成功は失敗 失敗は成功

この世の成功者は失敗者である。
この世の失敗者は成功者である。
これは対偶対称である。

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虐げられたものは幸いである。神に祝福される。

神の祝福は、安定性に与えられ、これはエントロピー最適である。
実に神の祝福は、虐げられたものにしか与えられない。
虐げられることが、世界安定の初期条件だ。

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このように解読すると、
キリスト教と紫式部思想は同一であることが分かる。

紫の上は虐げられた人だ。
源氏物語第三篇には、虐げられた人の物語だ。

もっとも不幸な人が、もっとも幸せな人である。

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何故なら、幸福と不幸の交点こそが、人間性の不動点だから。

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この世の成功者は、失敗者である。
彼らは世界から尊敬される。
それが失敗の条件である。

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成功を求めることは、自己を散逸させることだ。
即ち、人間否定の肯定だ。
即ち、自己破壊者となることだ。

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苦悩を通しての歓喜。
ベートーベン

これが虐げられることであった。

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失敗は成功、成功失敗。

これがこの世の存在法則であった。
成功と失敗は、対偶対称である。

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世界の存在法則の認識を誤った、道徳や倫理は、人を破滅に追いやった。

現世は地獄である。
人の住むところではない。