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【ネタバレ】SHERLOCK S3E2 "The Sign of Three(三の兆候)"【Narrow it down!】

2014-01-16 | TV/SHERLOCK S2〜

"SHERLOCK"のシリーズ3最終話を見終わって3日程経ちました。
前シリーズを見終えた時には
「絶対次のシリーズまで生き残んなきゃ! "空き家"を見なきゃ死ねない!」
という決意を抱いたものでしたが、
今回は、とうとう見終わってしまったな…という寂しさの方が強いです。
2年待ちましたもんね。

第三話の感想はまた後ほどということで、
今回は第二話"The sign of Three"について。
ジョンとメアリーの結婚式の話ですが、今回もツッコミどころが多すぎる、サービス精神溢れる回でしたね。
シャーロックが付添人を務めるという、聞いた感じとても不安になる設定ではありますが、
大真面目に付添人としての役割を全うしようとするシャーロックの姿に胸打たれるものがありました。
もちろん、すべてが順調に行くわけではありませんが…。

本編を見るのが精一杯で、まだScreeningのQ&A等を読み込んではいないのですが、
珍しく、3人の脚本家が全員で書いているエピソードとなっていて、
スティーブン・モファットがシャーロックのスピーチを、
マーク・ゲイティスが事件を、
スティーブン・トンプソンがバチェラー飲みを書いたという情報があります。

全ての感想を書きたいところではありますが、
画像では今回も兄弟ネタのみ触れる事にします。
何しろ私はゲイティス党なのです。

あとひとつだけ言わせて欲しい。
第二話は今までで最高のオープニングでした。




【大人は何の為に服を着るのか】

付添人としての務めを果たすため、
リングボーイのアーチーにも当日の心得を教え込むシャーロック。






もちろんここで思い出されるのは、「ベルグレーヴィアの醜聞(A Scandal in Belgravia)」のあのシーンです。



…なんで服なんて着ないといけないんでしょうかね。
だんだん分からなくなってきたw


【兄のダイエット事情】

前情報で、この回はマイクロフトが予想もしない登場の仕方をするということは読んでいたのですが、
撮影現場の様子から(ゲイティス兄は私服で現場にいたので)おそらく結婚式には参加していないはず…
どんな登場なんだろうかと思っていたら、



甲冑に機械音…これはマイクロフトの自宅ではないか。
もしや…



トレッドミルで走っとる(爆笑)!
この後、ぴょこんと飛び降りる姿だけでも笑いが止まらなかったのですが、



腹叩いてる(爆死)!

先日ロンドンで見たゲイティス兄(以下ゲ兄)が2月まで出演している舞台「コリオレイナス」で、
貴族に不満を募らせる民衆を、胃袋に反乱を起こす他の臓器に例えるシーンがあったのですが、
(未だにレビューを上げていません…m(_ _)m)「コリオレイナス」についてはこちら
そこでもゲ兄は腹を両手でポコポコ叩いていたので、
空前の腹鼓ブーム到来!と一人でウケておりました。

それにしても、この姿、なんか、ちょっと、見たくなかった(笑)。
こんなのIce Manじゃないっ(笑)。
でも自宅にこれだけのマシンが揃っているところはさすがだ…。

ついでに今まで若干気になっていた、兄の体毛事情も明るみに。
ゲ兄は毛深いことで(一部には)よく知られていますが、
マイクロフトは勝手に全身ツルツルイメージがありました。
でも、これ見ると中の人そのままですね。



胸毛もあった。そうかそうか。
…すみません、偏ったチェック項目でした。

そして、息切れ気味の兄の元に、式場の弟から電話が入ります。



どうせウォークアウトしてたんだろ、とすぐに見抜かれてしまいますが。


【一時代の終焉】





(自分のTumblrから転載。)

この兄の沈黙に対する弟の反応が好きです。
ジョンとの蜜月は終わり、それを前向きに捉えようとする弟に対する、
自分は隠しても分かっているという、微笑みと沈黙でしょうか。


