ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

第11話 ヨガ・アシュラム・・・3    瞑想と蚊

2015-05-17 | 第11話  ヨガ・アシュラム

1日、3回の瞑想で大切な朝と夕方はお婆ちゃんのマム・ヨギが指導する。
瞑想に参加しているのは外国人4名とハタヨガの指導員それに品の良い老夫婦、
最近ぼくの隣の部屋に入った若いインド人修行者の8人だ。
マム・ヨギのレクチャーの後、オームで瞑想に入るが空気がぴぃんと張ったような気がする。瞑想中ぼくが苦労するのは蚊の攻撃だ。
アサナのポーズをしたら身体は当然だが手も頭も動かしてはいけない。
ぼくはいつも皆の後ろに坐っている。
時々、薄目を開けて皆の背中を見るのだがピクリともしない。
ぼくは白い布で身体を蔽って防いでいるが首と顔は避けようがない。
キーンと蚊が顔の回りに飛んでいる。右から左へ飛んだ、上だ下だと耳が音を聞き分ける。
羽音が止むと急いで顔面筋肉をピクピクと動かす。
蚊は一旦飛び立つがキーンと顔の回りを旋回し隙を狙っている。
顔面の筋肉は動かせるが耳は無理だ。牛は偉いな、左右の耳を互い違い動かすことが出来るのだから。
 こんな日の瞑想は惨憺たるものだ。
1時間の瞑想で得たものといえば蚊の羽音と顔面筋肉の動かし方だけだ。
終わりのオームの声を聞くとやれやれと立ち上がりホールを出る。
外は爽やかな夜明けだ。
ホール正面の花壇を通って小さな広場の前に立つ。
木々の間から対岸のガートやアシュラムがぼんやりと見える。
ガンガの河面に朝靄が立つ、神秘的なガンガの夜明け。

 

PCの調子が悪かった 迷ったがバックアップを取って初期化 リカバリーをした
悪戦苦闘の4日間がやっと終わった しんどかったぁ~


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