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モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

ホームシアターの今後はどうなる

2021-05-11 20:30:38 | ホームシアター
前も書いたような気がするが趣味としてのホームシアターは現在相当に面白みに欠けている状態である。
ディスプレイはシアター用途のサイズでは依然としてスクリーン+プロジェクター以外に選択肢がほとんどない。
そしてネイティブ4Kの民生プロジェクターはソニーとビクターくらいしかなく、上位機でレーザー光源としている程度である。

ソフトは相変わらずでUHD-BDは旧作でも価格が高く、旧作は安価なBDと比較すると買い揃える意欲が沸く水準ではない。
十分な画質の4Kを配信で鑑賞できるかというと自分の把握する範囲では環境として十分ではない。
デジタル放送での4Kや8Kも存在感がほとんどない。

AVアンプも基本的には自分が最後に購入した5年前の機種とそれほど機能的に進歩は少ないように見受けられる。

そしてこれから急激に進歩していくかというと、そういう気配はまったく感じられない。
そういう意味では歩みを止まってしまった感があるジャンルであり、オーディオと同じ雰囲気が漂う。

AVアンプやプロジェクターはそのものは今までは黒子のような地味なフォルムで存在感はないが、止まった進歩を代償するためにオーディオのように趣味性を高めていくような形で歩みを進めるのかもしれない。
だが現在の所そのような兆候はない。止まった歩みからどういう方向へ再び進んでいくのだろうか?

画質のハイレゾはあまり普及する感じもなくフルHDコンテンツが大半を占める状況から打ち破ることが困難であると、日に日にその疑念が確信に近づいている。
フルHDはオーディオ界におけるCD音質のようなものになりつつある。
ハイレゾは興味がなく、CD再生の音質の良さだけに集中したい人が一定数いるように、
ヘタに4K対応するより、コンテンツとして入手しやすく安価ですでに所有しているフルHD再生のクオリティを突き詰めるような趣向もジャンルとして成立してくるかもしれない。

いかんせん、現状を打破するように面白い流れが出てこないものかと思いながらも、最近ずっとつまらなすぎるいい加減にしろというのは偽らざる本音である。

DTS: X Proについて

2020-10-31 20:08:54 | ホームシアター
シアター関連は正直停滞しているなあというのが自分の印象で、あまりアンテナ張っていなかったのだが、
DTS: X Proという次世代のマルチチャネルサラウンド規格が新製品に実装されてきているようだ。

日本語ソースはあまり多くない。とりあえず紹介しているyoutube動画のリンクを以下に
https://www.youtube.com/watch?v=hUqNNQqssXs

ピックアップすると、基本的にはDTS:Xの延長線上のもの。オブジェクトベースのシステムになる。
Proに対応していない環境でもPro対応のディスクの音は鳴らせるし、対応していない音源を擬似的にProにすることはできそうだ。

ただXだと11.2chだったものがX Proになると30.2chまで拡張できる。



最近のAVアンプが13.2chになりはじめている中でMAX11.2chという天井が不利に感じてきたのだろうか。
NHKの22.2chともかなり似通っている配置にもなっており、今後多チャンネル対応機器の登場が待たれる。

とは言ってもAVアンプ側が今13ch程度。当面は急にチャンネル増やせないだろうと思われる中で、
どこにチャンネルを増やすという選択肢をメーカーは提示するのか、そのあたりの動向が注目されるところだろう。


CESから今後のトレンドを占う

2020-01-07 12:19:47 | ホームシアター
今年もCESが開催されているが、オーディオ関係では今年も目立った内容はなさそうである。
ビジュアル関連は毎年のように新技術が公開されているが、
何より感じるのは以前のような急速な進歩はなくゆっくりであること、そして着実に新技術の製品が手に入りやすくなっていくであろうというところか。
逆に言えば一昔前のビジュアル製品はポンコツになりがちであったが、以前よりは陳腐化しにくいとも言える。

全体的に8Kの出展が多いようだ。放送は日本の誰も見ていないようなBS以外にはなく、光ディスクでも対応している規格はないのに、である。
まあ今更4Kを出展してもインパクトはないだろうから予想していた流れだが、普及機として8Kが下りてくるのかどうかは疑問を抱かざるを得ない。当面は4Kのアップスケーリングとしての機能が活躍のメインではあり、それにどこまでの付加価値を見いだせる人がいるかという問題になってくる。
では8Kの映像作品が増えていくかというと甚だ疑問ではある。映像作品の4K化もローエンドまで普及しているとは言い難く、8Kの映像処理は相当に負荷がかかる。
また今後配信による販売が増えていくことは避けられないが、8K映像配信が支障なく行えるほどインフラとしての通信帯域が極端に広くなるとも考えづらい。
そして何より需要が少ない。4Kでも十分なマニア向けの世界である。
以上を考慮するとネイティブ4Kを買えばそれなりの期間現役を維持できそうな見込みであり、8K伝送端子を備えたネイティブ8Kであれば壊れるまで現役で使えるだろうと思われる。