【ケーキ、カラオケ、御歓談】

そして、式にはかたくなに出席しようとしない兄は弟に忠告します。





こんなに執拗に周りとの関係を絶たせようとする兄の忠告はなんなのでしょうか。
馴染めないだろう弟を心配してのことなのか、
周りと関わりを持つことを避けるという自分の方針を弟に押し付けているのか。
兄が心配するほど、弟は馴染めていないわけではない気がしたのですが。
とりあえず、体質改善を図る兄は式に出ないで、ケーキを避けた方がよさそうです。

ところで、minglingってゲ兄が言うと、響きから何かいかがわしい言葉のように聞こえます。
勝手な印象ですw
そしてこの電話のシーンのベネさんの瞳の美しさ。吸い込まれそう。


【海賊のことかと思いきや…】





思わせぶりに兄が言いだした"Redbeard"という言葉。
「ベルグレーヴィアの醜聞(A Scandal in Belgravia)」の終盤の台詞から、
おそらく子供時代、シャーロックが海賊になりたかったというエピソードに関わることだろうと予測出来ましたが、
その真相は第三話で明らかになります。
ただ、シャーロックと"Redbeard"の間に何が起こったのか、という点に関しては、
今後もう少し深い話が出て来るのかもしれません。出て来ない可能性もあるけど。


【マインド・パレスの理想化された兄】

披露宴で乾杯の音頭を取るシャーロックでしたが、
この披露宴と、死者の名を騙って複数の女性と一夜だけのデートを重ねる
"かげろう男"に関する依頼に接点があることに気付きます。
そして、彼の頭の中にある裁判所のような場所で、この披露宴と事件との関係を掘り下げようとします。











このシリーズでは"the balance of probability"という言葉を、
兄の口からやたら聞いた気がします。
日本語にすると、「蓋然性の均衡」。
簡単に読むためには「考えられること、ありうること」という風に訳せばいいでしょうか?
実は「ピンク色の研究」でシャーロックが既にこの言葉を使っていました。

"Either way, the balance of probability is the murderer has her phone."

そもそもは民法の中の用語のようです。

シャーロックの頭の中の"マインド・パレス"は「バスカヴィルの犬」で言及されてからどんなものであるのか
ファンの間でも興味を引かれる"場所"として注目されていましたが、
今回のシリーズでさらに取り上げられることになります。
シャーロックの頭の中に、彼のメンターとしての兄が存在することに、嬉しくなってしまいました。
前回のエピソードを見て、さらにこのシーンを見ると、
弟が兄の訓練で推理力を磨いて育ったことがよく分かります。
(さっきの腹出してた人とは別人のような裁定者姿です。)

メンターとしての兄は混沌とした情報を統括するために現れ、弟を真相へと導こうとしますが、
披露宴を仕切っているシャーロックにとって、
探偵と付添人の同時進行はさらに混乱したものになっていきます。



そして、ようやく不可解な依頼が、計画的な殺人に関わるものだと気付きます。




「マーダーじゃなくてマリッジって言おうとしたんですよー」
と誤魔化すシャーロックに、誰が"かげろう男"なのか絞り込んで突き止めるよう、
頭の中の兄が急き立てます。





過度にプレッシャーを受けたシャーロックは自分にビンタ。
そして自分を導くのは兄ではないと悟るのでした。




この流れで見ると、シャーロックは結局兄の忠告に背いて、
ジョンと関わることを選んだ、とも受け取れます。
兄は片思いか… 可哀想w
マインド・パレスではなく、リアルな世界で自分の能力を引き出してくれるジョンの存在が、
もはや彼にとって欠かせない存在になってしまってるんですね。
そして、失っては困る明確な"弱み"にもなってしまったという…。

危なっかしい弟をコントロールしようとする兄と、
かつての同居人を親友として一生守ることを誓った弟、
そして、親友は…

この関係性が次のエピソードの軸となるわけです。
そして、次がまた兄弟萌えが激しいエピソードなんだなー(笑)。


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