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モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

リスニングルームの高域が減衰しやすいことについて考える

2021-07-13 17:43:30 | オーディオ
 リスニングルームで内装で音響に配慮すればするほど高域の反射音、残響音が減っていく傾向は気付いていたが、そこについて掘り下げてみたいと思う。
 高域は簡単に位相が変わるし吸音も楽なのでそもそも中低域に比べて消しやすいのは当然ではある、そして高域のまとまった反射音がダイレクトに耳に入った場合は高域の指向性の高さ故に耳障りな印象もある。なので反射音や残響に関して高域が少なければまろやかな響き、温かみのある響きという印象として好意的に解釈されてきたのは否めない。
 ただ高域の反射音の耳障りな印象は拡散するなり一次反射面だけ吸音するなりでかなり解消できるので、耳障りだからと反射音で高域ばかり減衰するのを手放しに受け入れて良いのかと思えてくる。
 そして高域の残響音の少ない室内空間だと響きも含めた音の総量が少なくなる。周波数特性的には右肩下がりの音になる。真空管やLP時代のように高域が鈍った音は聴感上そんなに悪いものではないが、「あえてそういう特性にする」のか「それ以外に手段がない」のかでは幾分意味合いが変わってくると思う。採用するか否かは別として高域だけ減衰が多くならない手段もあるべきだと思う。
 さらに自分自身の聴力の問題もある。今後高域が聞こえづらくなってくることが想定されるため、高域が響かない環境だと余計に聞こえづらくなる可能性がある。

ではなぜリスニングルームで高域が減衰してしまうのか、原因を列挙してみようと思う。

・木材の壁や床
木材の吸音率、反射音の周波数特性は案外にはっきりとした定説が少なく、その原因として木材の種類や板目や柾目などの目の向きよって結構特性が変わるからであるようだ。
ただ調べた範囲では全体的な傾向として反射の際に高域が多少吸われてしまう傾向があるようだ。
そして拡散しようとすると拡散する際に複数回反射されることが多い。乱反射する度に高域が吸われるのでシンプルな反射よりも高域の減衰が顕著になりやすいと思われる。

・木の塗装
内装木材が住宅で無塗装で使われるのは少ないと言わざるを得ない。塗装は木材の内部摩擦を増大させるので高域の吸音率は高くなりやすい。
上記の理由で何度も反射した時にその影響は無視できない。

・音響調整材の寸法
拡散体にしても吸音材にしても縦横高さの寸法で大抵いずれかの部分が数センチ程度の大きさになることが殆どである。逆に言えば縦横高さ全て10cmを超えるような物体を住宅の部屋の音響調整に使うことは現実的ではない。
拡散体で言えば溝の幅であったり木材の幅であったりが1〜数センチであることが多く、それ由来の位相差が出やすい。3400Hzの位相は5cmで反転するし、6800Hzは2.5cmで反転する。高域が材料の寸法由来の位相差で減衰しやすいと思われる。

・拡散効果の副産物
拡散は反射の方向を全方向に分散させることが基本的な目的ではあるが、それを達成するときに数センチ〜十センチ程度の位相差は大抵の場合生ずることになる。それによる高域の場合吸音効果を多少は発揮してしまうことになる。

こう考えると寸法や拡散効果の副産物は仕方ないにしても拡散体の材料はどうにかできないかなと思えてくる。
反射の度に高域がゴリゴリ減衰されるのを避ける意味で石材や金属材などを使用するのもありなのかもしれない。
コンサートホールなどの大空間と比べてリスニングルームの響きの成分は反射回数の多い反射音が多く占められている。なので反射時の損失をより敏感に考える必要がある。
加工が木材より困難なだけに視覚的にまともにはできないが、仮想ルームのように棚に設置でき、格子で見た目を遮蔽できることを想定して石や金属で音響調整することを考えてみる。

・庭石
大きめの砂利を接着剤やセメントなどで接着させ内部をスカスカになるようにして積んでいき、それにより反射のタイミングや方向を複雑にさせるという案である。
当然ながら壁掛けするには脆く、棚置きができることが前提のものとなる。
うまく二次元QRDのように積めるのかという疑問と手間がかかりそうというのはあるが、コスト的には計算が容易で安価と思われる。

・鎖
金属材で反射が複雑で変形させやすく透過もさせやすく安価なものというと鎖が挙げられる。鎖をうまく複雑に張り巡らせれば拡散体として使えるかもしれない。
ただ、揺れ動きやすい構造なので音響エネルギーを鎖の振動に置換されやすいような気もする。また金属は共鳴しやすく、鎖の単位の大きさも一定なので特定の周波数に影響を及ぼしてしまうかもしれない。

・コンクリート
シリコンで拡散体の型を作ってそこにコンクリートを流し込む方法である。二次元QRDなどをコピーする型として利用する。
型を作ることさえできれば拡散体の量産が容易にはなりそうである。
安く作れそうでもある。

