名古屋市の金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)にて開かれている、庵野秀明展に行ってきました。2021年に東京の新美術館で開催され、一昨年から各地を巡回中で、名古屋まで来たので見てきました。
展覧会の大まかな内容は特集した2021年放送のぶらぶら美術館で把握していましたが、一番見たかったのは、この第3村の実物大のジオラマ。
シン・エヴァンゲリオン劇場版の第3村は、天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅がモデルになっていますが、それを根底にして、第3村の巨大なジオラマを作って作画を行ったのは、NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀で知っていましたが、それがそのまま残っていることをぶらぶら美術館を見て驚いた記憶があります。
天竜二俣駅や旧遠江二俣機関区をベースとしつつ、周囲はニアサードインパクト後の世界観に合わせた建屋が配置されています。扇形庫や機関区の建物は、実際に取材されていて、かなり忠実に描かれていました。
シン・エヴァンゲリオンの設定資料も多数展示されていました。その中には廃墟になったネルフ本部のモデルや相田ケンスケが滞在していた廃駅のモデルもありました。
第3村の部分だけでも、これだけの写真をジオラマで撮影して、作画の検討をしていたようです。庵野監督は画角にものすごくこだわり、これらをすべて覚えていて、映像画像に関する記憶力は驚異的だそうです。
この庵野秀明展では、エヴァンゲリオンシリーズだけではなく、それ以前の作品、ふしぎの海のナディアや風の谷のナウシカ、学生時代の自主制作映画の資料も展示されていました。詳細は省略しますが、この学生時代の自主制作映画はすごいクオリティで制作されていて、これを見た関係者がすぐにスカウトしたそうです。
なお庵野秀明展は6月23日まで開催されています。
https://www.annohideakiten.jp/
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