さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

深い歴史を超えた親善の地 水戸市民の憩いの場「千波湖」

2020-02-16 16:45:12 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、8代将軍・吉宗の四男・宗尹を祖とする「一橋家」からの寄贈品を収蔵する、茨城県立歴史館を取り上げた。
今週は、15代将軍・慶喜とその父である斉昭の像が建ち、水戸市民の憩いの場として知られる
「千波湖(せんばこ)」を紹介したい。


【写真】市民が集う「千波湖」の湖畔

千波湖は偕楽園や常盤神社の南側にある湖。湖といえど水深が1m程度と浅く、周囲は約3km。近隣に県立近代美術館や県民文化センター等の公共施設があり「千波公園」を形成する。
千波公園と偕楽園などの周辺エリアの総称を偕楽園公園とし、都市公園としてセントラルパーク(ニューヨーク)に次ぐ世界で2番目の広さを誇ることは前述のとおり。

水戸市政120周年を記念し、偕楽園に近い湖の西側エリアを「黄門像広場」として整備。
光圀像や斉昭・慶喜像などの銅像が建つほか、案内所や飲食店、売店が入るガラス張りのデザインが特徴の「好文cafe」や、湖に張り出す形で設けられた、幅約30m、奥行約10mの木製デッキ(親水デッキ)、水質浄化を目的に作られ夜は幻想的なライトアップがされる大型の噴水設備があり、観光客のみならず市民の憩いの場として賑わう。

水鳥の生息地としても知られ、コブハクチョウなどが飼育されている。斉昭を蟄居に追い込んだ安政の大獄や、水戸藩からの脱藩者による桜田門外の変など、水戸と彦根はわだかまりがあるといわれてきたことから、昭和43年(明治元年から100年)、両市は親善都市の盟約を結び、それを契機に有効のしるしとして彦根市から贈られたもの。

深い歴史を超え、憩いの場として世界に誇る公園がここにある。

(次田尚弘/水戸市)

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