石を接着剤で付けるか、型取ってコンクリートのQRDを作るかあたりが有力そうな気がする。
石材を使うとしてもアクセント程度に留め、全面的に使うのは避けた方が良い気がする。鍾乳洞の洞窟のように形態を複雑にしても石の表面が多すぎると中低域の残響が長すぎることになりかねないからだ。
ツイーターの高さ付近で割と近い壁を中心に設置してみても良いのかも知れない。

ただ石材の拡散体を多量に使用し、初期反射音のきつさはないけれども響き自体は長いという状況にして、そこから厚い吸音材を散発的に設置しつつ調整するというのを理想的には試してみたいとは思っている。

格子戸の詳細な設計を考える

2021-07-05 21:15:47 | オーディオ
音響調整材の視覚的遮蔽かつ若干の拡散効果を期待して格子戸を仮想ルームで多用する設計としているが、格子にもいろいろなパターンがありどのような設計が良いかを考えてみることにした。
格子は細かければ細かいほど遮蔽効果が高く、格が高いと言われているが、拡散体として使うことを考えれば細かい方が拡散の効果は高そうに思われるが、大きくて粗い格子の方が剛性が高い方が予期せぬ共振が減るので無難かもしれない。
今回の仮想ルームは吸音、反射、拡散を可逆的にコントロールすることを旨としているので、格子自体に拡散効果を期待するよりも、格子の内側に音を透過させる役目の方に重点を置いてもいいのかもしれない。
格子戸の枠の設計をしてみる。幅は90cmの場合を想定した。



格子の長さを微妙に変えているのは共振周波数をずらすためである。下の方が長い方がデザイン的なバランスはとれるのかなあと思う。

透過性を重視して格子の太さを2cm格子の間隔を4cmとして設計してみる。



雰囲気は良い感じだけど、やや細かすぎるか。
太さ3cmで間隔6cmと比較してみる。



若干野暮ったくはなるが剛性としてはこちらの方がいいのかもしれない。

カリモクの3Dで一部組み込んでみる。

まあ普通かな。奥の物を遮蔽する効果はあまり高くない。場合によっては格子戸の後ろに障子の代わりにジャージークロスを後付けで留めるという選択肢もあり得る。
音響を透過させつつ、光を透過させないようにしつつ、あまり高コストにならないバランスはなかなか難しい。
奥側を無塗装にしておくと格子戸が遮蔽効果少なくても目立たないか。



仮想リスニングルームの内装微修正とリビングシアター兼用

2021-07-04 14:18:30 | オーディオ
正面壁の色調をもう少し調整。
飾り棚が主張強すぎたかなと思い白に設定。
上に行くほど色が白に近づき、中心に近づくほど白に近づくような配色にして流れを作ってみたら割と違和感が少ない感じになった(個人の感想だが)。


以前にも記載したが府中の森芸術劇場ウィーンホールと

引用:府中の森芸術劇場ウィーンホール

慈照寺(銀閣寺)東求堂の書院のデザインをモチーフにしている。

引用:ザ・京都

引用:四国新聞


この仮想ルームは基本的にはシアター用途を考えてはいない。
マルチチャンネルの音を頑張ろうとするとスピーカーの設置面積が馬鹿にならないし、大規模なマルチチャネルの場合、残響や反射音はDSPとサラウンドスピーカーによって人工的に付与されるので、音響はデッドであればそれ以上を求めなくてもよさそうなのでコンセプトと合わない。
シアターの場合遮光が第一なので光を取り入れる設計とも合わない。
ただオブジェクトオーディオの音楽配信が始まるなど音楽鑑賞でもマルチチャネルがある方が良い時期がくるかもしれない(今までも来そうで全く来なかったが)。
なのでリビングシアター的なカジュアルなマルチチャネルシステムを後付けできる余地があってもいい。



ただ今回の仮想ルームにカジュアルシアターの導入は比較的容易である。
高所作業用通路に電動巻き取り型のスクリーンを設置し、後ろ側の手すりの格子にプロジェクターを設置できる隙間を設ければプロジェクターとスクリーンは設置できる。
そして作業用通路を通して配線すれば別に埋め込みしなくても目立たないように各所と配線をつなげるることができるので特にCD管を通すなどは必要ない。
センタースピーカーはファントムにせざるを得ないにしてもサラウンドやサラウンドバックは格子戸の内部の棚にならスペースを占有せず、目立つこともなく設置できる。
天井スピーカーもリブに吊す形で設置ができ、それが危ないと感じるのであればリブの上の音響調整材を置くスペースに奥行き20cm以内の天井スピーカーを任意の位置に設置できる。