プロジェクター関連での画期的なニュースはなさそうである。
HDMI2.1の認証プログラムが近日開始されるということで、認証の生むが信頼できるかどうかの大きな目安にはなりそうだ。
HDMI2.1ケーブルは長尺が困難と言われており、今後プロジェクターがそれなりに難しい立ち位置になりそうな理由の一つではある。今後10m以上で認証通過するケーブルが出てくるかどうかは気になるところだ。

有機ELは使うときのみ天井からスライドさせて降ろしてくる、巻き上げ式スクリーンのような使い方ができる製品が出展されている。
有機ELのフレキシビリティを有効利用した良いケースだろう。折り曲げ可能だからと言ってあえて曲面にして試聴する必要は必ずしも無いと思っている。
大型になればなるほど搬入や設置の際に薄くて大きくて脆いパネルだと設置性の困難がつきまとう。それを柔軟に扱えるだけでも大きなメリットだとは思える。

液晶は1万個程度のLEDバックライトの個別制御でコントラストを高める製品などが出展されるようだ。
マイクロLEDそのものを画素にしたテレビは次世代のテレビとして期待されてはいるが、コスト面でのブレイクスルーがないと厳しい。現状まだそれを克服できている気配はないようだ。
その環境では1万個のLEDバックライトの個別制御は有効な選択肢にもなりうる。
いかんせん画質を見てみないと仕方ないだろう。現在でももっと粗いバックライトの分割制御は行えているが、有機ELのコントラストには及ばないという評価だ。その延長線上でどこまでコントラストを追求できるか?
分割数が増えれば増えるほどコストは上がるが、有機ELが普及している中で多少高コストな画質重視の液晶がどこまで存在価値を認めさせることができるか、実機を見る機会があれば確かめたい。

液晶も有機ELも大型化しており、80型〜90型くらいまで出ているようである。
プロジェクターからの置き換えも視野に入ってくるが、節目の100インチを超えて欲しいところだ。それにコストももう少しこなれて欲しいところだ。
マザーガラスの大きさの都合上突然大きなサイズは発売されることは無いので当面は待つしか無いし、当面無いのであれば4Kプロジェクターも十分買い時と言ってもいいのかもしれない。


新築4年目の中規模改装④−シアター機材群を黒に染める

2019-12-08 16:10:56 | ホームシアター
 我が家のホームシアターシステムとマルチチャンネオーディオシステムは基本的にはあくまでオーディオルームのステレオシステムのおまけである。
だから本体部屋を狭くする原因となる機材室など作らなかったし、音響面で悪影響の多いためステレオ側に機材を設置するわけにもいかない。今までは側面に一部の機材を置いていたが部屋が狭くなり圧迫感もあり、部屋の対称性が毀損されるため撤去してしまった。

 結果的にシアターのセンターとフロントの間のスクリーン下のスペースがホームシアターシステムとマルチチャンネオーディオシステムの機材設置スペースになる。
 当然のことながらそのスペースに機材を積むとシアターの音響的には良くないのだが、シアターシステムはステレオの邪魔をしないことが第一優先事項なので割切っている。
機材やスピーカーはぎゅうぎゅうに余裕無く敷き詰めて設置しているし、壁との距離も確保していない。セッティングとしては劣悪なことを甘受した上でそれなりに納得いく楽しめるシステムにしようとしている。

 機材を敷き詰めたらその分だけごちゃごちゃと乱雑な印象になりかねないが、ちょうどスクリーン下の空間は迷光対策が必要な位置である。
だから機材群を黒に統一してしまえば迷光対策になるだけでなく、機材がごちゃごちゃしていても闇に紛れてわからないし、フロントに大型機材が並んでいる割には圧迫感も存在感も軽減される。一石二鳥である。
そのため機材をなるべく艶消しの黒の機材を集めて、黒にできないものは黒覆布をかけたり、着色したりして小物も含めて機材を黒に統一した。







 音響的にはありえないがセンタースピーカーの下の空間にiRemocon、アンプセレクター、wifi子機をセッティングしているが黒色処理されていてほぼ普通にしていると存在を認識できない。スピーカーのスパイクも全部黒くしている。センターの裏側は配線の交差点になっている。HTM1Dの意外に素晴らしいところはその巨体ゆえにいろいろなものを隠せる所にある。こんな罰当たりな使い方は肯定されることも少ないとは思うが割り切ったシステムでは大きなメリットになっている。唯一無二のスピーカーだけに我が家では当面外すことが出来ない重要なスピーカーになっている(というか大きすぎてドアを通るのが厳しいためおそらく専門業者がいないと部屋から出すこともできないのが現実だが)。

