くキャビーナ50復活です。今回は初期投資が少なくて済むつもりだったのに完全に当てがはずれました。でもその外れた分だけ勉強になったと思います。まさか誰の目にも明らかなキャラクターのキャビーナ50からこんなに学ぶことがあるとは思わなかった。まあ散財しただけで終わったら勿体ないという思いが思考を巡らせたんだと思いますが。性格ですね。
写真は建設当時にGBで行ってスナップした事のある木更津ロックタウンです。この後ガソリン給油しましたので、次は燃費の計測です。いよいよ実践投入、大いに楽しみます！