任意の位置に音響調整材を設置出来るというコンセプトのリスニングルームは小型スピーカーも任意で設置できる訳で、
そういう意味ではフロア型を使わないマルチチャネルであれば割と導入しやすく、最初から特別な準備をせずとも、後付けでもチャンネル数の大きいシステムを導入できると考えられる。
最新の映像伝送は長尺に制限があるのでプロジェクター近くの高所にアンプを置くのがいいのかもしれない。
配線が高所作業用通路を通ることもあり司令塔は高い位置にあった方が都合が良い。

内装色を検討する

2021-07-03 06:06:04 | オーディオ
前回のモダン書院造りを前面壁とした仮想リスニングルームはそれなりに機能性とデザイン性を考慮して設計したが、
デザインしている内に、この正面壁に面と向かって長時間いるのってどうなの?と思えてくる。

配線を目立たなくするために壁を黒くするのは下のほうだけでも問題ない。
書院造りは若干堅苦しい。
現代人はもはや和室に落ち着きを感じる訳でも無い。むしろ場慣れした洋室の方が落ち着くのではないか?
むしろコンサートホールのような内装色の方が音楽に集中する分には良いのではないか?


引用:府中の森芸術劇場ウィーンホール

色調的にはクラシカルな感じで配線を隠すために黒は入れたい。黒を入れれば入れるほどモダンな感じにはなり易い。
そのあたりを考えてみる。

コンサートホールを想起させつつ、光の演出としてもやりやすいため高所の壁は白でいいだろう。
今回は多くのコンサートホールに倣って側壁も木の色を活かした内装とする。
木の色の格子戸が引用した府中の森芸術劇場ウィーンホールの凹凸のある側壁と似せたデザインになっている。


正面壁を試しにホワイトマーブルのタイル貼りとするシミュレーションをしてみた。
機材が置かれるであろう再下方はケーブルの遮蔽のため黒のタイルと設定してある。
これはこれで良い気もするが、割と普通すぎる感じか?棚に音響調整材を置くのも悪目立ちしそうなのが懸念になる。

いろいろ色をいじっているうちに、下方に暗い色、上方に明るい色を設定すると重心がしっかりした感じになる。飾る物によって映える背景の暗さが異なるので白背景、グレー背景、黒背景があると良さそう。
という感触があるので色を段階的に暗くするように設定した。







割と凡庸でクラシカルな配色だが合理的で悪くはない感じかな。

和風モダン仮想リスニングルーム調整

2021-07-02 00:43:42 | オーディオ
和風モダンのデザインで細かいところを調整してみた。
カリモクのホームページは素材を工夫して使用すると割と自由度があっていじりがいがある。

まずは床の間をより書院造り風にしてみる。違い棚をモチーフにして音響調整材置き場兼飾り棚をデザインしてみた。
床の一次反射面も拡散を期待した格子を付け、その床下空間で反射を調節する材料を入れるためのスペースとしている。


採光の入り方もすこし雰囲気がでるようにしている。


天井は左右にコーブ照明を入れているので照明効果を考えたリブの設計に。
リブの上に吸音材などを配置できるのは今まで通り。


側壁の格子扉の内側の棚はかなり簡素な物になっている。
リスニングルームとして自分が考えるベストな部屋は音響調整が容易に支障なく行える部屋と考え、壁面に棚を敷き詰めたルームがいいと考えた。
その棚はどのようなものが良いかとデザインを考えていた。棚自体が間隔が広く深いリブで若干の拡散効果があるので細かく板を入れ込むのがいいのかと思っていたが、
今回の部屋は調整を行えることがコンセプトなので棚自体の拡散性はあまり求めない構造を求めた結果こんな感じのスカスカの棚になる。


格子戸でほとんど隠れるので棚のデザイン性を無視できる。ツーバイ材で柱を作ることも想定しており、造作家具というより下地材のような低コストのものでも可能である。
そして棚自体が作業用通路の足場を支える柱の機能もしている。



後方の作業用通路への階段は一部を外し固定式とすることを止めた。
固定式階段は固定資産税に含まれる可能性があることや、部屋面積が狭くなったり、左右対称性に支障が出たりすることもある。
布団収納用の押し入れの上に上がるには可動式の脚立などを使用し、その上には固定式階段があるような感じだ。
メンテナンス時以外使わないのでこれくらいの不便さは問題にならないだろう。



小上がりの床座スペースから見た感じ。




今回のデザインは合理性を追求したのでそれなりに無駄は少ないと思われる。
・格子の多用は音響効果と音響調整材の視覚的な遮蔽効果と和風モダンの印象効果を兼ねている
・床の間は音楽鑑賞中に視覚の観賞を行う機会を提供する場となり、蹴上げ床は機材の振動を絶縁する目的も兼ね、飾り棚で音響調整を行う。
・作業用通路はそれ自体を拡散体としつつ、高所の音響調整を容易にし、採光用の高所窓からの光を演出的に取り入れるための工夫を行う余地がある。
・天井リブはそれ自体の拡散体としての効果とリブの上にさらなる音響調整材を置けるスペースを作り、天井の調音の機会を身近にさせる。天井を照らす間接照明の光をさらに演出的にする効果も期待できる。
・小上がりの後方スペースは床座で音楽を聴く、横になって音楽を聴く、お茶を飲みながら聴く、小上がりの立ち上がりの部分に座って音楽を聴くなど鑑賞するスタイルの多様化と居住性の改善を期待できる。

