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にしみの鉄道情報局付属ブログ

VSE

2021-05-24 | 鉄道


小田急50000形ロマンスカーVSEですが、現在唯一の連接構造のロマンスカーとなっています。2005年に登場して、まだ比較的新しいのですが、連接構造が仇となってホームドアに対応できず、1996年に登場した30000形EXEよりも先に置き換えの噂があるようです。

初代のSE車から歴代ロマンスカーは連接構造で製造されたのですが、JR東海との協定で製造された20000形RSEが通常の20mボギー車で製造され、通勤輸送を意識したEXEも6+4の10両編成で製造されています。

箱根登山鉄道は20m換算で7両分の有効長しか無いので、ロマンスカーも20m換算で7両分相当の連接11両もしくは10両(VSE)で、座席の少ない連接構造のロマンスカーは朝夕の通勤客向けのモーニングウェイ、ホームウェイ、JRでいうところのホームライナー的な特急には不向きでした。そのため座席数が多く分割併合に対応した前述のEXEが登場したわけですが、中間部の乗客は増えたものの、箱根への観光客は減少傾向でした。

その後、箱根への観光客を意識して前面展望席がある連接構造を採用したVSEが登場したわけですが、メンテナンス面や運用面から連接車はこれが最後になりました。
20m車体を採用した後継車の70000形GSEが登場し、小田急ロマンスカーのフラッグシップもGSEに譲っています。
特急停車の中間駅にホームドアの設置が進むと、運用面の制約から置き換えは時間の問題かもしれません。


撮影 風祭駅 2015年9月5日
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