ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No5 Ward・・・・・47

2015-07-21 | 4章 デリー中央第一刑務所No5Ward

  5月2日(火曜日)
 本格的な熱さになってきたがまだ始まったばかり、ピークは6月だ。朝、起きると腕の毛穴に微粒子の白い結晶がついている、塩だ。汗は毛穴から蒸発してしまった。熱さと禁断で身体がだるい。スタッフを入れたいのだが生活のリズムを壊す訳にはいかない。トイレが終った後、井戸水で身体を洗う日課が一つ増えた。空気が乾燥しているとはいえ肌の不快感は残っている。身体を洗いさっぱりして一日の始まりの儀式、スタッフを入れた。ちょうどその頃、朝のティータイムになる。スタッフが効いて身体が動き出すとオマールを連れて売店に行った。ソヤビン入りのカレー炊込み御飯が美味しい。オマールに買いに行かせてぼくは木の台座に座って待っている。手の平くらいの葉っぱに盛られたカレー御飯が5ルピー、オマールの分も合わせて10ルピー、日本円にしたら30円くらいだ。熱さに負けない為には体力が必要だ。食べられる物は少しでも多く食べて体力の低下を防ぐ、長くて熱いインドの夏を乗り切るのはインド人にとっても容易な事ではない。スタッフをやっているから普通に食欲はあるし睡眠もとれている。しかし睡眠中、肌に塩が残るほど発汗していれば眠りによる疲労の回復はそれほどではないのかもしれない。
 テレビが各房に普及し始めていた。ぼくの3房でもテレビを入れる話が出てきた。一台1300ルピーくらいで買えるらしい。ぼくに1000ルピー負担してくれないかと言ってきた。施錠による房内拘束は一日の内15時間だ。夕食後は何もする事がない、テレビでもあれば少しは気晴らしにはなるだろう。東京銀行の両替が無事に済んで少しお金に余裕が出来た。ぼくはOKした。

九州は毎日のように雨が降る 今夏はじめて数分だが蝉が鳴いた そろそろ梅雨明けだろう
洗濯物は乾かない 布団は湿っぽい 天気予報では最高気温30度 最低気温24度
しかし室温28度 湿度は82%だ たまらん 梅雨が明けたら猛暑か それもきぃち~いぃょお~ぉ

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