新規に作らなくても中古住宅の吹き抜けのあるLDKを潰せば出来ないかなとも思っているが、まああまり現実化を望むのは困難かもしれない。
今後の課題としては和風モダンデザインとしては正面壁がやや癖があるので、他にやりようないか検討の余地がある。
格子戸は視覚的遮蔽と音響透過性があればいいのでフレームにジャージークロスを貼ったようなものでも機能する。家風モダンではなく洋風でのデザインにも挑戦したい。
3Dで部屋のデザインができると、こういうのを考えるだけでも趣味としてはかどる。

中二階構造の撤去と後方の床座スペース化

2021-07-01 08:27:11 | オーディオ
今の仮想リスニングルームは後方を中二階にする案を採用していた。
それを採用した理由として以下のものがある。
・音響のために採用した高天井スペースの有効利用
・寝そべって聴きながら昼寝するなど雑に使えるスペースを隔離して設置したい
・階段自体を拡散体としたり階段下に棚を設置し音響調節する

ただこの案に難点が多くて解決策を模索していた。
・中二階が有る部分の天井高が1階も2階も低くなり圧迫感が非常に強い。普通の天井高を確保しようとするとリスニングルーム自体の天井高が5m以上必要
・響きの左右対称性を考慮せねばならず階段を2つ取り入れることとなりスペース効率が悪い。
・中二階部分はリスニングポジションとして良い場所ではない。
・中二階部分が狭い。
・中二階部分に搬入の問題があり大した物を入れられない。
・中二階部分に上り下りするのが面倒
・構造的に余裕がない


そこで高天井のスペースの有効利用というのは設計してみると自分が想定している大きさのルームでは無理があると考えてみる。
中二階部分で何がしたいのかというのを整理してみると音楽を聴きながら昼寝したいということが第一になる。
横になれるスペースがないと、眠いときにこの部屋は使いづらいが、横になれる場所があるなら使う機会が増える。
では1階部分では横になれず、中二階部分でなら昼寝できるかというと、1階部分は椅子座のスペースであり、床に寝そべる使い方と相性が悪い。
横になるためのベッドを置くとプライベート性の強すぎる空間になり他人を部屋の中に通せない。そもそもリスニングのスイートスポットにベッドを鎮座させると椅子座でのリスニングに支障が出る。重量物なので毎回移動させる訳にはいかない。
ただ中二階部分もベッドを設置するのは現実的ではない。狭い階段と狭い中二階部分でベッドを搬入して設置する事は厳しいと考えておいた方がいい。

となると必然的に床に布団なりクッションなりを敷いて寝るというスタイルになる。
床に寝るということは床にも座るというスタイルも付随することになる。
丁度和風モダンでデザインで部屋のデザインを考えているので床座スペースがあっても不自然ではない。
中二階を作るより1階で布団なりクッションなりで寝そべるスタイルをする上で支障がある部分を解決させて行く方が現実的かもしれない。
椅子のある後ろで横になるのが微妙であれば、リスニングポジションまでは椅子座のスペースとし、その後方のスペースは完全に連続していない床座スペースにして、後方部分は横になっても不自然でないスペースにしたらどうかという考えになる。

LDKの一区画に和室スペースを作るときに目線を合わせるために少し高い位置にして畳を敷くということが良く行われる。
畳は敷かないにしてもリスニングルームの後方のスペースを一段高くすると一段高い部分は床座スペースとして仕切ることができるので良いのではないか。


お茶を飲むためのスペースが欲しいと以前の記事でも書いたが、床座スペースに座卓を置くとお茶を飲むスペースとして具合が良い(椅子座でお茶を飲むためのテーブルは重心が高くなるので大きめの物でないと使いづらい)。
一段高くしてあるので床座で聴いても割と良いポジションで聴けるし、横になって聴く分にもポジションが改善される。

一つ残っている懸念が昼寝布団を用意するとして、それを常設するとかなりだらしない部屋になる点である。
ただ棚に格子戸付ける案を以前に提示しており、大きめの棚に布団をしまっておけば布団を使っていない時に見た目を悪くしないし、布団自体が吸音材として使えるというメリットもある。
布団をしまうには棚の大きさが必要だが、中二階部分を不採用にするにしてもメンテナンス用の高所通路(キャットウォーク)は採用するので、キャットウォークへの階段下のスペースあたりに布団を収納すると良さそうだ。



