10月30に。雨の中出発して平塚PAで朝食。SAじゃなくてコンビニが入ってるくらいだけど、ココ良いです。平塚ブレンドコーヒーとメロンパンが美味しかった。
遡る事数か月前、この日なら予定を入れられるのではないかという日に予約してたもの。近場で一泊ならとなると伊豆は行きやすいんですよね。幼少より馴染のある土地だけど、新鮮味はあまりないしボリューム感も乏しいという意識があるんです。嘗て隆盛を極めた温泉旅館群も経営が成りゆかなくなり、猪村もなくなっちゃった。なんなら名曲『天城越え』を観光物産として祀るのさえ違和感があったりするんですが。古き良き伊豆半島って、もっと自然が織りなす・・・
まあ喧しいですね。それでも好きでいたい気持ちはあって、今年一月に行った下田や虹の村は好印象でした。それに、何といっても小室山と堂ヶ島の遊覧船、マリンタウンの遊覧船はリベンジを果たしておりません。
ということで伊東マリンタウン。ここは食事も美味しいし道の駅としても秀逸。そういえば下田はあそこがダメだったなぁ。それはともかく、前日の雨で海が荒れてるということで9:00台に出る予定の便は欠航。その後も見合わせが続いたけど10:30に出航。私共含めて二組しかいないのに出てくれて、且つ案内して下さるスタッフの方たちの温かいこと。ここはお勧めです。
白波は全くたってない無いんだけど、うねりが大きくて気を抜いてたら酔うと思う程。松島の時より凄かった。伊豆の海舐めてました。航行はボリュームがあって、ナレーションで町の案内が聞けて退屈しません。乗船員さんたちの人あたりが良いから好感触でした。長年のリベンジがひとつ果たせて良かったです。
お昼は贅沢してばんばん食堂はばんばん定食。鯵の干物と金目鯛の煮つけを求めてこの定食に。房総でも自慢の食材ですが、はっきり言って負けました。鯵は脂がのっていて近年食べた中でも最高に美味い。本来味の干物ってこのくらい当たり前に美味かったよね、っていう出来。金目鯛も同様で、脂ののりは最高だし、煮つけの味付けも文句なし。「コレだよコレ」って出来映え。お刺身も質が良くって、本当に良い物を使ってるんだなと感動しました。前回もここで食べて満足してたんだけど、開店から間が無く客が殺到していた経験を経てお客のさばき方とかが長けてきたのかなという印象を受けました。あと、食材が旬を迎える時季ということもあったもしれないけど、あれだけ忙しいのを経験して品質を落とさず良い物を提供し続けるのって大変ですからね。うちの方の保田小学校なんて、当初はお昼食べる為だけに行ったもんですが、今や全然リピートしませんもん。閑話休題。
その場でデザートも良いんですが、折角だからと評判の喫茶店WACABAさんに行ってみました。有料の駐車場に止めて探し歩く・・・という事に敬遠しがちな探訪ですが、街の散策自体は好きなんですよね。それを訪れて思い出しました。周囲は閑散としたシャッター町になってます。しかし驚くのはそのエリアの広さ。商店街やアーケードが伊東の町の至る所に広がってるという印象で、如何に嘗て伊東の町が賑わっていたのかが伺えました。
毎日手作りのソフトクリームが有名ということでそれが乗ってるプリンを。味は他の何処とも違う出来になっていて、美味しかったです。そのまま営業していたらレトロになっちゃったという店内はお客さんで大繁盛。私が座って直ぐにウェイティングが掛かりました。気持ちのいいお店でした。また立ち寄りたいですね。
アーケードはこんな感じのシャッター町。
後で知ったんですが、キネマ通りという通称で知られてるんですね。
木更津と似たような部分ですが、しかしこの町はまだまだイケルという底力を感じます。やっぱりハトヤホテルで名を馳せたあの頃の活気は凄かったんでしょうね。それに、港町は古くに栄えたわけで、その頃の勢いが広いエリアに感じられます。今は海沿いが街の中心地になつてますけど、一本中に入ったら商店街だらけという感じですから。
こういう路地裏通りもあっちこっちにある。宵町通りって良いネーミングですね。うちの『みまち通り』はちょっと誇らしさを滲ませますが、通じるものを覚えます。好感触で後にして。