
私はついつい個人経営らしき喫茶店に入ってしまう。
なぜって、お店ごとに個性があることと、飲み物や食べ物に手作り感があるから。
もちろん、たまーに失敗というか、あらら、これレトルト。
あーあ、これ鍋で珈琲温めてるだろ? なんてことも。
そうすると、確かにチェーン店のカフェは安いし間違いないよなって思う。
一方、素晴らしい精神力、見習いたいほどの確固たる信念をもってるお店もある。
そんなお店の中でも、たまたま上野で見つけた北山珈琲店は筋金入りだろう。
なんでまた北山珈琲店に入ったかと言うと、店の外の張り紙。
要約すると、「珈琲を楽しむ目的でのみ入店許可。30分の時間制限」
「なんじゃ~! この店~! 何考えてるんだ~!?」
そう思って、そんな旨い珈琲なら飲みたいし、店主と話をしてみたくなって入店。
入った瞬間、「どうしよう~!」と思ってしまった。お客ゼロだったし・・・
店主らしき人がカウンター内で一生懸命作業しながら「いらっしゃいませ」
とりあえず座って、メニューを見ると、珈琲なのに3年ものとか・・・えっ!?
ご主人に聞くと3年も豆を寝かしたものだとういうこと。10年なんてものもある。
とりあえず10年ものを注文。

出てきた珈琲を飲んでびっくり。凄い濃いのに砂糖無しで飲める。
豆の量ではなく、淹れかた一つだそうだ。真似することにした。
ご主人は、あるときから「珈琲を楽しむお客さん以外はお断り」にしたそうだ。
確かに、珈琲に情熱を持つ人からすれば、電話、写真、大声でのお喋り、喫煙、
長時間滞在、打ち合わせ、・・・全てが珈琲をないがしろにした行為と映るだろう。
「方針変更当初はお客さんから罵声を浴びさせられたことも結構ありました」
店主はポツリと言った。
お金さえ払えば客、という考え方は絶対正しいとは言えないだろうなと思う。
でも、お金を払うのにそんな条件を押し付けられたら客だって困る。
だったら、入る前にお店の条件を出しておけばいいと思う。
このお店、ちゃんと外にNOTICEを出している・・・わけだ・・・


家に帰ってから珈琲を飲んでみた。教わった淹れかたで入れてみた。
凄いコクがあるのに美味しく飲めた。あの頑固な店主の気合を感じる。
私も少しでいいからあの頑固な店主を見習って見たいな・・・
その条件とレンガがそれっぽい感じです。
もしその店だとしたら、私は条件見て怖くて入った事がありませんでした(笑
何か間違ったことすると怒られそうで(^^;
朝一番のご訪問ありがとうございます!
大当たりですよ!
私は何でも試したくなるほうなので、逆に興味を持ってしまいました。
確かに条件が厳しいのでちょっとな~と思うかもしれませんが、店主はとてもいい方で私は好きになりました。憧れもあるかな・・・