高所通路・階段は維持するとしても、使用頻度の低い階段になるので幅が狭かったり角度を急にしても問題にならない。階段をコンパクトな物に変更するとしても左右対称性をどうするかという問題がある。
右に作ったら同じものを左で作るのはさすがに回避したい。
布団を入れる階段下収納が机と同じくらいの大きさになったので階段の左右対称となる部分に机を置いて、デスク上の壁面収納で階段と同じような形を作って、アバウトだけど左右対称性を確保するという方式とした。
まあ隅は初期反射面ではないので大体揃っていればいいのではないか。



机と椅子はデスクワークだったりミュージックサーバーの調整などの用途を想定しているが
椅子はリスニングポジションでローバックの椅子でリスニングしたいときの第二のリスニングチェアとしても使える。

そんな感じで細かいところを描写していなかったりしていた部分を作った仮想ルーム。


高所通路は高所の音響調整もできるが、それだけでなく、高所スポットライトを調整したり、高所窓の採光の部分を調整することで自然光に間接照明のような効果を与えて特別な雰囲気を持った空間にするなど光の演出調整も可能なので採用を続けている。
正面の高所窓も正面を塞ぐとスリットから漏れ出る干渉網のダウンライトとなり面白い演出効果がありそうな気がする。正面の光を上に逸らせばコーブ照明のような効果も期待できる。
高所通路は床も手すりも格子にしているのでその存在自体にもある程度の拡散効果を期待できる。
高所通路がないと高所の音響調整が困難であり、可能だとしても何度も変更することは厳しい。
高所通路があれば通路に音響調整材を置いたり、天井の格子の上に調整材を乗せたりなど、より安全かつ簡便に取り外しの可能な高所の音響調整ができる。

上方を見たとき。天井の格子はなるべく間隔や長さを変えたいところ


側面や後面。ドアのある面の左右対称性は該当部を窓とすることで同じような形を狙っている。フラッターエコー対策したいとき用に窓に扉を付けたりドアに凹凸をつけたりなどは必要だろう。






平面図(1階部分)






高所部分

書院造のモチーフで配色にアレンジを加えてみる。

2021-06-27 18:24:28 | オーディオ
前回は日本の伝統建築の初歩を学びつつ、書院造りの書院をモチーフにしたデザインを考えた。
ただ正面壁は白でなく暗い色の方が都合がいいので配色などをアレンジしていく。

現オーディオシアタールームのシアター面をいじっている時に感じたのが黒っぽい壁面によりケーブルや雑多な構造が有っても黒く塗ったり黒い布で覆ったりするとAVアンプ周囲のカオスな部分が見た目上はすっきりしてくれるメリットを大いに感じていた。
和風モダンでデザインするなら配線などを極力雑多にせずすっきりした見た目にしないと台無しである。
そして見た目がうるさい拡散体もマットブラックに塗装して壁も黒くすれば、飾り棚に多少拡散体を置いても目立たないかもしれない。
黒によって正面にあまり視覚的情報を入れないというのも本気でリスニングしたいときにはプラスに働く。
なので正面壁はマットブラックとすることにした。木の色としてマットブラックと合うのは個人的にはメープル(琥珀色のようなやつ)かなと思っている。

また現ルームで気づいたのだが、床の間に鑑賞物を飾っても、リスニングポジションからはオットマンと自分の足が邪魔をして視界から外れてしまう。
40cm程度の高さで棚を作り、そこに鑑賞物を設置して、その下は機材スペースでいいかもしれない。

そうしてデザインを修正したシミュレーションがこうなった。
個人的にはわりと良い感じには思っている。
窓と床の間の飾り物と床柱が鑑賞する物として機能してくれそうだ。



比較




比較


伝統建築にはあまり見ない配色だが伝統建築の形式を取り入れた名残があるせいか、無秩序感が減少してくれているように感じる。

今更ながら和室の基礎を調べて応用する。

2021-06-26 00:43:24 | オーディオ
和モダンでリスニングルームをデザインしてみようというトライをしてみようというのが前回の記事で、
まずは日本建築の基礎の基礎から少し調べてみる。

教科書にも出てくるような単語からさらってみる。

・寝殿造り
平安時代の貴族の住居として確立した様式。内装としては部屋にしっかりとした仕切りがなく簾や蔀戸で区切っている。床は板の間だが上座のスペースでは畳が板の間の上に敷いてある。
蔀戸の区切り方が面白いが似たものが後世にもあるし、いろんな面で未成熟のため現代建築で生かそうとするとあまりないのかなと思えてしまう。


引用:酒とネコ

蔀戸

引用:共栄木工

・書院造り
鎌倉室町の中世武家社会で生まれた様式。以降の数寄屋造りも書院造りの派生であり、多少は現代に続く様式と考えられる。


引用:インテリアのナンたるか

書院の部分は客人と接するための応接室であり、プライベートな空間とはしっかり区別された部屋のようだ。
後に続く数寄屋造りと異なりしっかりと様式が決まっているので書院造りはこうなっていると決めつけできるので応用はしやすい。