 黒に統一したらそれなりにすっきりしてくれたように思われる。

みるみる細るAVアンプの選択肢

2019-11-13 23:27:18 | ホームシアター
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1217848.html

オンキヨー/パイオニアは従来型のAVアンプの開発体制を大幅に縮小するようです。
大リストラを敢行し開発費を絞る上に、開発費の投入先をより手軽なライフスタイル密着型の製品に振り向けるようです。
今後はまともなAVアンプの新製品は正直期待できなくなりました。
まあ仕方ない面もあるでしょう。
現行の商売では先細りだし、そのまま企業自体が滅んでしまったら元も子もない。
パイオニアのAVアンプ使っている身としては寂しい限り。

残る選択肢は実質的にはD&Mとヤマハくらいでしょうか?
ソニーはあまりコンスタントに開発している感じではないようですし。
選択肢が少ないつまらない時代になってきたなあというのが正直な感想です。
ともあれここ数年ではAVアンプの新製品で載せる新要素が少なくなっているのでメーカーにとって買い替え需要を掘り起こせないので仕方がないのかもしれません。
HDMI2.1に対応する以外あんまりやることがないように思えます。
ホーム用途でこれ以上増やしてどうすんの?というくらいスピーカーのチャンネル数拡張をやって欲しいのですが、音源の仕様としてドルビーやDTSに拡張の気配は感じられないのでそういう流れは期待できないですね。

音が飽和するのでメリット薄いかもしれないけど機会があればチャンネル数増設したいとは思っています。臨場感向上というよりは趣味的な意義ですが。趣味だからこそ無駄に壮大なシステム組んで、とんでもない方向から音出したいという思いがあります。

レーザー+ネイティブ4Kプロジェクターが今後身近に?

2019-10-08 12:55:53 | ホームシアター
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1210929.html



JVCがDLPの画素ずらし4Kにレーザー光源のプロジェクターの新製品を発表したようです。
価格的に30万円台と手頃感高め。
画素ずらしのプロジェクターは興味ないのですが、レーザー光源でここまで手頃にできるということは
上位機種のネイティブ4Kのプロジェクターに広くレーザー光源が採用される日も近いのかなと期待してしまいます。

ミニLED、マイクロLEDはモジュール化できるからこそ期待できる。

2018-10-07 13:24:34 | ホームシアター
4K/8Kのプロジェクターも楽しみではありますが、
今後を考えると究極はLEDテレビに取って代わって欲しいと思っています。
コントラストや長寿命というメリットもありますが、何より素晴らしいのがモジュール化できること。
小さな板にして必要な分だけ敷き詰めて好きなサイズや形にできることです。
モジュール化はベゼルが本当にないからこそできることではありますが、
モジュール化できるということはどれだけ今までと変わるかというと

・マザーガラスのサイズに影響されないサイズが実現できる
今の液晶や有機ELが100インチを超えられないのもこのあたりが原因ですが、小さい物を組み合わせて大きい物を作れるので、146インチの試作機が展示することも可能になっています。
・アスペクト比が簡単に変えられる
シネスコサイズのディスプレイはマザーガラスや売れ筋などの関係でほとんど存在しませんが、モジュールを組み合わせるディスプレイであればシネスコのディスプレイが容易に実現できます。
・搬入の問題が解決する
モジュール化していない大きなディスプレイは設置場所まで持ってくるのにドアを通れるのかどうかなどの問題がありましたが、小さいものを組み合わせるのであればその問題はなくなります。製造中や製造拠点からの移動も大きい物は大変な面がありましたが、それが小さくて済むことで一部の面での余計なコストがかからず済みます。
・大きいこと、画素数が多いことによる歩留まりの悪化が回避できる。
画素が多ければ多いほど、稼働装置が多くなるので、その中に発生する不良部位が出る可能性が高くなり、殆どの場所が問題なく動いていても、一部だけ不良だから商品にならないという問題がありますが、モジュール化により不良部位出現によるダメージが最小限に抑えられる可能性があります。
・故障対応の手間が最小限に抑えられる。
保証期間内の故障による修理対応がモジュール化されていない大きなディスプレイで生じた場合、デカイ物をサポートセンターへ返送し、修理されて戻ってくる往復の一連の配送も大型ディスプレイの場合、商品価格に相応に転嫁しないと商売にならないわけですが、モジュール化されている場合、故障したモジュールだけ修理して貰えばいいので、そういった無駄なコストを転嫁せずに済むはずです。

