かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

えっ!こんなのあり!?問題の天空劇場

2011年01月08日 | 区政情報
一般区民が使うと最低でも1日十万円の利用料なのに
今度はプロのメジャーをめざす限られた人には最大 年60日タダで貸すなんて


 ハローワークのある建物「東京芸術センター」の天空劇場問題では、「区の施設だと思っていたら単なる民間の貸しビルなんですね。ビル所有者に36億円も税金投入や優遇なんてひどい!」と怒りが広がっていますが、更なる問題が浮上しました。
 昨年14日、文教委員会での私(ぬかが和子)の質疑で明らかになりました。

区は「エンチャレ」という意味不明な名称で最大でも15組位だけを優遇
 審査基準も不明瞭
  区は「エンチャレ(エンターティメントチャレンジャーの略)」支援事業なる意味不明な事業を1月からスタートするといいます。
 その内容は、区内外を問わずプロのメジャーをめざすクラシック系・和楽系・お笑い・バンド・歌手・ダンス・マイムなどの団体に対し、年間登録料5000円だけで1ヶ月最大5日(年60日)をめどに、ガラガラで7割近く空いている天空劇場をタダで「練習場所」として貸すというものです。
 一軒「空き室の有効活用」として効果的なように見えますが、二重三重に問題があります。
 まず「最大で15組位」といいますが、その選定基準も全く定まっていません。
 不透明な中で、ごく限られた「区外の人などプロを目指す15組」には、一日34万円の税金投入をしているのと同じことになってしまいます。

地域学習センターやギャラクシティ、住区センター利用団体は「受益者負担」だからと適用外
一般区民にはこの制度は使わせない
(写真は決算特別委員会で天空劇場のムダ使いを追及しているところ)
 区長の記者会見報道でこの事業を知った「足立区演劇連盟」は、さっそく区に「私たちもこの制度を使わせてほしい」と申し入れました。しかし区は「『プロのメジャーをめざす』に該当しないからダメ」と拒否。演劇連盟は毎年区民参加型の「歓喜の宴」という合唱とのコラボのイベントをギャラクシティーで行っています。チケットは毎回完売しています。多くの区民が参加し、区民がセミプロから芸術を学び発表する、区民との協働の行事や団体は適用外だと言うんです。
 それだけでなく、「地域学習センターやギャラクシティ、住区センター利用者は全てこの無料制度は使わせない、受益者負担が原則」だといいます。こういった方々が天空劇場を使う場合は、一日利用で最低でも10万円、音響設備を使えば15万円にもなります。 プロを目指すごく限られた人はタダ、区民は10~15万円、こんなことでいいのでしょうか。

来年度は一年間、ギャラクシティが リニューアル工事で区民が使えなくなるのに 「迷惑はかけていない」と居直る
「空きホールに一日34万円の税金投入」の批判そらすため
 突然こんなことをやり出す背景には「天空劇場の利用率が3割台、空気に34万円」の批判に対し「利用率を上げればいい」と発想したことにあります。
利用率あげるのなら区民に還元を 来年度は、ギャラクシティのリニューアル工事によりほぼ一年間西新井文化ホールも使えないため、「練習場所がなくなる」「毎年続いてきた発表もできなくなる」団体が続出します。私(ぬかが)は、「同じ利用率を上げるならなぜギャラクシティを使えなくなって迷惑をかける区民にたいし、無料で還元しないのか!」と迫りました。
 しかし自民・公明・民主の与党に支えられる区は「区民には迷惑をかけていない」と開き直りました。
 これが生涯学習部文化課の仕事だというのだから、ひどいものです。一部の目立つところに優遇、地道に文化芸術に取り組む区民は受益者負担、逆立ちしているのではないでしょうか。

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