引用:大和ハウス

床の間の部分で鑑賞物を展示したり、付書院に窓を設置し、その隣に作り付けの違い棚の収納スペースを付けている。
鑑賞するための物を展示する場所を設けるという発想は取り入れたいと思わせる。音楽鑑賞中には視覚が暇をしているがステレオ音像のために正面を向かないといけない。正面に見応えのある物を置くと具合がいいと思うのだが、正面が鑑賞物を飾れる床の間になっているとそのニーズが一致する。
一部の書院造りには床の間の正面に窓があり、それも応用すると音楽鑑賞中に縁取られた庭を鑑賞することができる。
そして何を置くかという問題があるが、見える形での棚を設置したりしているのは自分の全面棚のリスニングルームとしても導入しやすい。違い棚にする必要があるかどうかは別にしても。
書院造りに倣って床柱を正面の床の間の間に作れば銘木を鑑賞しながら音楽鑑賞もできる。

書院造りの格子天井も同じ構造にすることはないが、オマージュしたような形で取り入れると天井の反射音対策になる。

引用:二条陣屋

ただ書院造りは生活空間としての役割よりも接客の要素が強く、格式や客人との上下関係などを意識した設計が各所にされる。
趣味の部屋、喫茶の部屋という意味では後継の数寄屋造りの方が類似性が高いと思われる。

・数寄屋造り
安土桃山時代に喫茶が広まり茶人が茶室を作ったが、茶室として書院造りの部屋を茶人の感性でアレンジしたものが数寄屋造りであるようだ。スタイルは質素かつ自由で洗練された造りと言える。


引用:美の五色 bino_gosiki ~ 美しい空間,モノ,コトをリスペクト


引用:wikipedia

趣味の部屋という意味では音楽鑑賞しながらお茶を飲む為の部屋として数寄屋造りは通じるところがあるが、スタイルがパターン化しきれておらず、この工夫は数寄屋造りをモチーフにしたと言うにはなかなか難しいなという印象。


床の間の発想や、床柱、隣接する違い棚などを使ってリスニングルームを和モダン風にしてみた。






飾り棚のところに拡散性のある物体をどれだけセンス良く入れられるかという難問と、現代のライティングでどのように演出するかは考察の余地があるだろう。
中世のスタイルに落とし込んだだけなので、もう少し改善の余地があるとは思うが、音楽鑑賞中に何を見るのかという問題に一つの解を出すことができたこと、自分の思考実験をしている仮想リスニングルームに統一感のあるスタイルを与えられたことには満足している。

和モダン系リスニングルームを考える

2021-06-24 22:38:19 | オーディオ
レコーディングスタジオであれば業務として正しい音を聴取できることが第一であり、後はワーキングスペースとしての居住性が良ければさらにいい(他の要素もあるだろうが)。
当然ではあるが仕事として利用するときに必要な分だけ利用するからだ。
音響用の実験室や研究室はデータが正しく取得できることが至上であり、それ以外はほとんど問題にならない。居住性が最悪の残響室や無響室なども居住性が不快だから駄目などということは決してならない。

では住宅のリスニングルームの場合はどうなるだろうか?オーナーにできるだけ音を良くしたいという欲求があれば正しい音、好みの音になるよう工夫する必要はあるが、欲求がなければ必須ではない。
音も大事ではあるが、その部屋を1日の生活リズムの中、1週間の生活週間の中でどのように使えるかを考えてなるべく使い易く有用にしておかないと、この部屋の音は良いけれどもあまり使わないということになりかねない。

以前に実際に作った時はオーディオとシアター向けだったので、シアターの試聴に支障がないようにと考えると概ねデザインが規定されるのでそれ以外を考えることがなかったが、
オーディオのみの部屋を考える場合、設計の自由度が上がる。
自由度が上がると考える余裕が出てくるのが、その部屋でどう生活したいのか、という点になる。
音楽を聴くのはどういうことを求めたからなのか、もしくは聴かなくてもその部屋に行くというのはどういう時かというのを考えることが部屋のあり方の指標になる。

音楽を専用室でしっかり聴こうという時は、
・リラックスしたい
・極端に眠くはない
・外出しようと思わない
・家族とコミュニケーションを取る時間ではない
・音や光をシャットアウトしたい
・聴きたい音楽がある
・考え事の整頓
・コーヒーや茶などの喫茶しているとき
などの条件が1つまたは複数揃った時である。
その条件下にうまく合った部屋であったり、条件が増えるような部屋であったりすると使い易く、リスニングルームとしては良い部屋になると思われる。

・リラックスしたい→ リラックスしやすい部屋の雰囲気を作る。椅子、もしくは横になれるベッドやソファや昼寝布団などを使えるように環境を整えるべき

・極端に眠くはない→ 真面目に音楽を聴く部屋だと眠いときにはしっかり聴けないので眠いから行けないとなる。ある程度流し聴きで聴くにも使い易かったり寝られるものがあったりすると良い

