さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

上田と和歌山をつなぐ架け橋 真田幸村の娘をイメージ「阿梅姫」

2021-10-17 16:31:42 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、1年を通して三宝柑の味わいが楽しめる、飯島商店のカップゼリーとフルーツ羊羹を取り上げた。
三宝柑に加え、じゃばらや梅など、和歌山県内で収穫された様々な果物を使った商品が販売されるなか、上田市ならではといえる真田の歴史と和歌山県をつなぐ菓子がある。
今週は梅を使った一口大の梅ゼリー「阿梅姫(おうめひめ)」を紹介したい。


【写真】梅花をかたどった乾燥ゼリー「阿梅姫」

阿梅姫とは、真田幸村の三女「阿梅」の名にちなみ作られた菓子。
梅の花にかたどられたゼリーは小さくて上品。ゼリーに高級な砂糖がまぶされ弾力がある。
梅は南高梅が使用され、特に香りが高く色艶のよいものを選び使用しているという。

食べてみると、ほんのりと梅の爽やかな香りが口いっぱいに広がり、梅特有の酸っぱさは強すぎず、幅広い年代に好まれる味。
15粒入り税込540円で同店のウェブサイトから購入できる。

阿梅姫は、関ヶ原の戦いで西軍につき、九度山された真田幸村の娘。諸説あるが1604年頃、上田もしくは九度山で生まれたとされ、幼少期は九度山で過ごしたという。

12歳で大坂夏の陣を迎え、その時に薙刀を手に城を守る凛々しい姿を見初めたのが伊達政宗の重臣で鬼の小十郎と呼ばれた片倉重長。彼の手で大坂城から救出され、その後、重長の妻になったという。

菓子のパッケージには梅の花が付いた枝を持った阿梅姫の姿が描かれている。阿梅姫を思わせる上品な梅の菓子。
上田と和歌山をつなぐ架け橋のような存在。ぜひ、食べてみてほしい。

(次田尚弘/上田市)
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