マイクロLEDやミニLED自体は原理上コストが相当に高く、ブレイクスルーがない限り普及品にまで下りてこないので当分縁がないものではありますが、
モジュール化したディスプレイはこういった面を考えるだけでも将来が楽しみなものにはなりそうです。

8K放送は割り切っていいのかもしれない。

2018-09-22 12:11:00 | ホームシアター
いろいろ調べれば調べるほどNHKBS8Kは当面家庭用としてまともに観ることは困難なようだ。

表示可能デバイスの不足、チューナーの高止まり、伝送方法の未確立、ダウンコンバート機能すら未確定
だからこそBS8Kの22.2chへの対応の動きが鈍いのであろうし、
8K放送が始まるものの、当面は家庭用に利用されることを想定していないと考えると辻褄が合う。
今後こういう仕様が家庭用に実装されるかもね、という予告と解釈する方が正解に近いと思う。

こなれてきた8Kが宣伝され4Kが最先端に感じられなくなり、プレミアム価格でなくなる時に4K環境整えるので良いような気がしている。

4K8Kの対応は作戦が重要?

2018-09-20 13:21:59 | ホームシアター
https://www.phileweb.com/news/d-av/201809/20/45102.html



NHKBS4K8Kの番組内容などが公開されたとのことで、見てみると、
当面は4Kの方が重視のようだ。
8Kは撮影済みコンテンツも少なく、見られる環境も少ないので、
再放送が多くなるようだ。


22.2ch収録の8Kの三大オーケストラの番組も興味はあるが、現状自宅での視聴は厳しそう。

それらに対応するための作戦として4Kに対応させていくか、8Kを見据えて我慢するか、8K対応モデルを買うかなどが悩ましくなる。

プロジェクター:単価が高いので8K入力と画素ずらし8K表示を備えたモデルが普及品に来るまで待った方がいいかな?
AVアンプ:8Kに備えてHDMI2.1対応、22.2ch対応(ある程度は)したモデルまで待つ一択。4Kは現行品でも対応できてる。
チューナー:8K対応品は高価なので現状買わなくていいか。4Kのみ受信のモデルを買うと後で買い直しになるが、安いものを買い替え前提で買うのがいいのかもしれない。
HDMIケーブル:HDMI2.1対応品は出てないし長尺対応出来るかも不明なので高価でない18Gbps対応品で一旦整備してしまっていいだろう。

こんな感じで行こうかなと考え中

BS4K8K放送開始間近も視聴させる気があるのか。。。

2018-09-19 12:40:21 | ホームシアター
あと3ヶ月程度でBS4K8K放送が始まるはずなのですが、あまりに知識がないため、
少し調べなおしてみました。なんというかこれ、国民のどこまでついていけるんでしょうかね。

BS8KはNHK1局、BS4KはNHKと民放が複数局担当するようなのですが、
BS8Kと4KとBS1BS2はすべて独自編成でただの高画質の放送ではないというのがポイントです。
NHKBS8K放送と同じ内容の放送は他のチャンネルでは見れないのです。

8Kのディスプレイやプロジェクターなんて当分普及しないし、伝送方法も普及してないので、
8K放送のコンテンツを見たければ4K画質にダウンコンパートして視聴することが想定されます。
8K放送はかなりビットレートに制約があるなか無理矢理詰め込んでいるので4Kに納めた方が無理ない画質で見られそうでもあるので、ここ5年はそれが現実的な選択肢だと思います。
チューナーに8K放送を録画して、8Kテレビやプロジェクターが手の届くところまで下りてきたらそのコンテンツを8Kで視聴するとかそういう移行期の乗り切り方も想定されます。

しかし、ようやく発売され始めた新チューナーはBS4Kチューナーであって、8Kは視聴できないんです。ここが一番厄介に思われます。
新しく始まる衛星放送の一部が見れるチューナーであって、全部見れる機能がないんです。

ダウンコンバートして視聴とか録画して後日環境が整ってから視聴とかそういう工夫の以前に8Kチューナーが現状殆どない。これでは放送開始しても自宅で視聴する手段がほとんどありません。
それなのにNHKBS8Kは三大オーケストラやスポーツなど、見たいコンテンツが多くあり、見たいけどハードル高いというものを扱うようです。(NHKBS4Kは地上波やBS1,2の4K製作コンテンツをそのままの画質で見るための存在のようです。)

シアターシステム好きでも相当ハードルが高い中で国民にどこまで恩恵があるのか謎で仕方ありません。NHK4Kに十分な帯域を確保して優れた4K放送ができればそれが一番良い様に感じますが、現状帯域不足の中で無理矢理4K8K同時放送を行うのはナンセンスな感じがしなくもないです。

他国に先駆けて8K放送を開始したとエライ人達はドヤりたいのかもしれませんが、2位ではいけないんですか?と問うべき典型的な例かと思われます。