族長いわば村長さんのお宅は、村の入り口からの「聖なる道」を経た正面にあります。
族長の奥さんが何人いるとの説明があったのかどうか聞き洩らしましたが、その家には第一夫人がいらっしゃり、手拍子を打って歌っていました。お父ちゃん(族長)は、旅に出ているとかでお留守。男性は牛やヤギの世話のため出かけているのか、ガイドさん以外にはひとりも見かけません。
ドイツの植民地時代、キリスト教化になじまなかったヒンバ族は、迫害を受け逃避の生活を送っていたそうですが、1990年ナミビアの独立以降は政府の保護下におかれ、彼ら独自の文化の中での生活が営まれているという。
男性は、普通の服装をしていますが、女性はヒンバ独特の民族衣装をまとって、いや、纏っていないと言った方が適切な表現かもしれない。女性は髪や身体に「オカ」という赤土と牛脂を混ぜたものを塗っている。水浴をしないという彼女らは、この「オカ」が防虫、日焼け対策や寒さや乾燥から肌を守る役割をしているという。
男の子の頭髪は一本に編み上げ、女の子は二本に編んでいる。また12歳になると歯を4本抜いてしまうという。歌を歌っていた族長の第一夫人の前歯は確かにありませんでした。
私の首に下げていたコンパクトカメラに興味を持った女の子。なかなか離してくれません。そのうちに頬ずりをはじめるのです。親愛の情を表していたのでしょうか。何とも可愛くなってしまいました。
旅の仲間が持参した「けん玉」に挑戦です。使い方を教えてあげても、ご覧のように玉を遠くにとばしてしまってなかなか乗っかってくれませんでした。「けん玉」を持参した彼は、もちろんプレゼント。もうあれから二ヶ月近く経過します。上手に乗っかるようになったでしょうか。