さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

和歌山の復興に「協働の輪」を 広島県交通系ICカードの事例から

2011-10-31 21:02:54 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

銀行ATMで交通系ICカードへチャージができる。そんな便利なサービスが広島にある。カードの名前は「広島県交通系ICカードPASPY(パスピー) 」。2008年に導入。広島県内の多くの公共交通機関で利用でき、発行枚数は約30万枚。

 

【写真】交通系ICカードにチャージできるATM=広島市中区

ICOCAは券売機でのチャージ、PiTaPaはポストペイ(後払い)の方式をとっているが、PASPYは券売機でのチャージに加え、広島銀行や県内の信用金庫のATMから、キャッシュカードか現金でチャージできる。これは国内初の試みだという。

広島銀行主導の試みは、カードの利便性向上にとどまらず、さらに中国新聞が読者向けに展開する会員制度(会員数40万人)と提携し、会員証の機能を搭載したカードを発行。約4000店舗の加盟店で割引を受けられる。また、電子マネーとしての機能もある。公共交通、銀行、新聞社が一体となり、地域経済の活性化に貢献しようという取り組みは、広島県民に受け入れられ、同時に新たなライフスタイルを生み出している。
単体では解決できない課題であっても、「協働の輪」を拡げ、多様な主体のツールやノウハウを結集することで、大きな成果やイノベーションを興すことができると思う。

先の台風被害において、和歌山県内では多くの企業や団体、ボランティアの方々が復興に尽力されている。復興という共通認識の中で「協働の輪」が拡がり、いち早い復興と、新たな和歌山県の魅力の創出が起きることを祈りたい。

(次田尚弘/広島)

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