・外出しようと思わない→ 外出したいときは外出すればいいので特にこれは部屋のデザインに活かす部分はないように思われる。

・家族とコミュニケーションを取る時間ではない→ これも家族とコミュニケーションを取るべき時間は音楽聴くよりそうした方がいいので同上

・音や光をシャットアウトしたい→ 防音室は日常の小さな騒音や光源などをかなりのレベルでカットできるので疲れたときなどにそういう所で刺激をシャットアウトしてリフレッシュするのに有用だったりする。音楽を聴く意外にも有用でありその機能はあるべきである。

・聴きたい音楽がある→ 聴きたい音楽があるときは部屋がどうあれ音楽再生ができる部屋に行くと思われる。

・考え事の整頓→ 音楽をしっかり聴いている時に保留にしていた考え事が纏まったり悩みの整理がついたり精神が澄むすることがよくある。そういった言わば瞑想状態(というには俗過ぎるのだが方向性として)を得るために使い易くすると良いような気がする。

・コーヒーや茶などの喫茶しているとき→ お茶やコーヒーなどの喫茶が個人的には結構好きなので、それなりに拘りの一杯を味わうときは音楽を聴きながら飲むのはティータイムの価値を向上させる。喫茶の空間としても使い易くすると良いように思える。

つまり、普通に防音室、オーディオルームを作った際に具備している性能の他に、
・リラックスしやすい部屋の雰囲気、極論を言えば瞑想しやすい雰囲気
・リラックスできる椅子やソファやゴロ寝できるような場所
・喫茶するのに快適なスペース
があると日常生活の中での趣味としての音楽鑑賞のスペースとして良くなるのではないか?



以前音響調整用の棚のデザインを考えている際に古民家的なテイストの格子戸を用いると具合が良さそうだというところから、リスニングルームに和風テイストは案外相性がいいのではないかという発想に至った。

理由の一つとしては空気を適度に抜けるような意匠が豊富にあることだ。
欄間みたいなのも適度に透過させつつ適度に反射や拡散させつつ、音響調整用の意味も含めインテリアとしても成立するものが豊富にあるように思える。


引用:京都古材市場

さらにリスニングルームだと木材の使用が多くなりがちだがその点は和室との共通点と言える。

他の理由としては当然ながら日本国内ならパーツの入手が容易であることだ。

さらに前半で述べたことが和風が良いのではということに繋がっていくのだが、リスニングルームに本来必要なのはショールーム的な生活感のないゴージャスさのある空間とは思えない。ただ他の居室と同じだけの空間で良いとも思えない。
必要なのは禅の間のように他の事に気が向かず落ち着いた状態で集中できるような空間であるようにも思える。
禅宗のように禁欲的であるべきというものではないのだが、禅の文化で育った内装は音楽鑑賞においてある程度親和性というか学ぶべき点があるように思われる。


引用:柏樹關

そして欧米文化で代替できる物があまりなく、日本人であるからこそ禅の文化を取り入れて掘り下げられないかというように考えさせられる。
そして寺院には枯山水などの庭園があり、外界と連続した場所で良く修行は行われる。
「禅の修行は深山幽谷の大自然の中でおこなうことを理想としています。やむをえず室内や市中で修行する時は理想とする大自然を再現する必要がありました。(引用:にわそら)」というように、精神的に高みに行く際には外界との関わることが必須と考えられている。寺院の中に篭もって修行すれば事足りるのであれば良いのであれば大自然や庭園など考えなくてもいいはずである。

別にリスニングルームで修行する訳でもなんでもないのだが、外界と空間の連続を絶って部屋に篭もるだけでは心を豊かにできる空間にはならない気がしている。
音響的に悪いとは言われている窓も必要最小限で効果的に使い、窓の向こうの景色に禅庭の考えを応用したものを取り入れると良い部屋になるかも知れない。


引用:エコトピア

また日本の文化に茶道というものがあり、茶室という茶を作り喫茶するための専用部屋が存在する。喫茶と一緒に音楽を聴くのであれば茶室のエッセンスをリスニングルームに取り入れるのも良いのかもしれない。
ただ茶室の要素を取り入れられるのは限定的かもしれない。茶室は質素を旨としており、狭い空間を良しとするが、リスニングルームが響きの為にある程度広い空間を良しとするという反対の趣向をしている。
茶室を参考にするからと言って畳を敷いて地べたで正座したりあぐらをかいたりしながら鑑賞するわけにもいかない。それなりの大きさのスピーカーは基本的には椅子で座って聴くことを想定して作られている。
内装の雰囲気であったり、先ほどの庭を見るための窓として茶室の地窓という考えを取り入れると良いのではというところあたりを取り入れられればという感じだ。


