サン・サルバドルに戻って来て市場へ連れてってくれるといったのに、市場は市場でもなぜか民芸品市場。その国のお台所に接する触れ合いがかないませんでした。「怖い」 と言われている中米の国々のマーケットの雑踏になど、危ないからご案内できません。ということか。
せめてもの救いが、マラカスを持った、この子に会えたこと。左隅でお母さんもニコニコしてました。 出会いとはこんなものでしょう、変なおじいさんに盛んに愛嬌をふりまくのでした。
標高1500mのグアテマラから600mの地に降りてくれば、暑さが身に沁みます。何を売っているのか分かりませんが、街角では、こんな姿を散見。
入り口を入った所にこの画。地球創生からの姿を表しているのでしょうか。中央で赤いジャガーを纏った男がかみついている相手は、私の勝手な想像ですがスペイン兵士か。ジャガーは中米では「雨の神」として崇められているのだといいます。
この壺、お葬式に使われたのだ。と聞いたつもりですが、全然確信はありません。
「神シペ・トテック」像。豊穣の神様だそうだ。しかしこの神様が恐ろしい、石器のナイフを使って生贄の全身の皮を剥がし取り、剥がされた皮を身に纏ってしまうというのだ。言われてみればこの神様、身体に皮膚を張り付けてあるようにも見えます。「生贄」という話は折に触れて聞きます。でも皮を剥いでしまうとは、なんとおぞましい神であることか。ブルブル震えがくる。
この画を下方⑤⑥まで写さなかったのは失敗だった。⑤⑥に何が隠されていたか、ひょっとしたら皮膚を剝がれる生贄の説明だったのかもしれない。ここにコメントを書きながら無念さがふつふつ。
ここにもやっぱりコロンブスさんがいた。彼の冒険のおかげでスペインさんがやって来たのでしょう。この地域にとっては、その後の過酷な歴史になったのですから。