あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

佐野洋子さんの本を読んで・・・

2016年10月07日 | 読書

 

先日、同級生と先生のお宅にカボス捥ぎに行った際、

同級生のAちゃんが「この本、面白いんよ。読んでみて」

と言って本を貸してくれた。

私「えっ?誰の本?」

Aちゃん「佐野洋子」

私「佐野洋子?私、知らない。もしかして『博士の愛した数式』を書いた人?」

(でもその人は名前は洋子だったけど、佐野ではなかった気が・・・

「正解は小川洋子」)

Aちゃん「『100万回生きたねこ』を書いた人らしいよ」

私「えっ!あれを書いた人は絵本作家だと思っていたけど・・・」

まあ、そういう感じで借りた本だが

読み始めたらとても面白い。

あまり本を読まない私でもすいすい読める。

『神も仏もありませぬ』『役に立たない日々』

佐野洋子さんがどちらも60代の頃書いたもの。

今、同年代を生きている私にとって、とても共感できる。

「64歳の『ババア』はもう男でも女でもなく『ババア』という生き物だ」

などあらゆる個所の表現がかなり豪快。それがとても小気味よい。

言いたいことをあまり歯に衣着せずに書いている。

女だが男前の性格?

しかしやはり人生を楽しみながらも老いへの悲哀も感じられる。

豪快だが人一倍繊細な面を持った人かもしれない。

72歳で乳がんで没。谷川俊太郎さんの奥さんだった時期もある人。

 

この本で「老い」というものを感じている時に

今日の昼のワイドショーで東国原英男氏が鳥越俊太郎氏を

攻撃する場面を見た。

前後をよく見ていなかったが鳥越氏が石原慎太郎氏を

「もうご高齢ですから・・・」かなにかそういう発言をしたら

「じゃあ、あなたはどうして都知事選に出馬したのですか」とか

「あなたにはがっかりしました」とか本人を目の前にして

こういう発言をした。

私は特にどちらを好きとも嫌いとも思っていなかったが

「人生の先輩に対してあまりに失礼過ぎる!」と不快に思った。

老いていくとこんな扱いを受けるのか・・・。

石原慎太郎氏もかつて時代の寵児と持て囃された人なのに

今ではマスコミは・・・。

形勢に乗じて何を言っても良いわけではない。

人生の先輩としての尊厳をあまりに踏みつけするのは

見ていて決していい気がしない!

(政治面に疎く、こういうことを書いたことはないが

佐野洋子さんの本を読んだ影響か今日は以上のような

気分にもなった。)