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ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅・逃亡・・・・・8

2016-11-24 | 5章 ジャンキーの旅  逃亡

 朝、起きて時計を見ると8時を過ぎている。インドとの時差15分は昨夜、調整したように思うがはっきりしない。吐く息が白い。素早く着替えを済ませ階段を下りた。久し振りに再会したマネージャーだが何かをぼくに問う事はない、のんびりしている。宿帳には盗難に遭ってパスポートはないと説明し、デリーの裁判所でコピーをとったパスポート番号を記入した。何かが起こる可能性も否定はできない、がもしインド警察から調査依頼がネパール・イミグレーションに入るとしても早くて2週間以上先のことだ、その前にトリブバン空港を離陸すればよい。大使館へ行って新しいパスポートを作ると言ってホテルを出た。4~5日宿代を溜めても何も言わないし誤魔化しもしない。こういうところはアーリア系インド人とは違う。ネパール人は日本人と人種的には同じモンゴロイドである。体型は大きくない。日本人は食生活の変化によって身長が高くなっている、その分だけネパール人より大きいと言えるだろう。性格は穏やかで大人しい、それは国民性だろう。インド人から見たネパール人はお人好しで軽く扱いやすい人間だと思われている。
 ネパールはインドと中国という超大国に挟まれた陸の孤島である。両国の思惑に翻弄されながらも独自の国家近代化を進めている。しかし時に政治的バランスを見失うことがある。ネパールは一時期、中国寄りの立場をとりインドの厳しい経済制裁をうけたことがある。日常生活で最も重要であるガソリンや軽油などの燃料が高騰しネパールの日常を直撃した。燃料用に木が伐採され山は疲弊した。現在、各国の支援を受けて植林を進めているが、その傷跡は深く肥沃の表土を失った山の回復は遅れている。

冷たい北風が吹いた 冬になる
Tさんから電話 明日どうする 晴れは明日だけ イカ釣りに行く
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