ドラマ化された半沢直樹シリーズや下町ロケットシリーズ、ルーズベルトゲーム、陸王などで知られる池井戸潤の作品のハヤブサ消防団。作者の地元の岐阜県八百津町(作中ではにU県S郡八百万町)が舞台となっています。ただ、名古屋市はU県S郡のような書き方ではなく名古屋市とはっきり書かれています。
主人公はデビュー作でそれなりの賞を受賞したものの、それ以来ぱっとしないミステリー作家で、冒頭で東京から八百万へ移住しています。八百万は空き家になっている父親の生家があり、家族はいないものの孫ターンになります。八百万へ移住し、消防団員になり、その八百万で連続放火事件が発生して、その背後にあるものを調べる話になります。
この連続放火事件は、当初は失火と思われていたのが、背景には太陽光発電を行う会社に偽装した新興宗教が関わっていました。
消防団員の実態を書いたもので、山間部の地域だと本職の公務員による常備消防が貧弱で、消防団が事実上消防業務を行っているケースがあり、この八百万でもそれに近い形態で書かれています。
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