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大きめのリブを用いたオーディオルーム設計

2020-09-17 08:13:24 | オーディオ
少し前まで半円柱を配置することを提案していた室内設計であったが、
リブでも容易な割にそこそこ拡散してくれるのではないかという結論を先日の記事を扱った。



↑の間取りを半円柱で壁の拡散させた場合の部屋が↓だが



10cm深さのリブに置き換えるとこんな感じ



二次元のQRDとか柱状拡散体とかいかにも拡散してくれそうな視覚効果もないし、実際にそれらに比べると拡散性は良くない。
大して豪華ではないスタジオとかによくありそうな外観になるが、
水平の深さ10cmもあるリブだといろいろメリットがあり、総合力としてこれを越えられるものがあまりないような気もしている。

メリットとして
・250Hz〜8000Hzくらいまでそれなりに拡散する研究結果がある。複雑な形状をした既製品の拡散体は数多くあるが、250Hzまで拡散できる拡散体は案外少ない。
・コスト的に安価で加工難度が低い。
・内壁の太鼓現象を抑制する効果が期待できる(構造柱は垂直に走っているため、内壁は水平方向に共振運動をする可能性があるが、水平リブがその運動を押さえつけるように固定される。)
・リブ間に深さ10cm高さ15cmの空間ができるのでそこに物を置くことができる。
・拡散体を置けばさらに細かい拡散を行う壁にできる。
拡散体は比較的高い所にあると効果が高いが、それなりの重量の拡散体を壁の高いところに設置しようとすると、壁へネジを入れるなどしないと不可能。試しに置いて調べてみるということすらハードルが高いが、棚があれば置くだけなので着脱や位置の調整が非常に簡単。
・リブ間に吸音材を入れれば石井式的な吸音部を作れる。深さは10cmあるのでそれなりの吸音率は期待できる。吸音部の量や場所を簡単に素人でも調整できる。
・リブ間に吸音材を入れた上で、その上に壁を固定すれば二重壁にできるので、防音が不十分であれば簡単に防音を強化できる。



壁の耳の高さ付近でいろいろ調整しようとするとハードルが高いのが基本ではあるが、大きめのリブを入れるという拡散方法だと後々のチューニングのハードルがグッと下がる。
そう考えるとかなり実用的なのではないかと思う次第。

DIY感が出てしまうことと少し寸法が小さいが2X4材の寸法が38mm×89mmなのでそれを並べてみるのだとかなり入手性加工性コストパフォーマンスも良くなる。

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