能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

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氷見で観光を考えた

2009年11月20日 | エコツアー能登
能登半島のつけ根にある「氷見」は寒ブリで有名な食の観光地。
海の向こうに立山連峰が見える自然豊かな港町です。
ここは富山県ですがヨソモノ目線の私にとって能登半島は分けることのできない全体です。

氷見でエコツーリズムのレクチャーがあったので参加しました。
観光カリスマの山田桂一郎さんと海島遊民クラブの江崎喜久さんが講師です。
会場の「永芳閣」と「ヒミングアートセンター」に氷見の未来を真剣に考える人たちが集まりました。
旅に人は何を求めているのか。異なる日常と地域のこだわりの価値とは。
それを求める人々を受け入れる側の本当の役割と心構えはどうあるべきか。
包括的な理論から現場の実例まで、実践のヒントが刺激的に提示されました。

日本各地で新しい地域づくりの胎動が試行錯誤されています。
観光についても例えばボランティアガイドのあり方や低価格の体験観光から脱皮が求められています。
エコツーリズムが提唱する顧客の期待に応えたプログラム(地域の素材を深く吟味し練り上げられたもの)を
ホスピタリティを意識した有償ガイドが行うというモデルは、ひとつの有力な回答となります。

さて、アートNPOヒミングは改装した古い醤油蔵が拠点です。

手前にあるのが「天馬船」。ブリの定置網の管理に使った古い舟でひとつの象徴です。
アート活動の中で氷見に眠る地域の宝に気が付き、人を結ぶ情報発信の取り組みを始めたそうです。


ヒミングは土日にカフェもやっています。
河口に面した蔵の中で素敵な時間を過ごすことができます。

http://www.himming.jp/

帰り道に大きな虹がかかりました。

希望の虹ですね。