26日投開票された東京都西東京市議選。民主党は現職が4人も落選し、現有5議席から3議席に後退。千葉県松戸市議選、茨城県議選に続く惨敗だ。
国民の目は厳しい。国民の期待を裏切り続けてきた民主党政権、果ては党内抗争。これでは希望がもてない。新しい年が始まろうというのに…。
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統一選へ懸念強める=西東京市議選で惨敗ー民主
民主党が26日投開票された東京都西東京市議選で惨敗し、来春の統一地方選への懸念を強めている。公認候補7人中、現職4人が落選し、現有5議席は3議席に。同市は中選挙区時代の旧衆院東京7区に含まれ、いわば菅直人首相の「お膝元」。千葉県松戸市議選、茨城県議選に続く惨敗となり、党内には「このまま統一地方選を迎えれば最悪だ」(都連関係者)と悲鳴が出ている。
岡田克也幹事長は27日午後の記者会見で、選挙結果について「大変残念だ」と述べた上で、「(内閣や党の)支持率低下とか、やや(党内が)混乱しているところが影響したのは事実だ」との認識を示した。
西東京市は都心部近郊のベッドタウンで、現在は衆院東京19区に含まれる。首相の地元、東京18区の隣で、4年前の前回市議選では、民主党候補5人全員が当選。今回は7人を擁立したが、公認候補の得票総数は前回より約1200票減った。
代わって伸長したのがみんなの党で、候補者3人が全員当選。同党新人の一人は首相の選挙スタッフ経験者で、いったん民主党に公認申請したが、「看板」を掛け替えて当選し、都民の「民主離れ」を浮き彫りにした。
実際、菅内閣の支持率急落で民主党候補には「逆風」が吹き、党幹部は統一地方選候補者に対し、ポスターで民主党のロゴマークを小さくするよう助言しているという。
別の党幹部は「連合東京は今の執行部にかなり厳しい。小沢一郎元代表の問題でいつまで党内抗争を続けているんだとの不満がある」と指摘。あるベテラン議員は「地方が全く駄目だ。(統一地方)選挙前にどういうことが起きるか」と首相や執行部への退陣圧力が強まりかねないとの見方を示唆した。(JIJICOM2010/12/27-20:23)
首相、国会招致へ議論主導=追い込まれる小沢氏 JIJICOM
民主党は27日、小沢一郎元代表が衆院政治倫理審査会に出席しなければ、来年1月の通常国会開会までに政倫審で招致を議決することを決めた。党執行部が期限を切って小沢氏に政倫審での弁明を迫ったことで、出席拒否を貫く同氏は一段と追い込まれた。
「国民は、国会での小沢氏の説明を求めている。小沢氏が出てこないで終わったら、この党は持たない。国民の信は得られない」。27日午後、民主党本部で行われた役員会。小沢氏の「政治とカネ」の問題について口を開いた菅直人首相は、同氏に政倫審での弁明を求める考えをこう強調した。(続きはコチラ)
追い込まれる小沢氏というが、はたしてそうか?
政倫審の議決で小沢氏の出席を促そうという算段だが、政倫審では疑惑政治家を出席させる強制力を持たない。小沢氏が出席拒否を明言している以上、議決すれば「何人もこれに応じなければならない」(議院証言法第1条)と出席を義務付けている証人喚問しか道はないのではないか。
マスコミ各社の世論調査でも、小沢氏が「国会で説明する必要がある」は8割近くにのぼり、しかも証人喚問は野党共通の要求となっている。民主党が賛成すれば全会一致で喚問できる。
小沢氏は、自身の事件がすでに検察審査会の強制起訴議決よって公判手続きに入っていることを理由に国会での説明を拒否しているが、疑惑をもたれた政治家には司法の刑事責任と別に政治的道義的責任が問われているのであり、説明するのは当然。
しかも、小沢氏の「政治とカネ」の問題は、政治資金収支報告書の「記載ミス」という言い訳では済まされない重大な内容を含んでいる。
小沢氏の資金管理団体「陸山会」の会計を取り仕切っていた公設第一秘書や石川知裕被告らに対する起訴事実によれば、同会の政治資金収支報告書の虚偽記載額は実に21億6900万円にものぼり、それら資金の出所やゼネコンとの関係など未解明の疑惑は山ほどある。
また、解党した旧新生党の資金が小沢氏が代表を務める総支部を通じて「陸山会」に寄付され、それが昨年の民主党衆院選予定候補者91人に配られた資金の原資になっていたことも明るみに出ている。
管首相も衆参両院の予算委員会での答弁で、小沢氏の国会での説明が必要だと表明してきた。そうであるなら、いまこそ国民と野党が一致して求める小沢氏の証人喚問招致の要求を真摯に受け入れて、実行に移すべきである。証人喚問しか道はない。
参考:しんぶん赤旗(2010年12月27日)
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