引用:pinterest

いずれにしろ一般的なリスニングチェアであるリクライニングチェア+オットマンでは喫茶はしづらい。リクライニングチェアは残しつつも、喫茶しやすいテーブルとチェアを設置できるよう工夫した方がいいのかもしれない。

和の真髄を特に理解している訳では無いのでエッセンスを取り入れるなどと言える訳もなく、上っ面だけにはなり、和風というか和モダン風どまりであろう。
専用室で和モダン風に設計している事例があまりない。上記の理由で和モダンと相性良さそうに思えるのでデザインを考えてみると面白そうだ。

リスニングルームは木材を多く使いがちで野暮ったくなったり、ルームチューニング材ゴテゴテだと異形な視覚的効果になりがちだが、木材が多いから悪いとか幾何学的な壁材が悪いというより最終的な内装としての仕上がりを考慮してないのが良くないのだと考えている。
視覚的に配慮しつつ理論的に音響的な空間を考えてみるのも面白そうなので考えてみようと思う。

仮想全面棚部屋の棚の設計について考察する。

2021-06-23 00:01:06 | オーディオ
最近リスニングルームについていろいろ考え事をするときにモデルルームとしている全面本棚部屋であるが、以前に反射や吸音や拡散を調節することを是として考えた部屋である。
棚の深さや縦横の寸法はすでに規定したが、他にも規定する事項が存在していることに気付いた。
棚には移動式のもの、壁に固定するものがあり、壁に固定するものだと、折りたたみできるものもある。
そしてメタルラックのように格子状のものだったり、縦板が板だったりポールだったり格子だったりする。
そのあたりをどうするといいのかを考えてみたい。

移動式のものか、固定式のものかということではあるが、移動式の方が全面棚の部屋は上手くいかなかったから作り直すとか、寸法を変えたくなったから交換するなど、後戻りしやすいのは事実だ。既存の部屋でそれを作りたい場合もハードルが下がるだろう。リスニングルーム以外の用途に転用したい場合も想定すると移動式の方が有利かもしれない。
ただ、壁に固定した方が棚板の隙間ができにくかったり、建築化照明を入れやすかったり、剛性を取りやすかったりできる。地震の際の耐震性にも寄与する。
総合して勘案すると壁に固定した方が良い気がする。ただし壁への固定金具は隠さずに、DIYで外せるようにしておく。棚は何かと収納に便利なのであって困ることはあまりない。リスニングルームとして使わなくなったとしても棚が不要だから無くしたいということにはあまりならない。棚を交換したい、撤去したいとしても金具を外して除去できるならどうにでもできる。勿論ネジ穴は残るが、それくらいは大きな事ではない。
同上の理由から棚を折りたたみにして薄くできるという機構もあまり必要ないのではないか。

棚や縦板を格子やポールにするか否かではあるが、これはなかなか難しい。
コスト的には格子にすることで材料費は減少するが、手間が増える。
格子やポールは太さ方向に共振する周波数が超高域になるため、共振周波数を1次元分考えなくていいので扱いやすい気もするが剛性が減少するので扱い難い気もする。
棚自体の拡散効果としては、そもそものコンセプトとしてその部分にあまり過大な期待はしないにしても拡散効果があって困ることはない。板の代わりに使う格子自体をスリットの拡散効果として考えるか、棚板と棚板の間の空間を拡散するための空間と考えるかでどちらを良しとするかは別れる。

金具を使って縦板の代わりに格子を利用している棚

引用:dinos

複雑な形状の造作棚。共振する周波数や拡散する面を分散できるのでよさそう。
https://www.miyakekomuten.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/05
/AdobeStock_98923127.jpg
引用:アイフルホーム

一般的な造作棚

引用:ハミルトン

一般的なスチールラック。拡散性は殆ど無いが棚自体が音響に影響を与える量は僅かなので、そういう意味では適性があるようにも思える。

出典:アイリスオーヤマ


いわゆる「すのこ棚」スノコはさすがに剛性が低すぎるが、スリットが入っているので棚板自体に空気が抜ける構造が付与されたようになる。

引用:lovegreen

ただ、棚板にスリットが入っていると置ける物に制限が出てきてしまうのでスカスカな棚板はどうなのかと思ってしまう。

機能的でありつつ視覚的にも問題ない棚を考えていたが、そもそも格子戸を棚の表面に設置すれば何でもいいような気がしてきた

引用:doop

縦横の格子戸

引用:大山建工

音響調整用の棚をどうすべきかはまとまらなかったが、棚をの表面部分に格子戸を付けると棚の中で音響調整材を好きに入れても視覚的に問題になりにくく、棚の見た目にコストをつぎ込む必要がなくなることに気づけた。
格子自体も拡散性を多少は期待もできる。

戸を付けない棚もあっても良いと思うので、側壁と後壁に格子戸を付けたときの仮装部屋はこんな感じになる。






格子戸を付けると和風になるがリスニングルームがモダン和風というのもアリなんじゃないかなと思えてきているので今度それを記事にしたい。